2017ツール・ド・フランス第13ステージ感想。ちょっとした神回。フランス革命記念日にフランス勢がタレて、スペインの過去と未来がつながり、「僕の坂」と書いて「ぼくのみち」。
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Trek-Segafredo Twitterより |
13ステージはおもろかったわー。
昨日の記事には、「ランダ謀反か!?」みたいなこと書いたけど、見てる側からしたらまさにそんな「敵は本能寺にあり!」みたいな展開やった。
過去記事:2017ツール・ド・フランス第12ステージの感想。チームSkyに内紛か?ランダがフルームについて監督に不満?
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(1)2017ツール・ド・フランス第13ステージ感想
Tour de France: Barguil betrayed by gut feeling in Chambery © Immediate Media Company Ltd. 2017 Tim de Waele/TDWsport.com |
バルギル勝利!やったぜ。
あ、ちゃうわ。
これ今年のツール第9ステージのゴールシーンの画像やったわ。ウランと競り合って、勝利したと勘違いしてガッツポーズしたときの画像だったわ。
間違っちゃったわ。テヘペロ(・ω<)
Dans la musette Twitterより |
これが正しいやつ。
第13ステージでは、一般通過爺によって「ただ走ってるだけ」と評されていたコンタドールが、ようやく本来のコンタドールらしさを発揮した。まぁ総合優勝はほぼ絶望的やからこそ、今回のステージのような動きができたとも言える。
この第13ステージのコンタドールは、全盛期のように、誰よりもダンシングを多用し、しかも長い時間ダンシングを続ける独特のクライミングスタイルを披露してくれた。
全盛期に山岳ステージで背中に羽根が生えていたかのような軽いダンシングで、ガンガン攻撃をしかけていたのを思い出させた。コンタドールの走行スタイルは、クライマー憧れのクライミングスタイルの1つ。
そんなコンタドールは早い段階でアタックをかけ、フルーム&アルを含む集団から飛び出してた。そんなコンタドールをマークすべくただ一人ついていったのがチームSkyのランダ。
二人は同じスペイン人。
第13ステージはフランス革命記念日となったわけやけど、その日にスペイン人の過去(コンタドール)と未来(ランダ)によるランデブーが実現したわけやね。
中盤あたりまでは後続とちょっとでも差を広げたいコンタドールがずっとランダの前で引いてたんやけど、中盤過ぎたころから、なぜかランダが先頭交代しはじめた。自分とこのチームのエース、フルームが後続集団にいるのに。
この動きに、視聴者は興奮。
視聴者A「おいおい、まさかフルームを切り捨ててランダへエース交代か!?」
視聴者B「ランダにしばらくマイヨ・ジョーヌを着させる展開か?Skyとしては最終的な総合優勝がフルームだったらそれでええわけで」
視聴者C「ランダが謀反か!?」
視聴者D「チームSky何かんがえとるんや?」
などなど。
おもにワシの脳内視聴者が。実際におまいらがどう思ってたんかは知らんで。
あとグンマー(群馬ー)じゃなくて、ダンマーこと、QSのダン・マーティンが根性あったね。フルームやアルとかの集団を後半の山岳でずっと引っ張ってた。その集団内にQSのチームメイト誰もおらへんのに。なんでダンマーがそんなに、フルームとかアルのアシストしてたんか最初はわからへんかった。
ワシ「お前が牽かんでも、フルームとかアルに牽かせたらええやん?」
たぶんこのダンマーの努力は、自分の総合順位を維持したいという意図やったんやろね。
そして、終盤の狭くきつい登りでダンマーが一人遅れ始めるんやけど、結局すぐに追いついて合流してたし根性あるわ。強い。正直遅れはじめた時点で「ほら、一人で頑張るから力尽きたんやろなぁ」と思ってたんやけど、ダンマーの根性を舐めてたわ。すまんな。
あとフルームは登りではずっとあんまり調子よさそうな感じがしてなくて、「これ今日もアカンのちゃうか。そのうち遅れるんちゃうか」と思ってたら、なんと下りでアタックを何度かしかけるという奇行・奇策を披露。お前死んでたんちゃうんか!
「ワレ生きとったんか!」みたいな感じ。
あとAG2Rのバルデも下りで果敢にアタックかけようとしてた。バルデも気合入ってるわ。
下りで攻撃にでるのは見てるほうもハラハラやけど、そういう攻撃的姿勢がみられるのはやっぱりおもろいね。
第13ステージは短い距離のステージやったけど、見所や考えさせることがいろいろ多くて、今年のツールではいまのところ一番見所のあったステージかもしれへん。
第13ステージのまとめ動画。
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(2)第14ステージのコース
ASO公式サイトより |
今日の第14ステージはこんな感じ。中盤から後半にかけてずっと山やね。でも3級山岳ばっかりやから、総合勢は特に攻撃しかけたり無駄な力をつかったりしなさそう。今後に向けて力をセーブしながら淡々とライバルをマークし続けてゴール、という感じかな。
そういう点では、総合争いとは関係のない逃げが決まりやすいステージかもね。最初に10人ぐらいの逃げ集団ができて、そのまま中盤の山岳へ。最後の山岳あたりでその集団から数人が飛び出して、最後は2~3人のスプリントか、一人だけ抜け出して独走ゴールか……と予想。
あるいはスプリンターが生き残ってスプリント勝負へ……?
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)