2018年パリ~ルーベが終わったので感想。そして訃報。
ワシが見始めたのは夜10時すぎぐらいから。
ごちゃごちゃレース展開・内容はかかへんから、みなさんテキトーにJスポとかで見といて。見逃し配信あるしね。と、Jスポの宣伝しとか。Jスポの関係者さん、クッキーでも送ってきてくれてもええんやで?
さて、今年の北のクラシックシリーズは、例年よりずっとクイックステップが上手く参戦を遂行してた感があるわね。これまでならクイックステップはレースを有利に運んでて手も、わけわからん自滅しとる場合があったけど、今年はぴったりハマってる感が強い。まさにロンド・ファン・フランデレンなんてそれやったからね。
2018年パリ~ルーベの感想
① クイックステップとサガン

で、北のクラシックシリーズ最後を飾る、クラシックの女王パリ~ルーベ。
案の定、クイックステップが序盤から逃げを潰す、潰す、そして潰す。おかげでスタートからだいぶ経ってから逃げが成功。6名やったかな?クイックステップのメンツは一人もなし。
さてこれまでのレースと違ってたように思えるのは、クイックステップに対する警戒心やね。各チームがみんなクイックステップを見てた感じ。もちろんこれまでも警戒してたやろうけど、その警戒度が1つか2つ上がってた感じがした。気のせいかもしれんけど。
とにかくクイックステップの誰かが動いたら即座にチェック、という当たり前のことを今回は当たり前にやってたと思う。
クイックステップは自分たちの数的優位を終盤で生かす作戦ばかりやけど、今回はクイックステップvsプロトン全部やから、数的優位なんて作れるわけもなく、むしろ圧倒的に不利な立場。
クイックステップの動きにちゃんとプロトンが対応する、そんな状況がうかがわれた時点で、「あ、今日はクイックステップはアカンかな」とちょっと思った。
たしかにジルベールもテルプストラもスティバールもランパルトもそろってるんやけど、ボーネンやカンチェラーラのように一撃で集団を粉砕できる攻撃力・破壊力を持つ選手かと言われたら、若干足りない感じやからね。
途中でこんな落車もあり。
Kristoff is out for the battle for the victory! 💥
Kristoff ne participera pas à la lutte pour la victoire ! 💥#ParisRoubaix pic.twitter.com/L4z90mT4tq— Paris-Roubaix (@Paris_Roubaix) 2018年4月8日
ところが、ゴールまで残り80㎞を切ったあたりやったかな?サガンがするする~っと先頭に出た。
でも、集団内から誰もそのサガンをチェックしようとする者がいなくて、集団にサガンのアシストであるブルグハートがいたのも影響したんかもしれへんけど、サガンが一人先行したのに、不思議と集団の速度が落ちた(?)。いわば「空白の時間」が突然レース中に出現したように思えた。
この瞬間は見てて不思議やったね。別にサガンがいっきにガチ踏みしたように見えなかったから、追いつこうと思えばすぐにチェックに入れたはずやのに、しかも有力勢もみんな集団の前のほうにおって、クイックステップも人数揃えてたのに、誰も追おうとしなかった。
まぁクイックステップ以外の選手は、「どうせクイックステップが追うやろ、それについていったろ」と思ってたんかもしれへん。クイックステップ勢は何を考えてたんやろ。まだまだ距離ある段階やから「すぐに戻ってくるやろ」とか思ってたんかな。あるいは誰がマークするかでチーム内で逡巡が生じた?
そんでサガンがひとり独走を開始。前の逃げ集団を追うことになった。これが勝負の最大の鍵やったね。結果的には「魔の空白」タイム(シーン)。
サガンは一人で逃げ集団追うことになったからいうて、サガンも必死に力をふりしぼって走ってる感じでもなかった(?)から、集団もいくらでも追いつけると思ったんやけど、なんでか知らんけど集団も速度あがらず。たぶんみんなクイックステップに牽かせようとしてたんやろね。クイックステップもそれはわかってたから、動かへんかったんやろか。
クイックステップはこれまでプロトン内部の事情を利用して勝利あげてきたけど、今回はプロトンに利用される立場になってもうたね。こうなるともうクイックステップの作戦は崩壊・瓦解。だがそれもまた道理。
そんなクイックステップを見て、なんか妙に懐かしい気分になった。
ま、パリ~ルーベという特殊な舞台のせいかもしれへんけどね。
サガンは数日前に、ボーネンから「自分で動かないとアカンで」みたいなこと言われてたけど、今回はそのアドバイス通りにしたね。
つまり、クイックステップの敵は実はボーネンだった……?
②Ag2rのディリエが激闘!

たぶん今回のパリ~ルーベの実質的な主役、ヒーローはAg2rのディリエであることに異議はないと思う。

この↑の画像を見てほしい。距離はゴールまでまだ137㎞以上残ってる。この逃げ集団の中央にスイス国旗のジャージがあるやろ?それがAg2rのディリエ。レース前半からずっと逃げ集団に入って逃げてた。この時点でもまだこうやって逃げてたわけ。
で、↑①で書いたようにサガンが逃げ集団においついて、しばらくは一緒になってたんやけど、結局最後が近づくにつれサガンについていけたのがディリエだけになった。

石畳でもサガンにくらいつく!200㎞以上逃げで走ってきてしんどいはずなのに、きっちりとサガンと二人で逃げるためにローテーションを回すディリエ。石畳はサガンが前に、そして舗装路ではディリエが前に、という感じでローテーション。途中でディリエとサガンがなんかしゃべってたシーンあったから、たぶんディリエがそう提案したんとちゃうかな?お前石畳、俺舗装路というように。
最初から逃げてたメンツはディリエ以外みんないなくなってもうたけど、ディリエだけが最後まで生き残ったわけで。これはすごいで。サガン相手に一歩も引かず、対等の立場で闘い抜いた漢。もののふである。
スイスチャンピオンのジャージ着てるからスイス選手権での優勝者なわけやけど、正直これまでのレース実績は微妙な感じで、特に目立つ選手でもなかった。それがパリ~ルーベという特別な大舞台でこの走り。
最後は正直、「これヘイマンおじさんの再現なるんちゃうか?」ともちょっと期待したけどね。
③訃報
レース前半か中盤あたりで、ある選手が道端で倒れてたのがTVに映ったんやけど、その選手の死亡が確認されたブヒ。
4月8日にフランスで開催されたクラシックレース「パリ~ルーベ」に出場したマイケル・ホーラールツ選手(ベルギー、ヴェランダスヴィレムス・クレラン)が、レース中の落車により病院に搬送され、現地時間夜に死亡したことがチームの公式Twitterなどで発表されました。https://t.co/1OKXN7XMfK pic.twitter.com/dKS4bQBltQ
— Cyclist(サイクリスト) (@cyclist_sanspo) 2018年4月9日
23歳。若いね。南無。
なんやろね、なんかとぶつかったという感じではなさそうやねんけど。突然の心不全?心停止?っていうやつかな。おまえらおっさん&おばはん&ジジババも気を付けるんやで。
(今日のおまけ:昨日のパリ~ルーベは、ジョニーウォーカーをVOX ヴォックス 強炭酸水 レモンフレーバー 500ml×24本でちょっとずつ割ってチビチビと。おつまみはポテトチップス)
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)
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