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一昨日のジロ・デ・イタリア第1ステージは個人タイムトライアルだったが、少しでも速くなるために各チーム・選手が使用した特殊な技術(ハック)や機材が海外メディアによって紹介されている。次の情報源記事を見てほしい。
情報源:Six tech highlights from the Giro d’Italia time trial
このブログではINEOS Grenadiersが使った機材(特にホイール)について紹介しようと思う。
まずINEOS Grenadiersが使ったホイールだが、前輪はAerocoachのAeox Titanで、後輪はPrinceton CarbonworksのBlur 633だったもよう。
そしてJumbo-Vismaは、後輪のディスクホイールにShimanoのロゴがついたホイールを使っていたが、これがShimanoの新製品かもしれないと書かれている。他社ホイールにShimanoのロゴをつけた可能性もあるが。
一方、INEOS Grenadiersが使ったもう1つのハックは、ベースレイヤーだ。
個人TTにおけるスキンスーツ(TT用スーツ)は、何年か前の過去記事「チームSkyのTTスキンスーツはUCIルール違反?効果はあるのか?スキンスーツの突起物(パネル)について。」と「UCIの規則改訂によりチームSkyのTT用スキンスーツはルール違反!UCI規則改訂の内容は?」で紹介したように、スキンスーツそのものの表面に高さ(深さ)1mmを超えるような突起物や溝などをつけてはいけないというルールになっている。
そう、スキンスーツそのものには規制が入っている。だったら、スキンスーツとは別のところ、すなわちベースレイヤーに加工すればいいのではないか?こういう発想になるわけだ。
スキンスーツにしろロードバイクのジャージにしろぴっちりとしているわけで、ベースレイヤーとの密着感は強い。それゆえベースレイヤーに施した加工が、その上層であるスーツやジャージにも影響を与えやすい。
そこでINEOS Grenadiersは今回、表面加工したTTスーツと同じ効果がえられるようなベースレイヤーを開発し、それを使用していたもよう。なお現在UCIルールではベースレイヤーについての規制は特にないもよう。
(‘A`)「あ、これそのうちベースレイヤーも規制されるわ」