カンパニョーロの革命的フリーハブ。磁力によるラチェット構造?
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自転車の歴史、いや乗り物全ての歴史に革命を起こした人類史上最も重要な発明の1つ。それがフリーハブ・フリーホイール。進行方向のみに力を加え車輪を回転させるラチェット構造(機構)・カム構造を搭載した偉大な発明品。
そんなラチェット構造に、世界三大コンポメーカーの1つカンパニョーロ(Campagnolo)が革命を起こそうとしている。今回はそんな同社の特許情報をご紹介。
情報源:Patent Patrol: Campagnolo files for new hub w/ magnetic clutch engagement
ラチェット構造の駆動ロスの削減に磁石!?
今回のカンパニョーロの特許情報はこちら「Freewheel assembly with front clutches for a bicycle」。
特許情報:Freewheel assembly with front clutches for a bicycle
毎度のごとく超文系ブタであるワシにはチンプンカンプンな内容となっている。ド素人のワシがごちゃごちゃ説明してもどうせ間違いだらけになるから、詳細な内容の理解はプロの工学系・機械系の人たちにお任せ。
上図の「38」の数字のパーツが、磁石。
この特許による構造を採用すれば、スターラチェット式であろうとなんだろうと伝統的なこれまでのフリーハブの構造での駆動ロスが減らせるもよう。そしてその新構造のキーとなるのが磁力(磁石)を使ったクラッチシステムのもよう。
ま、なんかそういうカンパの特許情報があるってことで。
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磁石を使ったハブというとproject321がありますが,特許ということは異なる構造なんでしょうかね.
ラチェット音がない方が好きなのでONYX使ってますが,このカンパハブはどうなんでしょうか.
特許申請するだけに既存のものはなんか特徴あるはずブヒね。
ざっと読んだ限りでは、音もこれまでより静かそうな気がしてるブヒ。
このクラッチの独自性は停止状態でクラッチが切れているところでしょう、カセットを回転させると螺旋の溝によってラチェットが磁力を振り切って押しつけられる様です。なので空転時にはラチェット音、ロスが無くなります(50km/hで2Wらしい)。
問題は部品点数の増大(重量・コスト・メンテ性・耐久性)。ラチェットの移動量が多いので踏み込んでから嵌合までの遊びが大きいはずです。
磁石というと他にZIPPのcognition hubもありますね、螺旋が掘ってある造りはChris KingのRingDriveにも似ていますがこれらもラチェット音がします。
ONYXはローラークラッチを使っているとは面白いですね。
なるほどそういうクラッチの仕組みになっているのブヒね。
そして部品点数の増大と、それによる不具合がリスクとしてあると。納得の合点ブヒ。
他社もいろいろ工夫しているものがあるのブヒね。いやーみんないろいろ考えますねぇ。
わかりやすい解説あざっす!