情報源1:UCI finds no evidence of mechanical doping at the Tour de France
情報源2:UCI tested bikes for motors more than 3,000 times during Tour de France
さて、今回はモータードーピング・メカニカルドーピングのネタ。
2018ツール・ド・フランスとモータードーピング検査
①検査体制と検査の回数

UCIは隠しモーターなどを発見するため、3種類の検査を併用してた。それは、X線検査、磁力検査、そしてサーマルスキャンの3つや。ま、それぞれについては別に説明する必要はないやろね。各検査は、おまいらのイメージする通りのものや。
なおX線検査については以前記事にしたけど、こんな機材を使って行う。見といて。
で、今年のツール全日程における検査の回数は3016回にも及んだ。単純計算で1ステージごとに約150回やね。
この全3016回のうち、2852回は毎日のステージが始まるレース前に毎日行われた。プロトンの大部分のバイクが対象。
一方、「3016 – 2852 = 164」回のついては、レース後に上過去記事でのX線検査機材を使用して検査された。だいたい毎回のステージごとに5台から10台が対象。そしてチームSkyのGこと、総合優勝したゲラント・トーマスのバイクについては11回検査された。
なお、今年のジロ・デ・イタリアでは1500回の検査が行われた。それに比べるとツールではほぼ倍の規模の検査となったわけやね。この点、どれだけUCIが本気だったのか、ツールのロードレース界における大きな価値を守ろうとしてたのかを推察できるね。例のサルブタモールどうこうでUCIの対応もかなり非難されたしね。UCIのメンツもかかってたやろうしね。
でも、2016年のツールでは3773回の検査があったようやから、それに比べると減っとる。あれ?
②結果
オールOK!つまり全員シロ!陰性!やったぜ。
愚か者はいなかったようやね。
③モータードーピングに対する今後のUCI方針

さて今後のUCIのモータードーピングに対する対抗策として、現在開発中の秘密兵器がある。
フランスには原子力・代替エネルギー庁という政府機関(French Atomic and Alternative Energies Commission)があるんやけど、その関連の研究所にCEA Techという国立の研究所があるんや。そこと提携して開発してるものがあるんよ。
それはプロトン内部のロードバイクに設置できるような小型のマシン(?)で、フレーム内部に隠されたモーターを発見できるものらしい。ようわからんけど。
でも簡単に設置できるんやったら、簡単に外せるやろうし、そんなん外したら終わりやと思うんやけど。
まぁもちろん外したらアカンというルールになるやろうし、罰則もあるんやろう。ひょっとしたらバイクのフレーム内部の情報を記録する機械なのかもしれんね。何時何分にどういうふうにフレームが「いじられたか」を記録できるとか。飛行機でいうブラックボックスみたいなもんかね。どうなんやろね。これちょっと興味あるね。実物見てみたいね。おまえらどう? 人間でいえば、今はやりの運動のログを取れるスマートウォッチみたいなもんやろかね。