25mmタイヤは時代遅れに?今後のエアロロードバイクは、28mmタイヤとフロントシングルが標準になるのか?3Tのエアロロードバイク新STRADA登場。
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© 2017 3T Cycling Srl |
今回は6月中に記事にしようとしてずっと放置してたネタのご紹介。
ロードレースにおいて、かつては19、21、23mmといったタイヤ幅が一般的だったが、い近年は25mmのタイヤが流行。
それには2つの理由がある。
1つはより幅広のタイヤのほうが快適性が高いこと。2つめは、科学的に検証したデータによって、転がり抵抗が25mmのほうが少ないとわかっていること。
乱暴にいうと、23mmより25mmタイヤのほうが快適で速いということになる。
さて、そんな中、イタリアに拠点を置くカーボンパーツで有名なブランド3Tが、今後のエアロロードバイクの在り方を問う、新機軸のエアロロードバイクを発表した。
情報源:First look: 3T’s aero bike of the future, with 28mm tyres and a 1×11 drivechain
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目次
3TのSTRADAの概要・特徴:28mmタイヤとフロントシングル(1 x 11)のエアロロードバイク
BikeRadar Twitterより |
この新STRADAの最大のポイント、それはエアロ効果の追求や。
①28mmタイヤ推奨
23mmより25mmのほうが転がり抵抗低いなら、28mmにしたらもっと抵抗が減るやん!
ということ。うーん単純。
でもタイヤ幅が広がるということはタイヤによる空気抵抗が増加する。でも3Tはこう言うわけよ。
「そんなんフレームのエアロ効果を追求すれば、十分カバーできるやん」
というわけで、この新STRADAは28mm(ひょっとしたら30mmも履けるかもという情報もあり)タイヤをはかせることを前提に、そのタイヤ幅に最適化されたエアロ形状のフレームになってる。むしろ23mmとか履かせるほうが空気抵抗が増大する。
②フロントシングル(SRAM Force)を採用
エアロ効果の追求、空気抵抗の軽減はどこのメーカーもやってること。今はエアロロードバイクが流行りやし。でも、ほとんどのメーカー、特に大手メーカーはドライブトレインには手を付けてない。アンタッチャブルな聖域ともいえる。
しかし、3Tはドライブトレインといういわば聖域に切り込んだ。聖域なき構造改革!
エアロ効果の追求という観点から、フロントギアはシングル。文句あるか!
これは見た目で納得できるやろうけど、2枚のギアがあるより1枚のほうが見た目シンプルやん?ドライブトレインが直線的になるやん?
ということは空気抵抗がそのぶん減るやん。普通は余計なものがないシンプルなほうが抵抗すくないに決まってるし。
こだわりっ……圧倒的こだわりっ!
エアロ効果の追求こそが至上命題!乗り手の脚力・都合は無視!やったぜ。
③エアロフォークFundiとディスクブレーキ
上述①とも関係するけど、ブレーキはディスクブレーキにのみ対応や。しかしそれはあくまでエアロ効果追求のための手段!
フォークには3Tの製品Fundiが使われてるんやけど、このフォークはディスクブレーキ専用。つまり普通のリムブレーキはつけられへん。
なんでかというと、リムブレーキをつけられるようにすると、余計な突起が増えて空気抵抗が増えるから。
ディスクブレーキ専用にすることで、フォークのクラウンをよりシンプル・コンパクトな形状にできる。もちろん28mmタイヤ履けるクリアランスは確保されてるわけやけど、その28mmタイヤと完全に一体化させてエアロ効果の追求がなされてる。28mmタイヤを履いたときに、最もフォークとの一体感が確保されるように設計されてる。
せやから23mmとか履かせると逆に空気抵抗が増える。
ま、3Tが勝手にやってる・言ってることやから、ほんまにどれだけ28mmタイヤのこのSTRADAが既存のエアロロードバイクに比べてエアロ効果に優れてるんかは知らん。風洞
実験での詳しいデータ(風洞実験が全てやないけど)があるわけちゃうし。
でも、ひょっとしたらこれからの未来、エアロロードバイクは3TのこのSTRADAのような設計思想になっていくんかもしれへんね。技術の進歩と流行の変化なんて誰も予想できひんけど、東京オリンピックのロードレースでは、みんな30mmのエアロロードバイクに乗ってるかもね。
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)