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ピーター・サガンと高地トレーニング。高地トレーニングについての世間の勘違い。

ピーター・サガン

今回は、ロードバイクだけでなく持久力系のスポーツ全般に関係するトレーニング方法の話。すなわち、高地トレーニングのお話。特に史上初の世界選手権3連覇を成し遂げたピーター・サガンが行う高地トレーニングのお話や。

 

読むと、たぶんおまいら「ファッ!?」ってなるで。

 

情報源:Sagan’s success shows altitude camps aren’t only for GC riders




(1)世間の高地トレーニングについての勘違い。高地トレーニングで重要なのは「sleep-high/train-low」

 

ロードバイクと高地トレーニング
高地。どこやこれ?

 

①サガンの高地トレーニング、sleep-high/train-low とは?

 

高地トレーニングというと、世間はみんな「標高の高い所でトレーニングするんやろ?」と思う。ワシもそう。

 

でもそれは間違いや。高地トレーニングにおいては、トレーニングは標高の低い所でやるものなんや。

 

おまいら「??  何デタラメ言うとんねん、この豚は」

 

となるやろうけど、いや実際ピーター・サガンのコーチとか、近年の研究でそう言うとるし……

 

ここで重要なのはsleep-high/train-low という考え方や。これは「標高の高い所で寝て(=生活する)、トレーニングは標高の低いところで行う」という理論

 

下の記事を読んでみて。英語やけど。

 

参考:Studies show that “sleep high and train low” makes a 3-5% difference. Will the COLORADO MOUNTAIN 

 

この研究は、アメリカのコロラドになるロッキー山脈での実験によるもの。

 

こう書いてある。

 

There is a much bigger effect from altitudes above 8,500 feet. Studies show a big difference between athletes acclimatized to 8,500 feet and athletes acclimatized to 12,000 feet.

 

訳「かなりの差がでてくるのは、標高が8500フィート(標高約2500m)以上になった場合や。研究では、標高8500フィートで生活し順応した場合と標高12000フィート(標高約3650m)で生活し順応した場合とでは、大きな差がでたんや」

 

乱暴にいうと高ければ高いほうがええということやね。

 

ピーター・サガン
From Peter Sagan Twitter

 

しかし、これはその高地に「適応」する場面の話であって、実際にその標高で「トレーニング」をする場面ではない。

 

いわゆる高地トレーニングってのは、

 

  1. 環境に順応する場面
  2. トレーニングする場面

 

この2つから構成されてて、この2つを別のものと考えて、その組み合わせ方をうまいこと調整するのが肝心なんや。

 

だって考えたわかるやろ?標高3600mでロードバイクのトレーニングでできるか?そんな設備どこにあんねん。順応する場面では標高は高ければええわけやけど、だからといってエベレスト山頂でロードバイクのトレーニング?そんなんどうやってやるんや。単純にどこ走んねんとなるやん?ま、乱暴な話。

 

で、上記研究ではこうも書いてある。

 

The US cycling team has been training athletes in oxygen enriched environments simulating altitudes below sea level and it works.

 

訳「米国の自転車競技代表チームは、標高ゼロを模擬的に再現した酸素濃度が豊富な環境で選手を鍛えたんやけど、それはええ結果を出したわ」

 

つまりトレーニングという場面では、低酸素濃度の高地でトレーニングすればいいってわけじゃないということやね。あるいは、高地でトレーニングする必要は必ずしもないということ。

 

これが前述sleep-high/train-low の考え方になっとるんやね。ただし、寝る=生活するという場面では標高が高いほうがええということ。

 

実際、ピーター・サガンはこんな感じでトレーニングしとる。情報源記事に書いてあるのは、

 

It’s rare that Sagan will ride down or up the mountain. The team is looking for the benefits of altitude, not necessarily the fitness that would come from climbing the mountain every day. The GC riders such as his teammate Rafal Majka often will ride up, but Sagan typically does his training program down on the flats or in the surrounding hills, and drives back up to the training center.

 

訳「サガンがヒルクライムの練習するなんてめったにあらへん。チームとしては高地トレーニングがどれぐらい効果あるのかってのを調査しとるわけやけど、必ずしも毎日ヒルクライムの練習なんてやる必要ないんや。総合系選手、たとえばラファル・マイカならヒルクライムの練習はしょっちゅうやるけど、でもサガンは普通は平地かアップダウンのあるところでトレーニングをしとるんや。そんで車で山を登ってトレーニングセンターまで戻ってくるだけや」

 

せやから高地トレーニングというたところで、選手によってやるべきことが違うし、だからこそ、トレーニングする場面の標高は低かろうが高かろうがそれは選手の質や目標などによって変わるっちゅーわけ。なんでもかんでも標高が高いところでトレーニングすればええっちゅーもんやない

 

大事なのは、「寝る(生活する)標高>>>>トレーニングする標高」という環境を作ることなんや。せやからトレーニングは、寝る場所よりも「低い」標高でやる。




②高地トレーニングの効果と注意点

 

効果という点では3点、すなわち、より少ない酸素で運動できるようになるという運動効率性、有酸素運動能力、そして耐久力の3つ。そして、サガンのコーチが言うには、耐久力を養うことができるのが一番重視しとる点のようや。春のクラシック戦争は過酷やからね。そんな過酷な環境により柔軟に対応できる肉体を作ることができるらしい。

 

そして注意点とは、選手によって高地トレーニングに対する肉体的反応が違うということ。すなわち、高地トレーニングをやって能力UPする選手と、後々に悪化する選手がいるということ。サガンのコーチの見立てでは、かつてチームSkyも多くの選手に高地トレーニングさせたけど、それによってダメになった選手もおるというもの。せやからチームBoraとしては高地トレーニングをさせるにしても、いつ・誰を・どのように連れていくのかは慎重に考えとるようや。

 

あとは高地は娯楽施設が少ないからね。ぶっちゃけ毎日に飽きる。そこで気分転換できるものが重要。サガンは、室内ではダーツやったりトランポリンやったり、外ではスノボとトレッキングしてたりする。

 

 

 

(2)ピーター・サガンと高地トレーニングの効果。現代ではクライマーだけではなく、スプリンターだろうとクラシックスペシャリストでも高地トレーニングをやるのが流行?

 

ピーター・サガン
From Peter Sagan Twitter

 

かつてピーター・サガンがフランドルを初めて制覇したのは2016年。カンチェラーラを振り切って独走勝利したレースや。

 

その年、実はサガンはフランドルの前に高地トレーニングを行ってたんや。そしてサガンのコーチ曰く、その結果がサガンに高地トレーニングの価値を確信させたんやと。2016年のその成功があるから、サガンは今年も高地トレーニングを行う。

 

かつて高地トレーニングといえば、クライマーや総合勢だけがやるものやった。まぁ山の中走るわけやから当然そうなるわな。

 

しかし、近年ではクラシックスペシャリストのジョン・デゲンコルプや、超級スプリンターのマルセル・キッテルですら高地トレーニングを取り入れとる。そうやって少しずつプロの世界で、クライマーや総合勢だけでなく、クラシックスペシャリストやスプリンターも高地トレーニングを行うことが広まりつつあるようやで。

 

(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)

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