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ShimanoROAD Twitterより |
昨日深夜、というか今日の早朝か、海外向けにShimanoが新アルテグラであるR8000を発表した。
Shimano(海外用)公式:THE NEW ULTEGRA R8000 SERIES. MORE PERSONAL THAN EVER.
この新アルテR8000シリーズについては、以前に情報漏洩があったことについて記事にした。覚えとるかな?
過去記事:シマノ2018年モデル?新アルテグラ(8000シリーズ?)の情報がリーク。
というわけで、そのリークはやっぱり正しかったなということやね。
ま、今回の発表についてはもうみんなご存知やと思うし、ワシがここでごちゃごちゃ書かんでもサイメン……いやそっちはおもろいオッサンのほうか、サイ〇ポとか〇クロワイアードとか大手メディアいろいろ書いてくれるやろし、そもそも日本企業のシマノ様やから日本人相手に日本語でいろいろぎょうさん情報そのうち出してくれるやろから、もう記事にせんでええかなと思……ようするに、めんどくさいんやけど、ま、いちおう記録にもなるし書いとくわ。
この記事ではちょっと気になる特徴だけいくつか紹介していくで。
(1) デュアルコントロールレバー:油圧ディスク版と通常版とのサイズの違いと性能面の向上。
① サイズ
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© 2015 SHIMANO INC. ALL 上記公式サイトより |
ちょっとこの画像をよーく見てほしい。←が通常版(リムブレーキ版)。→が油圧ディスクブレーキ版のデュアルコントロールレバー。
微妙に、びみょ~に、びみょうにィィィッに、→の油圧ディスクブレーキ版のほうがちょっとおデブなのがわかるかな?
この点、デュラエースの最新版ではほぼほぼ同じサイズでそろえてきてたんやけど、アルテグラグレードではちょっとサイズに差異を「たぶん敢えて」設定してあるんやろな。営業という観点からグレード差をデュラとつけるためなのか、技術上の観点からか、それはわからんけども。たぶん前者やろなぁ。技術力も開発力も資金もあるシマノやもん、そらデュラでできたことを、アルテグラでできないはずがないしな。
このリムブレーキ版とのサイズの違いはDi2仕様でも同じ。いうてもちょっとした違いやけどな。
② 旧モデルからの性能面の向上
で、ディスクどうこうがーとかより、本質的にはブレーキをつかさどる部分やから、ブレーキ性能が一番大事なわけやけど、この点についてはブレーキの「しやすさ」がだいぶ向上しとるもよう。数字上は。
シマノによれば、手の大きさによってレバーの位置と引きシロをこれまで以上に大きく調整できるよう設定してあるとのこと。手が小さかったり指が短かったりしても、これでブレーキをしっかりと引けるように、これまで以上にうまく調整することができるっちゅーことや。日本人や女性には朗報。
また、内部構造の改善によって、紐式(ワイアー式・メカニカル)のコンポを使う場合は紐・ワイヤーの動きのスムーズさが24%UPしとる。より少ない力で、よりスムーズにブレーキやディレライーを動かすことができるようになっとる。
③ Di2の隠しボタン
新アルテグラにはついにDi2の「隠しボタン」がレバーの上についた。このボタンはライトやサイコンなどと連携し、それらを管理・制御できたり、あるいはディレイラーの動きを調整・制御できたりする便利ボタン。デュラにはすでについてるやつ。デュラと全く同じ機能が設定されてるかどうかは不明。
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(2)ブレーキ
新アルテもデュアルピボットのキャリパーブレーキなわけやけど、これまでよりサイズがコンパクトになっとる。アルミ製。
小さくなったからといって弱くなったんじゃなくて、小さくなったことで、「ギュッと引き締まった」と思うとええ。ようするに全体として剛性が上がってるんや。力が逃げにくくなってる。
また小さくなったからといって、はけるタイヤのサイズがこれまでより狭められたというわけでもないから安心。ちゃんと28mmのタイヤは履けるようになっとる。
(3)ディレイラーのデザイン・設計もデュラエース化されて刷新。性能も向上。
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© 2015 SHIMANO INC. ALL 上記公式サイトより |
① デュラエースで採用されてるシャドーなんとか規格・技術を採用
ディレイラーもデザインが刷新された。特にリアディレイラー。紐式はRD-R8000で、電動が RD-R8050という型番。
ただデザインが変わったいうても、どちらも現行のデュアルコントロールレバーと互換性がある。この点はシマノGJ!
さて、リアディレイラーもデュラエースっぽくなった。性能面も。
まずは現行のデュラで採用されてる、もともとMTBコンポ用の技術であるシャドーなんとか技術を新アルテも採用。このシャドーなんたら技術を採用すると、デザイン面・形状面では平行四辺形っぽくなる。↑の画像みてみ。どう?なんか平行四辺形っぽいぽい?
平行四辺形にすることでもし落車とかなんかに衝突したときに、メカが破損しにくくなるんや。理由はしらん。理論上はそういうこと。せやから、激しいMTBで最初に採用されてた。
もちろん変速したらそら形状なんて変化するんやけど、新アルテは概観が平行四辺形っぽくなっとる。
それに加えて同時に、リアディレイラーのアームっつーか、ガチャガチャ動く部分が長くなっとる。この長さの拡張によって、ドライブトレインの消耗・摩耗が軽減できたり、特にスプロケをワイドなギア比に設定するときの変速性能がUPしたりする効果がある。ホンマかいな。でもデュラではそうやし、そういうことなんやろ。理屈はわからん。
②フレームとの相性
この新デザインは、いわゆるDirect Mount mounting interface(以下DM仕様)という仕様に基づいて設計されとるわけやけど、このDM仕様では、現行のアルテよりもさらにフレームの後方へリアディレイラーを設置することになる。実はより後ろの設置したほうが変速性能やワイドなギア比への対応力はあがるらしい。
ま、ようするにリアディレイラーの位置が変わるわけやけど、これまでのフレームでそんなんできんの?今までのディレイラーハンガーで新アルテのやつは使えるん?という疑問がでてくるけど、その点は大丈夫。
新アルテのリアディレイラーも既存のフレーム・ディレイラーハンガーと互換性がある。せやから使える。
でもフレームメーカー各社は、今後はきちんと新アルテ専用の特別なディレイラーハンガーを用意し、それをフレームに載せてくる予定。
ちなみに、先日書いたBMCの新Teammachine SLR01の発表やけど、実はこのときBMCはアルテグラコンポモデルにおいては、コンポの部分にボカシをいれて発表してたんや。つまり、シマノからの新アルテ公式発表を待ってたんやね。ま、それを見てたら、シマノの新アルテ発表はもうすぐやろと予想はできてたわけやけど。
すなわち、その時点ですでにBMCはTeammachine SLR01に新アルテを積んでいたということやし、おそらく他バイクメーカーも当然すでに新アルテを搭載したバイクを用意してたはずやし、これからどんどん発表してくるやろう。
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(3) その他の特徴
あとは個人的にあんまり興味ない特徴をいくつかまとめて簡単にご紹介。
・4アーム化&ふとましくなり、剛性が向上したクランク
・グラベルロードやアドベンチャーロードに最適な、11-34T(CS-HG800)にも対応可能(11-34TのスプロケはSRAMの10速のハブと互換性あり?)
・スプロケのコグは、これまでどおりスチール製。アルミとカーボンとの混合素材のスパイダーによって連結。
・BB30, PF30, そしてBB386EVOとかいろいろBB規格が普及しとるけど、新アルテにおいてもそれらに正式対応するBBをシマノは用意してない。サードパーティーのアイテムを使ってうまいことする必要あり。
・新しいアルテグラグレードのホイールも発表された。デザインが現行よりかっこよく、渋くなっとると思う。渋くなったということは、いろんなデザインのバイクに合わせやすくなったということ。ぶっちゃけ地味に(ry
新アルテのホイールはこれ。
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All material © Farrelly Atkinson (F-At) Limited, Unit 7b Green Park Station BA11JB. Tel 01225 588855. © 2008–present unless otherwise stated.(road.ccより) |
←がリムブレーキ版RS700。→がディスクブレーキ版RS770。ディスク版のほうがかっこええ。
なお現行のアルテグラホイールはこれ。
Wiggle:アルテグラ 6800 ホイールセット
新アルテグラホイールの重量やけど、リムブレーキ版RS700のほうは前後セットで1568g。現行(旧型)の6800は1649gやから、81g軽くなっとる。ちなみに新型のディスクブレーキ版RS770は1639g。リム・ディスクどちらにしろ旧型よりも軽い。
価格など詳細はシマノがそのうち日本市場向けに正式発表するやろ。ま、ひいきの自転車屋さんに聞きにいったら教えてくれるかもしれへんけど。
というわけで、こんな感じ。
なお、現行(旧)ホイールの6800は、Wiggleだと今53%OFFやね。3万2000円ぐらい。新アルテの登場で型落ちになるかかな。Amazonやと5万2000円ぐらい。
Wiggle:アルテグラ 6800 ホイールセット
Amazonだとこれ
そして外人さんによる新アルテ動画。
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)