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現時点でワイヤレス電動コンポといえば、ShimanoよりもSRAMだろう。無線式eTapを使って、もうそれ以外受け付けない体になってしまった人も多いだろう。Shimanoはまだフルワイヤレスではないため、電動Di2の性能はともかくとして、「最先端感」がしないのが痛い。
だが、SRAM申請特許によると、そんなSRAMも完全無線式から有線式に戻ろうとしている?
情報源:Patent Patrol: Is SRAM eTap wired on the horizon?
ワイヤレス方式のeTapの弱点といえば、リアディレイラーなどのバッテリーの持続時間である。これは何もSRAMだけに限ったことでも、ロードバイクのコンポに限ったことでもなく、究極的にはスマホのバッテリーでも電気自動車のバッテリーでも同じことである。
いくら自転車のコンポの制御に多大なエネルギーは必要ないといっても、そもそもディレイラーなどのパーツが小型なためにバッテリーも小型にならざるを得ない。しかもロードバイクの場合は軽量であることも必須条件だ。そのため大容量バッテリーは積載できない。
この点ではシマノが将来的に出すであろう完全ワイヤレス方式のデュラエースは、おそらくSRAM eTapよりも長時間使用できるよう設計してくるだろう。将来的に。それがいつかはわからないが。
そういったことを踏まえて、次のSRAMによる特許の画像を見て欲しい
ワイヤーが伸びていることがわかる。
これは既存のバッテリーパックと交換可能なアダプター式のパーツとなるよう?
ロードバイクのハイエンドモデルのコンポは近年はフルワイヤレスの電動コンポが主流になっていくだろうが、それ以外の自転車はまだまだ有線式か部分的な無線式が主流のままだろう。
たしかに技術革新と大量生産化によるコストダウンなどで将来はママチャリですらフルワイヤレス電動コンポの時代が?みたいな期待・妄想も可能だ。
しかし、今回の特許情報からすればSRAMについては、そう考えていないかもしれない。
無線の場合は上述のようなバッテリーという弱点があるわけだが、今の市場で人気も売上も拡大している自転車がその弱点を克服してくれるからだ。
それは電動自転車である。
電動自転車にはその本体に大容量のバッテリーが搭載されている。また走行による充電システムやソーラーバッテリーを搭載するものも増えていくだろう。
そうなれば、その本体のバッテリーからリアディレイラーに給電すればいいわけで。
その場合は無線ではなく有線のほうが都合が良い。電動自転車は有線式の電動コンポと非常に好相性。
よって電動コンポがあらゆる自転車に搭載されるとしても、無線か有線かでいえば、無線が主流になるのではなく、電動自転車が今後の社会の主流となるという想定ならば、電動自転車は有線のままいくのが正解となるかもしれない。
もちろんガチレース向けのロードバイクは話は別だが。
そして、上述のように既存の無線用バッテリーパックと交換できる(互換性のある)ワイヤー式のパックを使うという発想を踏まえると、将来的にSRAMのコンポはその全部において、それら2つの方式を用途やバイクの種類に応じて選択して選べるように同一規格で全コンポを設計するという可能性も見える?見えない?いや知らんけど。