Enter your email address below and subscribe to our newsletter

アメリカとサングラス。2021第15ステージの結果と感想

サングラスがゴールに舞う!?2021ツール・ド・フランス第15ステージの結果について

Share your love

ここ2日ほどやたら忙しく死にそうだったので(ある意味死んだ)、ツールは見ることができていなかった。カヴェンディッシュの34勝も見ていないなかった。なので感想は書かなかった。

今夜の第15ステージは見ることができたので、いつもどおり感想を。

今日のコース

ツール・ド・フランス

今日は今年のツールで唯一フランス以外の国に行く。アンゴラという国らしい。

さて上の画像を見てもらってなにか気づいたことがあるだろうか?普通のレースとは1つ違うポイントがある。それは35km地点から95km地点までひたすら60kmの距離を登り続けることだ。この時点でもう頭おかしい。

そしてもう1つのポイントは、最後の1級山岳の頂上に山岳賞ポイントが設定されていることだ。現時点では今年のツールは総合優勝争いやポイント賞争いよりもずっと山岳賞争いのほうが熾烈な闘いとなっていておもしろい。ステージ優勝を狙う争いももちろんだが、最後の山岳のポイントを狙う山岳賞狙いの選手たちの争いが熱くなる可能性が高い。一体だれが最後の山岳で飛び出すのか。

アスタナの秘密兵器?

今はなきワールドツアーチームのティンコフが考案し、使っていたボトル運び専用ジャケット。今日はアスタナが使用。やはり便利なのか?

ブアニパイセン・・・

パンチャー系(物理)スプリンターのナセル・ブアニがレース途中でリタイア。そもそもレース序盤からもう一人だけかなり遅れていて、ゴールしてもタイムアウトに失格になるのは目に見えていた。

とはいえ、ひょっとしたらカヴェンディッシュに勝てるかもしれないという可能性はあったので残念。まさにそんなブアニを見たかった。

エアロロードバイクはやはり必須か

最後の山岳へ向かう前の長い下りで、コフィディスのエースのギヨーム・マルタンが各チームのエースらが集う先頭集団から少し遅れた。

そして先頭集団はチームイネオスが積極的に牽引して下りを高速で下っていく。マルタンも頑張って飛ばすのだが、マルタンは最高で時速100km近い速度で下るが、集団も同じような速度で走るため全然その差が埋まらない。逆に少しずつ少しずつ離されていく。

途中でコフィディスの選手が先頭集団から下がってきたのだが、マルタンをアシストするのかと思えばそんなことはなかった。一瞬で後方に遅れていった。一体何しに来たんや・・・

さて、最近はエアロロードバイクが市場の中心となっている。よくエアロ性能が前のモデルよりも何%向上とかアピールされるが、この下りでの攻防とマルタンが離されていくというシーンを見ていると、エアロ性能はバカにできないのではないかと思う。

よくエアロ性能を測る基準として時速40kmで40km走って何秒の差がつくとかあるが、時速100km近い速度で下るなら、さらにエアロ性能の差というのは大きく影響するのではないかと。さらにいえば体重が軽いクライマーほど下りは速度が出にくいので、体重の軽いクライマーほどエアロロードバイクの重要性が高いのではないかと考えられる。たった数秒の差がつめられず、脚だけが消耗していく。それはその後の登りでの不利を生む。

実際マルタンは先頭集団に追いつくことができず、その時点で総合2位から滑り落ちる危険性が高くなった。

山岳ステージは下りも長くなりがち、たった下りで数秒の差が勝負を分けるのならば、下りの長い山岳ステージほどエアロロードバイクは必須なのかもしれない。今春から一番空力効果が高いポジションだった、スーパータックポジションも禁止になったしね。

USA!USA!

そして最後の1級山岳で単独で飛び出したのが、これまでのツールでほとんど目立たなかったアメリカの誇るスーパークライマー、セプ・クスだ。

クスはついていこうとするアレハンドロ・バルベルデを引き離して独走へ。

そして両名の後方では、総合優勝を争う闘いが勃発。

ツール・ド・フランス
ツール・ド・フランス

最初にカラパスがアタックしたり、その次にヴィンゲゴーがアタックしたり、さらにはポガチャルが先頭に立ったりと目まぐるしく動きがあったが、結局どれも決定的なものにはならなかった。

先頭ではクスが快調に飛ばして最終山岳をトップ通過して、ゴールへ向かう下りへ。追走のバルベルデはクスとは30秒ほどの差。というわけで、ラスト1kmからゴールシーンの映像どうぞ。

最後、ゴール直前にクスはこんなことをしているのに気づいただろうか?

ツール・ド・フランス

昨日の第14ステージもピレネー山脈ステージでTrek-Segafredoのトップクライマーのバウク・モレマが、そしてピレネー2日目の今日はJumbo-Vismaのスーパークライマーのセプ・クスが勝利。

今大会ではモレマは少し何かが足りなくて勝利を逃し、セプ・クスは昨年のツールでの大活躍ぶりがなりを潜めた感じであまり目立っていなかったりと、両者のファンからすればちょっと物足りないツールだったのではないか。しかし、ピレネーステージで連続してそんなクライマーたちの連勝となった。

それにしてもクスはサングラスを投げるのを最初から計画していたのか?投げてもスポンサーに怒られない?勝利のシーンだからいいのか?どうなんだろう。

そしてクスはツール・ド・フランスで初勝利!USA!USA!

今日のトップ10

順位選手名チーム名タイム差ボーナスタイム
1   SEPP KUSSJUMBO – VISMAB : 18”
2   ALEJANDRO VALVERDEMOVISTAR TEAM+ 00h 00′ 23”B : 11”
3   WOUTER POELSBAHRAIN VICTORIOUS+ 00h 01′ 15”B : 6”
4   ION IZAGUIRRE INSAUSTIASTANA – PREMIER TECH+ 00h 01′ 15”
5   RUBEN GUERREIROEF EDUCATION – NIPPO+ 00h 01′ 15”
6   NAIRO QUINTANATEAM ARKEA – SAMSIC+ 00h 01′ 15”
7   DAVID GAUDUGROUPAMA – FDJ+ 00h 01′ 15”
8   DANIEL MARTINISRAEL START-UP NATION+ 00h 01′ 22”
9   FRANCK BONNAMOURB&B HOTELS P/B KTM+ 00h 01′ 22”
10   AURÉLIEN PARET PEINTREAG2R CITROEN TEAM+ 00h 01′ 22”
Împărtășește-ți dragostea
piginwired
piginwired
Articole: 7059

2 comentarii

  1. クスのサングラス投げは個人的にはカッコ良かったのですがルール的には(笑)
    やっと実力者がステージ優勝した感じですよね。昨日のモレマの40km独走勝利といい勝負どころを自分でしっかり決められるのも、そこで勝ち切るのもまた実力者というところでしょうか?
    今大会はカヴェンディッシュの復活もとても嬉しい事ですが、2位のバルベルデ師匠を陰ながら応援していました。
    あの激しい山岳ステージで単独2位は立派の一言ですが、欲を言えば勝ってほしかった(笑)でもまだまだ勝てる力がある事を再認識できました。
    更に「おじさんパワー」でレースを盛り上げてほしいと切に願うのでした。

    • そういえば、バウク・モレマもそろそろいい年ブヒね。
      バルベルデは前半よりも調子があがってきている感じがあるブヒね。
      あとは加齢とともに衰える回復力がどうか・・・でもベテランだけに手を抜くとこはきっちりと手を抜いてる?
      なので、第3週目のどこかでまた再び動くはず。ひょっとしたら明日の第16ステージでさっそく??

Lasă un răspuns

Adresa ta de email nu va fi publicată. Câmpurile obligatorii sunt marcate cu *

Acest site folosește Akismet pentru a reduce spamul. Află cum sunt procesate datele comentariilor tale.

Stay informed and not overwhelmed, subscribe now!