昨日、Specilaizedが人気シリーズのS-WORKS TARMACに、ファン待望(?)のディスクブレーキ版モデルを加えた。昨今の時流に乗ったわけやね。まぁもともとSpecilizedは、ロードレース界でもディスクブレーキ搭載ロードバイクにかなり前のめりやったわけやけど。
そんなディスクブレーキ版S-WORKS TARMACの発表と同時に、新型パワーメーター「S-Works Power Cranks – Dual-Sided」も発表された。今回はそのパワーメーターについてちょろっと書く。
Specilized(日本語) :S-Works Power Cranks – Dual-Sided
目次
スペシャライズドの新型パワーメーターの概要

まぁぶっちゃけ、↑のSpecilized公式ページを見てもらえばそれで製品情報としては十分や。せやから別にワシのこの記事を読む必要はほとんどない。「はい、サヨウナラ」とスマホをしまってもらってもかめへんよ。
ただやっぱりSpecilizedは大手メーカー、しかもPinarelloとかColangoとかのいわば伝統ブランドを超えて、技術的注目度だけでいえば世界1位やと思う。世界で最もその製品動向(傾向)に関心が集まるメーカーと言えると思う。実際、プロチームへのバイク供給量、そしてそのバイクでの勝利数(実績)は他社の追随を許さへんからね。え?数打ちゃあた(ry
というわけで、ちょろっとだけおまけ的な記事を書いとく。
①高い正確性:4iiiとスペシャライズドの風洞実験施設”WIN-TUNNEL(ウィン・トンネル)の恩恵
この新型パワーメーターの特徴の1つが、高い正確性。様々な自動補正機能を搭載し、計測精度は誤差±1%!
この高い正確性を実現するために、2つの手段が使用された。
1つめは、正確性の高いパワーメーターを専門に開発する会社、4iiiiに協力を仰ぎ、その技術を使ったこと。
Specilized自身はパワーメーターの専門家ちゃうからね、餅は餅屋。やっぱり世界的定評のある専門家集団に任せるのが一番合理的で効率がいい。
2つめは、Specilizedの風洞実験施設”WIN-TUNNEL(ウィン・トンネル)を使って実験しまくったこと。風洞実験施設ってのはかなり高額らしいからね、レンタルするときも高いらしいで。同社はそんな高価な施設を自前で持っとるわけで、そら、使い放題、実験やり放題。レンタルやと使える期間決まってるからね、やりたい放題にはできひん。でも自前で持ってるならば1日中データ取り放題。
製品開発とか理系分野にド素人のワシにいわせれば、結局、科学的な製品開発なんて今流行りのAIといっしょで、情報の「量」が勝負やからね。AIというとなんか机上の空論とか理論がどうこうとかそんなイメージやけど、結局は情報の量がAIを洗練させていくわけで、ようするに、「ごちゃごちゃいわんと、データ取れや」の世界。ぶっちゃけ、あれよ「頭で考えてる暇あったら、手動かさんかい」の世界よ。手を動かさないとノーベル賞も取れへんのや!
たぶん。いや知らんけど。
というわけで、豊富な実験量・情報量に基づき分析・開発されたパワーメーターってことや。
②シマノのデュラーエース、またはスペシャライズドS-Worksフレームに最適化された設計
この新型パワーメーターを使う場合に注意したい条件がある。それは、
- シマノのデュラエースクランク
- スペシャライズド S-Worksのフレーム
に最適化されたデザイン(設計)になっとることや。せやから、この新型パワーメーターを使うなら、これらの条件を満たすバイクを買おう!
↑①で述べた特徴ってのは、この条件においての風洞実験で得られた数値を基にして開発し獲得されたものやから、ちゃんとそういう公式の条件と同一の条件で使ったほうが、Specilizedが意図した性能を発揮しやすいし、同製品のアピールポイントを体験しやすいはずや。そうすれば金を出す価値も納得しやすいと思う。製品に納得するってのは、実は出した金額に納得するってことでもある。
せやから他社フレーム、あるいはSpecilized社の別シリーズに付けることはなるべく避けたほうがええやろね。開発側が意図したように使おう。
③ピーター・サガンによるテスト済み
この新型パワーメータは、どうやら今年のシーズン直後からプロのロードレースで試用運転されてたみたいやね。特にSpecilizedがバイクを提供しとるワールドツアーチームであるBoraとクイックステップで、今シーズン当初から実際に試用されていたもよう。
情報源:Specialized Power Cranks debut using 4iiii power meter tech
この情報源中にそう書かれている。古事記にも書いてある。
④その他の特徴
最後に、公式の説明をそのまま引用してコピペしとくで。
- 精度:±1%
- 左右の脚ごとの出力を測定できる独立したデュアルレッグ・パワー測定。
- ANT+およびBLEを使った装置と組み合わせて使用可能(対応機種の最新リストはspecialized.com参照)。
- 無料のSPECIALIZEDアプリまたはお使いのヘッドユニットの校正プロトコルから簡単に校正が可能。
- 中空のカーボン製クランクアーム、カーボン製スパイダー、オーバーサイズのアルミ合金製スピンドルが卓越した剛性を提供し、競合他製品よりも軽量。クランクアーム長さが172.5㎜の場合、重さは440g。
- OSBBまたはPF30ボトムブラケットシェルを持つSPECIALIZEDのロード用フレーム、および大部分のBB30ロードフレームに適合。
- 110BCDカーボンスパイダー(130BCDの別売品もあり)
- シマノとスラムのドライブトレインに適合。 チェーンリングは別売。必ず、SPECIALIZED/プラクシスのチェーンリング06217-1702 (52/36T)および06218-1713(50/34T)と組み合わせて使用して下さい。
- クランク長さ165~175㎜をご用意。
(上記公式ページより。)
こうなっとる。
お値段は、¥ 145,800。高ァイ!
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)