東京五輪ロードレースの最大の問題
Share your love
いよいよ来年は東京五輪となる。月日経つの速すぎやろ。 月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり。
そして、無事にロードレースのコースも決定した。首都県民にしかよくわからんコースやけど、気温・湿度も含めて相当過酷な地獄になるのは間違いないやろね。
さて、そんな東京五輪のロードレースにはある大きな問題があるとワシは思ってる。 今回の記事はワシがテキトーにずっと思ってたこと書いただけ。
カメラマンやオートバイ運転手の人材不足?
ロードレースファンならわかってるやろうけど、全スポーツ中、最も特殊な放映環境となるのがロードレース。サッカーや野球とかの他のスポーツのTVカメラスタッフではなんの役にも立たへんやろ。カメラマン自身が走らないとアカンのやから。
何時間も選手とともに並走し、放送し続けるなんて他の競技じゃありえへん。オートバイの後部座席にのり、時には時速100㎞を超える速度でダウンヒルをこなす選手たちをもカメラで捉える。
はたして、そんな特異な環境でレースを的確にカメラで表現し続けることができる人材が、メディア側に何人いるのやろ?
🎉 Penblwydd Hapus @GeraintThomas86 !
— Tour de France™ (@LeTour) 2019年5月25日
Le vainqueur du #TDF2018 fête aujourd’hui ses 33 ans !
On se voit à Bruxelles G !
Join us in wishing a very happy 33rd birthday to the #TDF2018 champion, see you in Brussels G! pic.twitter.com/0MuK2gPGWX
たぶんスポーツ専門の映像制作会社に委託とかするんやろし、Jスポ関係者とかにも話とかいってると思う。また、日本の国内ロードレースで撮影・映像づくりを経験してるスタッフも多いと思うけど、それでも本場のロードレースはやはり別物やと思う。
様々なロードレースのしきたりも知っていないと、映すべきでない映像を届けたり、あるいは移すべき映像が届けられないのではないか?
たとえば選手たちの機材の特徴を映すには、カメラマン自身にやはり機材の知識も必要やと思う。タイヤとかホイールとか。五輪特別ペイントのバイクとかも。普段から、選手がどんな機材を使っているのか把握する必要があるのでは?
そういった知識のあるカメラマンがどれだけ日本のメディア界にいるのか?自転車メディアの人間はお手のもんやろけど。
また、オートバイの運転手にも気力・体力、そして高度な運手技術が必要。同時に、ロードレースの展開を熟知していないと、カメラバイクがレースの邪魔をすることになるし、下手したらバイクのせいで落車事故が起こる。
後部にカメラマンを載せた状態で高速で下りを曲がる練習をしてるオートバイのドライバーとか、どうすればレースの邪魔をしないで選手と並走し続けられるのかを熟知してる運転手がどれだけいるんやろ?
白バイの警官なら技術的にいけるやろうけど、でもロードレースの走り方の知識と経験も必要やしね。
ロードレースをわかっているディレクターも足りているのか?
またレース動画のカメラマンたちを指揮するディレクターにもロードレース特有の知識がないと、意味のない映像がお茶の間に届くことになる。「いや、今それいらんやろ」、「はよ、あっちを映せよ」とか。
複数のカメラが送ってくる映像から、瞬時に「今どれを映すべきか、どの選手にフォーカスすべきか」を判断して、カメラチャンネルを切り替えできないとあかん。
ハードウェアや通信網の構築については、そらもう日本は世界最高レベルやと思ってるから心配はしてへん。よくわからんけど、NTTとかが大金つぎこんで上手いことしてくれるはず。
🤯 Tough day for @WoutvanAert. After changing his bike, he crashes while trying to join the leading peloton. 😱
— Paris-Roubaix (@Paris_Roubaix) 2019年4月14日
🤯 Les galères s'enchaînent pour Wout van Aert. Après avoir dû changer de vélo, il chute lors de sa poursuite derrière le peloton des favoris. 😱#ParisRoubaix pic.twitter.com/UZXOs0XPx3
問題はメディア側の人材よ。
研修として、ディレクター、カメラマン、オートバイ運転手とかを2か月ぐらいヨーロッパに派遣して実際に練習させるんやろか?
あるいは、ユーロスポーツとかのロードレース担当をそのままそっくり東京五輪に派遣してもらうんやろかね?
レース映像づくりはどうするんやろね。
たぶん、海外のTV局とかDAZNのスタッフをそのまま大量に連れてきて、いつもどおりに仕事してもらったほうがスムーズにいきそうな気がする。どうせ英語でも映像&情報を配信するんやろし。
それなら最初からロードレースを熟知した外人さんに頼るほうが効率いいような気がするけどね。ま、放映権がらみでいろいろあるんやろうけど。TV映像は最初からユーロスポーツあたりに丸投げでええんとちゃう?
ブログ毎日楽しく読んでます。
私はテレビではない(けど絡みはある)マスコミ業界の人間ですけど、
>研修として、ディレクター、カメラマン、オートバイ運転手とかを2か月ぐらいヨーロッパに派遣して実際に練習
するほどカネと人材に余裕のある局なんて絶対ないですよ。というかカネに余裕があってもやらないでしょうね。経営判断的に。日本でロードレースでどれだけ視聴率取れるのか考えたら。
まあそもそも、地上波やBSでは深夜に録画ダイジェスト放送が関の山だと思うんで、編集でなんとでもなると思いますが。PPVならベテランスタッフが撮るでしょうし。
まさかのメディア関係者さんからのコメントに驚愕!そして感謝!
なるほど……日本人向けではやはり視聴率とれないと寂しい体制のままで終始しそうブヒね。
ネット配信とか海外向けの生中継映像でショボい映像だと、海外からボロくそ言われそうな気がするブヒね。
ちょっと調べたというか、ネットの引き写しですが
https://mag.sendenkaigi.com/senden/201311/ad-topics/000714.php
によると、
>オリンピックのテレビ中継は、IOC直属のホスト放送機関OBS(OlympicBroadcasting Service)が中>心的な役割を担う。OBSは国際映像を制作し、各国の放送権を持つテレビ局(ライツホルダー)に映>像を配信する。各テレビ局は国際映像に独自のカメラ映像を織り込み、実況・解説などを付与して放送する。
>国際映像もOBS単体で制作するのではなく、競技ごとに各国の放送局に制作委託する形をとってお
>り、日本でも柔道の中継をフジテレビが担当している。
というわけで、ロードレースをどこの(国の)局が担当しているかがカギになりそうですね。
逆に言えば、ヨーロッパの局が担当なら心配いらないのかも。
日本の民放だと悲しいことになりそう。
ちなみに
http://www.soumu.go.jp/main_content/000328219.pdf
によると、ロンドン五輪のライブストリーミングで視聴者数2位はウィギンスのTT金メダルだったそうです。
余談ですが、コメント欄でもブヒ口調を貫くブログ主さんのプロ意識に感動しました。。。
決して皮肉ではなく。
有益な情報に感謝感激のりまきアラレ!
なるほどそんな仕組みになってたブヒね。できればやはりヨーロッパの経験ある映像チームに担当してもらいたいブヒねぇ……
ロードレースのカメラワークをちゃんとわかってるチームを希望。ファンはみんな日頃から海外の映像に慣れてるし。
>>視聴者数2位はウィギンスのTT
おもえば、ちょうど2012年にチームSky&ウイギンスによる初のツール制覇。やはり地元選手が活躍すればその競技は人気出るのは当然ブヒね。
なんとか日本勢も当日に目立って欲しいブヒね。
中継現場の人材問題!? なるほどこれは重要ですね。
TOJやJプロツアー見てても、少しずつ向上してはいるかな?程度ですから、もし「国内でも問題ないっすよ。慣れてますから。楽勝っすよ!」なんて言葉にウッカリ乗っかったら赤っ恥かきますね…
モトカメラなんて雲泥の差だし(~ ~;)