Bontragerから最速ホイールのディープリム版Aeolus RSLが3種類登場
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Trek(トレック)が保有するホイールブランドのBontrager(ボントレガー)から、最上位級のロードバイク用ホイールのAeolus RSLが登場した。
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目次
レースタイプやコースによる使いわけが可能に。全4種類のリムハイトが揃う
今回の発表の面白い点は、リムハイトが51mm、62mm、そして75mmという3種類のディープリムが一気に登場したことだ。もちろん全てディスクブレーキ仕様である。それぞれ名前は、Aeolus RSL51、Aeolus RSL62、Aeolus RSL75となる。
なおこのインスタグラムの37mmというリムハイトのAeolus RSLはすでに現行Emondaが登場したときに発表ずみだ。よって、今回の発表で4種類がリムハイトが勢揃いしたことになり、特にレース派のガチ勢はレースのタイプやコースの状況による使い分けが可能となった。
言い換えると、「おまえら全部買えよ」というトレックからの熱い(怖い)メッセージである。
エアロ性能の向上で最速のホイールへ
開発理念と新しい空力解析法の採用
ディープリムの登場ということで、もちろん開発理念は「エアロ性能の向上による、(同社中)最速のホイール」である。
これまでの開発では空力解析をする場合に、タイヤとリムだけを使ってきたが、今回の新ホイールでは、タイヤとホイール全体(スポークやハブやディスクブレーキを含めたもの)を使って解析を行った。これにより、「より全体的」なエアロ性能の分析が可能となり、開発力の向上へつながった。
その新解析技術の導入により、真正面からの風と横風の両方で空気抵抗の低減に成功した。
ワイドリム化:25C以上のタイヤに最適化
なお今回発表された三種類(51、62、75)は全て25C以上のタイヤを前提としてそのエアロ性能が最適化されている。まぁ最近はどこのブランドも同様だが。
このようにワイドリム化したことで、走行時のタイヤの変形が抑えられ、転がり抵抗の軽減にもつながった。
性能
Bontragerによると、既存のホイールAeolus XXX4またはXXX6と比較すると、時速45kmで重量77kg(人間+バイク)という条件の場合で、次のようなパフォーマンス向上が見られたと言う。
Aeolus RSL51(対XXX4) | Aeolus RSL62(対XXX6) | |
---|---|---|
空気抵抗 | 16%減 | 14%減 |
転がり抵抗 | 10%減 | 10%減 |
安定性 | 9%増 | 8%増 |
Aeolus RSL62とXXX6との比較データについては、1500Wで200mを走ったときに34Wの省エネが可能で、距離にして1.6m有利になるようだ。
価格と重量など
RSL75 | RSL62 | RSL51 | |
---|---|---|---|
重量 | 1645g | 1520g | 1410g |
リム内幅 | 23mm | 23mm | 23mm |
対応タイヤ幅 | 25~45C | 25~45C | 25~45C |
ハブ | DT 240s with Rachet EXP | DT 240s with Rachet EXP | DT 240s with Rachet EXP |
リム | OCLV RSL | OCLV RSL | OCLV RSL |
スポーク(前/後) | 24/24 | 24/24 | 24/24 |
アクスル | 12mm | 12mm | 12mm |
価格 | 294,500円 | 294,500円 | 294,500円 |