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レース感想・レビュー・インプレ

なぜ今年のツールはスプリンターにリタイア続出なのか、その理由。そしてサバイバルに成功した選手の生存戦略とは?

2018ツール・ド・フランス第12ステージ

 

みんな知ってる通り、第11&第12の超級山岳ステージでビッグスプリンターたちがみんないなくなってもうた。第11ステージではカヴェンディッシュとキッテルが。第12ステージでは、ガビリア、グライペル、フルーネウェーヘンなどがリタイア。これは最終日のシャンゼリゼの輝きが減ることにことになるやろね。最終日スプリントが、ツールの最後を彩る名物やったからね。この2つのステージで、合計12人が脱落。

 




 

でも、超級山岳ステージなんて毎年毎年当たり前に存在して、スプリンターたちもたいていは当たり前にそれらを乗り越えてきてたわけよ。それなのになんで今年に限って、スプリンターの大量離脱となったのか?その理由を考察してる記事のご紹介や。

 

情報源:Here’s why this year’s Tour de France has been so cruel to the sprinters

 

 

 

(1) ピュアスプリンターにリタイア続出!スプリンターに過酷すぎる今年のツールと、その理由

 

ま、考えられる理由はいろいろある。世の中なんでも問題の理由・解決法は1つしかないなんてことは絶対にないしね。

 

 

①理由その1、プロトンのサイズ縮小と、チーム戦略の総合成績への偏重傾向

 

ツール・ド・フランス
From Le Tour de France Twitter

 

まずはみんな言う通りこれやね。去年までは1チーム9人。今年からは8人になった。一人減るだけでそんな変わらへんやろと思うかもしれへんけど、そもそも9人しかおらへんわけで、そのうち1人減るってことは、1割以上の減少となる。1000人→900人は「まだイケる」感あるかもしれへんけどね。もともとが9人しかおらへんわけやからね。しかも3週間ほぼ毎日戦うわけで。やっぱりたった1人の減少でもしんどいのが実際なんやね。

 

となると、チームとしては余計なことを考えてる余裕がなくなる。あれもこれも……と目標にチームを編成することはできひん。1つの目標に絞って、それに最適なメンバーを苦悩のすえ厳選せなアカン。そして総合上位を狙う選手を抱えてるチームはスプリンターのために人員を割く余裕がなくなる。これまではスプリンターを守る選手を複数用意できたはずなのに、今年は一人だけとかね。

 

また、今年のツールは最初からスプリンターにとっては山岳がキツイとわかってたわけで、チームの戦略としたら「今年はスプリンターがどうなるかわからんから、せやったら、総合優勝は無理としても総合上位を狙う戦略を中心でいってええやろ」という考えで戦略を立てる。

 

これの最たる例が、Mitchelton-Scottちゃうかな?カレブ・ユアンをツールにつれてこなかった。もし9人制だったら、ユアンが参戦してた可能性がある。

 

ようするに、今年はスプリンターにかまっていられる余裕がないチームが多いということ。それが理由として1つ考えられるわけね。

 




 

 

②理由その2、チームSkyが強すぎる

 

2018ツール・ド・フランス第12ステージ
From Le Tour de France Twitter。2018ツール・ド・フランス第12ステージ

 

そして上①で書いたことと関係するけど、総合成績上位を狙うチームが多いほど、登りでライバルたちを蹴落とそうとする「チーム全体」の動きが活発化する。つまり、登りのペースがあがる。

 

さらに、チームSkyの圧倒的な強さがそんな登りのペースの高速化に拍車をかける。チームSkyがライバルを蹴落とそうと、ライバルチームがチームSkyに攻撃をかけようとペースアップを図る。その相乗効果により、今年の山岳での登りのペースが高速化してる可能性がある。

 

この点については、Trekのジョン・デゲンコルプも情報源記事で、「チームSkyの登りのペースが速すぎるのが原因や」と言うてる。

 

 

 

③理由その3、レーススケジュールの変化

 

ツアー・オブ・カリフォルニア
From AmgenTOC Twitter

 

これは情報源記事で雷神フースホフトが指摘してることなんやけど、近年、トップスプリンターたちはツール前の調整として、ツアー・オブ・カリフォルニアを選ぶ傾向が強い。チームの戦略もあるやろうけど。ツアー・オブ・カリフォルニアは基本的には、グランツールほどの本格的な山岳ステージが連続することはなく、スプリンターやパンチャー向けのステージレース。アメリカ人はスプリント勝負が好きそう(?)。

 

一方で、総合勢はこれまでどおりドーフィネやスイスといったツール前哨戦で調整する。それはどちらも本格的な山岳だらけやから。

 

つまり、近年スプリンターはツール前に本格的な山岳レースの準備・調整をできていないと考えられる。山岳コースへの準備不足。

 

これが今回の大量リタイアにつながった可能性がある。特にカヴェンディッシュは今年も春先からトラブル続きで、山岳への準備はもちろん、追い込むトレーニングが全体的に不足してたんとちゃうかな。

 

 

 

④理由その4、ASOの塩対応

 

塩対応

 

この点は情報源記事には書いてないことやけど。

 

主催者側のコース設定がそもそも論として過酷すぎた。ハウッスラーやDimension Dataのマネージャーなどの多くの人間が、「こんなステージ過去に見たことないほどヤバイわ。スプリンターにとって史上最悪やんけ」みたいな感想を述べてる。

 

またそんな過酷なステージを設定しといたくせに、非情なASOの塩対応も理由として当然挙げられる。

 

ASO「ハイクを詠め、慈悲はない」

 

切腹!あぁ、無情。

 

コースがどうであろうと、チームSkyの強さがどうであろうと、結局はASOがなんらかの救済措置を特別に取ればスプリンターの大量離脱は直接的に救済できるわけやからね。

 



 

 

(2) サガンやクリストフたちはどうやってサバイバルに成功したのか?その生存戦略は?

 

一方、「ピュアスプリンター」ではないけど、サガンやデゲンコルプやクリストフといったいわゆる「登れるスプリンター」たちは生き残った。彼らは一体どうやってサバイバルに成功したのか?

 

 

 

①デゲンコルプの生存戦略

 

ジョン・デゲンコルプ
From Trek-Segafredo Twitter

 

まずデゲンコルプについては、情報源記事中で本人はこう言うてる。

 

“It was important for me not to over-pace myself on the first climb,”

 

訳「大事にしたのは、絶対オーバーペースで登らないようにしたことや」

 

“I knew that 1km into the first mountain I would never see the bunch again, so I had to simply let it go and then ride at a pace I was comfortable with to the finish.”

 

訳「最初の山岳の1㎞で、先頭集団は視界からグッバイや。そこでワシはもうそいつらのことは無視して、自分のペースをゴールまで守って走ることに専念したんや」

 

自分のペースで、一定のペースで淡々と登りをこなす。まさにヒルクライムの王道中の王道。基本中の基本を忠実に実行したわけやね。これがデゲンコルプの生存戦略。

 

 

 

②ピーター・サガンの生存戦略

 

ピーター・サガン
From BORA – hansgrohe Twitter

 

一方、ピーター・サガン&Boraは全く異なる生存戦略を実行に移してた。情報源記事でBoraのスタッフはこう言う。

 

“you have 38 minutes to lose over two climbs. Downhill you go the same speed as the front group. So that is 19 minutes to lose on each [climb]. That’s 1.5 minutes per each kilometer, and he can do that.”

 

訳「2つの超級山岳で38分遅れるとする。でも下りでは先頭集団と同じ速度で走ればええ。そうすれば超級山岳1つごとに19分は遅れてもええことになる。それは1キロごとに1分半ずつ遅れていくというペースや」

 



 

まず、Boraは第12ステージの足切りラインを、先頭集団から38分と想定した。38分以上遅れたらタイムアウトになると考えた。そして、ピーター・サガンの「実質的なゴール地点はMadeleineの山頂」と設定した。

 

第12ステージには3つの超級山岳があって、その最初の山岳の山頂がMadeleineなんよ。Bora側は、その最初の超級山岳こそがピーター・サガンにとって一番重要で、そこさえクリアできればあとはイケると考えた。だからその最初のMadeleineこそが、実質的にはその日のサガンのゴールやと考えたわけ。

 

というのも、サガンは下りが得意で落車することもほぼないやろうから、下りを先頭集団と同じかそれ以上の速度で処理できるわけ。となれば、その後の残り2つの超級山岳をどのようなペースで処理すればいいかが計算できるわけね。そしてそれを、Bora側は「先頭集団から1㎞につき1分半ずつ遅れていく。そんなペースで登れれば38分の足切りに間に合う」と作戦を立てたんよ。

 

そしてサガンは見事にその通りに作戦を遂行したわけ。事前の綿密な作戦の立案とその計算どおりに動くこと。これがサガンの生存戦略。

 

でも正直、ワシが一番驚いたのはクリストフが生き残ったことやわ。いやだって、去年もそうやけど今年の体形を見てても明らかにピュアスプリンターと比べても人一倍太いやん?かつてはそら、登れるスプリンターと呼ばれてたけど、ここ最近の成績とか見てても明らかに、

 

「クリストフが登れるスプリンター?(呆)ぷーくすくす(笑)」

 

みたいな感じやったやん?

 

それやったのに無事に第11&12ステージを乗り越えたわけで。これは素直にビビったし、ワシの舐めた評価を撤回しなくてはならない。すまんな、クリちゃん。

 

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(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)

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2 comments
  1. yoshimotoya120

    サガンはポイント重ねながらシャンゼリゼの舞台に立つっていう絶対の目標がありますから、自分にとって不向きなコースをどうこなすかきっちりシミュレーションしてるんでしょうね。
    第14ステージできっちり4位にまとめたところなどは舌を巻きます。

    クリストフは他のスプリンターたちがぞろりといなくなった今、もしサガンに何かあればマイヨヴェールが目の前にチラつくので、逆にモチベーションが上がってきてるのかな、と思ってました^^;

    1. piginwired
      piginwired

      なるほど、たしかにクリストフはそのモチベーションありそうブヒね。また、同じチームメイトのダンマーが目立つだけに「自分もやるで」という思いもありそうブヒね。

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