昨日の第10ステージの感想は書くつもりはないんやけど、見てて「ん?なんで?」と思ったことがあった。
(1) ダンマーはなぜあのタイミングで攻撃をしかけたのか?第10ステージのまとめ動画と。
昨日の第10ステージを見てた人は覚えてるやろうけど、UAEのエース、ダンマーことダン・マーチンが山頂の手前でいきなり単独アタックをしかけたんよ。その時、ダンマーは、チームSkyが支配するメイン集団にいて、総合表彰台を狙う候補者もまぁだいたいその集団にいたんよ。さらに、昨日はマイヨジョーヌを切るグレッグ・ファン・アーベルマートも最初から逃げ続けたんやけど、それは逆にいえば、アーベルマートが逃げようが6分以上開こうが、総合争いにはなんの問題もなし、何の関係もないから。
せやから、てっきりそのまま集団で山頂を通過してゴールまで下っていくんやろなと思ってたら、いきなりのダンマーアタック。
山岳賞ジャージを狙ってるわけでもないし、危険回避ともなんか違う。ましてや、下りと平地を使ってかなり先にいる逃げ集団に追いつけるほどの走力がクライマーのダンマーにあるわけもなく、一見すると意味がなさそうなタイミングでのアタック。しかも案の定すぐに集団に追いつかれ吸収された。

映像みながらなんでやろな、と思ったわけ。みんなもそうやったんとちゃうかな?ワシはJスポのオンデマンドで英語版の映像見てたから知らんのやけど、日本人解説者これについてなんか言ってた?
そしたらレース後にダンマー本人がそのアタックの理由を語ってた。
情報源:Dan Martin explains late attack, says Tour brutality about to kick in
この情報源で語ったところによると、
そもそもレース前にチームのミーティングで、「山頂付近での10秒ぐらいのちょっとした遅れがゴール前で1分差とか、かなりの差へと拡大する可能性がある。せやから絶対集団の前におれ」という指示があったらしいわ。でも、別にアタックしろとは言ってない。
しかし、ダンマーはこの情報を「攻撃的に解釈」したんやろね。つまり、可能性に賭けたわけ。自分がアタックをしかけて、他の選手らがそのままずるずると遅れる可能性に賭けたわけやね。そして、向かい風の中ちょっとしたスプリントをしかけて、集団より先行して山頂を通過と。ま、結局それは成功せーへんかったわけやけど。そういう意味では賭けに負けた。
でもダンマー本人はその自分の走りに満足してるもよう。せやから心身ともに調子がええんやろね。
(2) 第11ステージのコースプロフィール
さて、今日の第11ステージはいよいよ今年のツール最初の本格的な山岳ステージ。しかも特徴のあるステージや。下の画像を見てほしい。

距離はたったの108㎞。しかも、スタート直後から山。超級カテゴリー(カテゴリーH:画像中HCマーク)の山が序盤と中盤に2つ。そして、2級山岳と最後に1級山岳というコース。ちなみに第12ステージはいよいよアルプデュエズが登場。第11&第12ステージというツール2週目にして山岳決戦が繰り広げられるわけや。というわけで、この今日からの2日間は見逃せへんで!
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)
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katz
いつもおもろい記事ありがとうやで
英語読まれへんから選手のコメントなんか助かるわ
クッキーモンスターと宇宙人の対決おわったけど英語記事ばっかりやし
それも記事にしてくれへんか?
piginwired
リクエストかしこまり!ちょっとだけ待っといてね。