【大型M&A】GarminがTacx社を買収!業界覇権へ王手か!?
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ついにこの日がきたかとも思うニュースが飛び込んできたブヒ。サイコンの王であるGarminが、ボトルやインドアトレーナー(ローラー台)の大手Tacx社を買収!
各種パーツ&アクセサリーとの一体化・統合化が進むフレームだけでなく、ビジネスそのものにも業界統合のビッグウェーブが到来か?乗るっきゃない、このビッグウェーブに?
Tacx社公式声明:Garmin® signs purchase agreement to acquire Tacx, the leading manufacturer of indoor bike trainers
Tacx社はそもそも非公開会社。社会人ならわかると思うけど、いちおう説明しとくと、日本の会社法においては、非公開会社ってのは株券を発行してない会社じゃなくて、株「式」の全部につき譲渡制限がかかってる会社のことね。
譲渡制限がかかってるのは、誰かに株式を譲渡しようとしたら会社側の承諾が必要やということ。日本の会社法の場合は取締役会設置会社なら取締役会の、それ以外は株主総会の承認が必要となる。このときの株主総会の決議には、議決権ある株主の3分の2以上の賛成が必要や。専門用語で特別決議という。せやからかなりハードル高い。
株式ってのは原則譲渡が自由や。そうしないと株主が株式を買うために費やしたコストを回収できひんからな。つまり転売しまくることが自由やし、それができないとコスト回収できひん。それを原則禁止しとるのが、非公開会社ってわけ。
なんでか?それはどこの馬の骨かわからんような連中が株主になって経営に文句つけるような事態を避けたいからや。仲間だけで仲良くやりたいんよ。
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— Garmin (@Garmin) 2019年2月5日
さて、話はもどして。
というわけで、Garmin社は株式市場で株を買ったわけやない。せやから、トップ同士でたぶん直接話し合いを重ねてたんとちゃうかな。Tacx社内部の承認が必要なんやから。
Tacx社はいわば「閉ざされた会社」なわけで、その分、全員一丸となって他人に邪魔されずビジネスができる強味がある。逆に、デメリットは広く世間から会社資金を集めることができひん。
こういう特性を考えたうえで、両社ともにそれぞれにとってメリットがあると踏んだやろね。
Tacx社は非公開会社やから上述のように世間からビッグマネーを集めることはできひん。しかし、情報化社会やIT技術の進歩にあわせてどんどん開発競争が激しくなり、多額の開発費が必要となる現実があるわけで。ライバルも増えていく。
そんな中でGarminという覇権企業の資本を受け入れればそれら開発費を得ることができる。しかも、お互いに相乗効果の大きそうな分野のビジネスなわけで。
時代のトレンドとしてサイコンやトレーナー製品の統合もどんどん進んでるから、いっそのこと1つになったほうが情報共有や開発もしやすいやろう。
なお、買収額など契約の詳細は不明。
ま、素人考えでいろいろ考えられるわけやけど、他社もどんどん動いてくるかもね。あと、日本の代理店契約どうなるんやろね。本国のほうはイチからブランド構築しなおすとしたら、代理店契約も変更迫られるかもね。
なお、プロの世界の機材などについては以下の過去記事も読んでおいてね。
Tacx社の製品はWiggleで買うとちょっと安いよー