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Mathieu van der Poelの未来は暗いかもしれない。ワールドツアーチームへの移籍が容易ではない理由。

Mathieu van der Poel

情報源:The Outer Line: Mathieu van der Poel’s murky future in road cycling

現在開催中のツアー・オブ・ブリテンでも、先日のステージで驚愕の圧勝を見せつけたオランダの天才Mathieu van der Poel(以下MVDP)。スイス人の宇宙人Fabian Cancellaraの後を継ぎ、第2の宇宙人と称される日も近いか。



現在、MVDPはプロコンのCorendon-Circusに所属し、MTB、シクロ、ロードレースと3種目を自由に選択し転戦してる感じ。その全てで結果出してるわけやからホンマにバケモノ。天才。

さて、そんなMVDPについては誰もが「いつ、ワールドツアーチームへ昇格・移籍するのか?」と期待していると思う。やはり世界最大級のスポーツイベントであるツール・ド・フランスにデビューを飾って欲しい。その姿を見たいもの。

しかし、そんな「ロードレースのワールドツアーチームへの移籍」という点について考えると、実はMVDPの未来は視界良好とは言えない現実がある。

いったいどういうことか?

MVDPとワールドツアー。UCIのルールとスポンサーの思惑が絡み合う



①UCI rule 2.2.001



これまでも何度か書いてきたように、UCIのルール改正によって、来年からグランツールではUCIのプロコンチームランキングの1位と2位が自動的に選出されることがほぼ確実となる。つまり、ワイルドカード枠がこれまでの4枠から2つ減ってしまい、残り2枠の争いが激烈なものになる。MVDPのCorendon-Circusがその争いに勝てるかは怪しい。

プロコンチーム間の争いが熾烈になるわけで、その争いに勝つにはやはり金が必要。今まで以上の資金が必要となる。より強い選手、より有能なスタッフ&マネージャーを獲得しなければならない。もちろん機材の充実も大切。今まで以上にコストをかけなければならない。

そんな中、Corendon-CircusのメインスポンサーであるCorendon社がスウェーデンの投資企業Tritonに買収された。このTriton社は、実はチームSunwebを所有するSunweb社をも買収している。つまり、Triton社を親として、その子供にSunweb社とCoredon社がいるという状態になっている。これは以前に記事にした。



ここで問題になるのが、UCI rule 2.2.001の存在。このルールをテキトーに説明すると「親会社が同じ複数のチームは、同じレースに出たらアカン」というもの。

つまり、Triton社の買収によってCorendon-CircusはチームSunwebと同じレースに出場できないこととなる。

Triton社が何を考えてるんかは知らんけど、「おまえそれわかってて買収したんか?」とも思う。まぁ当然わかってやってるんやと思うけど。

で、このルール下では、Corendon-Circusに所属している限りMVDPは、グランツールに出場できないことになってしまう。ならば、移籍だ。となるわけやけど、そう簡単ではない。

それは、バイクスポンサーCanyonの思惑が絡んでくるから。




②Canyonの思惑。Katusha-Alpecin消滅との関連



今、MVDPにバイクを供給してるスポンサーはCanyon。ロード、MTB、シクロ全てを供給している。SpecializedにおけるPeter Saganと同じように、Canyonにとっては絶対に手放したくないスーパースター。広告塔。

もしMVDPがチームからいなくなり、たとえばCerveloを使うチームSunwebに移籍されてしまうと、Canyonにとっては大きな痛手。しかも、MVDPのいないCorendon-Circusに利用価値があるのかと言われればどうやろね。

そこで、MVDPとのつながりを維持したいCanyonとしては、同社のバイクを使うワールドツアーチームへ移籍してもらうのが理想。そう、MovistarとKatusha-Alpecin。

ただ、MVDPはロードレースだけでなくMTBもシクロも自由に選んで参戦できる契約を求めるはず。それら全てで同時に世界王者になれるだけの実力がある。歴史上とんでもない快挙を達成できる可能性がある。

Movistarがそれを認めるかといえば、どうやろ。微妙かもしれない。さらに、グランツールでの総合優勝を最優先とするチームなので、MVDPに合うクラシックレースを軽視する。特に石畳系。貧弱なチーム力では勝てない。

ならばKatusha-Alpecinはどうか。ところがKatusha-Alpecinは今年一杯で消滅することが濃厚。これも記事にしてきた。

そして、噂の1つとして、Katusha-Alpecinが消滅した場合に新チームをCanyon主導で作るというものがある。Canyon主導ならば、MVDPの意向を最大限汲んだ、MVDP理想のチームができるはず。お、ええやんええやん。しかもそれがワールドツアーチームならばなおさらOKOK、OK牧場。もしそれが実現すればね…実現すればね…

それが上手くいかない場合、Canyonは手詰まりとなる。同社のバイクを使うMovistarはそもそもMVDPに不適合。一方、Katusha-Alpecinは消滅。

次なる手は、チームSunwebとCorendon-Circusの統合というのもある。しかし、無理やろ。それらの親会社である投資企業Tritonに対して、Canyon側から両チームの統合を働きかける?そんな能力がCanyonにあるのか疑問。

また、もう1つの手としてCorendon-Circusがワーるツアーチームへ昇格するという手もあるけど。その場合、

UCI rule 2.2.001「ワシを忘れてへんか?」

となる。親会社が同じなら、2つのチームは同じレースに出場できない。しかも、来年からワールドツアーチームもUCIポイントによるランキングが重視されて、ランキングの下位2チームは、プロコンへ格下げされることが濃厚。JリーグにおけるJ1とJ2の入れ替えみたいな感じになる。

そうなると、ポイントの稼ぎ頭になるであろうMVDPには、より多くのロードレース参戦が求められる。しかし、上述のようにMVDPはMTBやシクロにも自由に参戦したいわけで。それは困る。

というわけで、ロードレース界におけるMVDPの今の状況ってのはなかなかに微妙で、ワールドツアーチームへの移籍という点でも未来は視界良好とは言えないのが現状。さてどうなるやら。才能が無駄にならないような未来になるとええんやけどな。

【関連過去記事】

チームSunwebのメインスポンサーが投資会社に買収される。チームへの影響は?

【M&A】SunwebがMathieu van der Poelを獲得か??Sunweb社がCorendon社を買収

チームKatushaがヤバい?来期のチーム存続が不透明

チームKatusha-Alpecinは消滅し、Canyon-Alpecinが誕生?さらにMathieu van der Poelが加入?



(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)
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