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第14ステージの舞台はあのトゥールマレー峠。アンディ・シュレックとアルベルト・コンタドールが激闘を繰り広げた伝説の峠。
そして今日、そのトゥールマレー峠のレース展開がものすごいことになってしまった……誰がこんな展開を予想したのか……
まずレースが始まってすぐに、Vincenzo Nibaliが逃げる。そのNibaliに追走をかけて追いついたのが、なんとPeter Sagan。この二人は、今は亡きプロチーム、リクイガス(キョノンデール)のチームメイト同士。懐かしい。
ちょっとした登りでPeter Saganが遅れても、
NibaliはSaganを待って、
Saganが合流。2人で昔話でもやりながら?ランデヴー。
ただ、この懐かしい空気の時間は長くは続かず、その後すぐに後ろからの逃げ集団に追いつかれる。
こんなほのぼの雰囲気だけで終わるステージではなかった。最後の山、トゥールマレー峠でとんでもない展開になった。
そんな状態を作り出した要因は、FDJとJumbo-Vismaの高速山岳トレイン。この日だけを見れば、Ineosの山岳トレインをも凌駕するチーム力を見せつけた。
Jumbo-Vismaはそのチーム力をなぜGiroでのPrimož Rogličに使わなかったのか……
しかし、各チームの総合エースたちをほぼ壊滅に追い込んだそんな2チームのトレインにマイヨジョーヌJulian Alaphilippeがついていった!
ある意味でクライマーや総合勢を山で置き去りにしたのもJulian Alaphilippeだといえよう。そしてIneosのGeraint ThomasもEgan BernalもAlaphilippeについていけず、差が開いた。
これがマイヨジョーヌの魔法なのか?まるで、数年前のヴォクレールの激走を思い出すブヒね。
もちろん、今後の第3週目の勝負を考えれば別に無理してJulian Alaphilippeについていく必要はない。余計な体力をつかわずに、 落ち着いて冷静に走り切るだけ。第3週目を見据えて。Ineosのチームカーからそんな指示も出ていた可能性はある。
だが、第14ステージにおいてGもBernalも、Adam Yatesも、Richie Porteも、Romain Bardetも、Rigoberto Uránも、Bauke Mollemaも、Dan Martinも、Nairo Quintanaも、Mikel Landaも、Alejandro Valverdeも、Warren Barguilも、Jakob Fuglsangも……みんな山でJulian Alaphilippeに置き去りにされたのは事実。
あえて遅れたのでなく、単純に登板力がJulian Alaphilippeに劣っていた。Alaphilippeがそれら総合勢に差をつけた。
唯一、Julian Alaphilippeに匹敵できたのはThibaut Pinot。ただしアシストが最後の局面の手前まではついていた。
たしかにEgan BernalとSteven Kruijswijkも最後までついていったけど、もしJulian Alaphilippeがステージ優勝を狙ってガチで最後にもがけば、明らかな差がついたはず。Alaphilippeにはそう思わせる余力があったように見えた。
いくら今年のAlaphilippeが絶好調といっても、今日のステージでここまで圧倒的な登板力を見せるとはだれが予想したか。
まるで去年のGiro d’ItaliaのSimon Yatesを思い出させる登板力と言わざるを得ない。
ただし、上でも書いたように、まだ2週目。勝負は結局のところ第3週目の超級山岳ステージ群。3日連続で超級が登場する。すなわち、第18、第19そして第20ステージ。この3日間こそが本当の勝負の舞台。
さすがに、Julian Alaphilippeが3日連続の超級山岳ステージをこなせるかというとその可能性はかなり低いと言わざるを得ない。これまでの実績をふまえても未知数すぎるし、可能性は低い。
ただ、今日のステージであまりにも遅れすぎた総合勢たちはAlaphilippeに表彰台の位置、またはトップ10の枠の1つを奪われる危険性は十分あるとも思える。
今日はフランス大統領のマクロンが見学にきてて、そしてその日にまさにフランス人が勝利し、フランス人がマイヨジョーヌを死守した。これもうある意味、フランス革命やろ。