天王山!2022UAEツアー最終日第7ステージの感想と結果(総合順位)
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2022年最初のワールドツアーとなったUAEツアーが終わった。その最終日の第7ステージは、中東で一番の山、ジェベル ハフィート(ヤベル・ハフィート)に登ってフィニッシュ。その登りは全長10.8km、平均勾配5.4%、最大斜度11%
総合争いの天王山!ジェベル ハフィート(ヤベル・ハフィート)決戦!
昨日の第6ステージはプロトンはうっかり大失態を犯し、逃げ集団の逃げ切りを許してしまった。今日はそんな轍を再び踏むわけには行かない。
今日は残り40kmで逃げ集団(6人)から3分差。しかし、残り23kmで2分半、そして残り10kmで1分以内にしっかりとタイム差を削ってきた。
そして逃げとの差を縮小させながらついに天王山、ジェベル ハフィート(ヤベル・ハフィート、Jebel Hafeet)の登りへ。
この登りで逃げからアルペシン・フェニックスのジャンニ・フェルメルシュ(Gianni Vermeersch)がアタックして少し抜け出すが、やがてボーラ・ハンスグローエのコンラッドがひきまくる総合エースらが揃う後続集団に吸収される。
そこからUAEがラファウ・マイカ(Rafał Majka)を筆頭に集団をひきまくり、他チームのエースらとの削り合いが始まる。この動きで、ユンボ・ヴィズマのトム・デュムラン(Tom Dumoulin)、アンテルマルシェのヤン・ヒルト(Jan Hirt)らが遅れていく。
そして残り3kmとなったとき、決定的な動きを見せたのはやはりこのブリティッシュ!
イネオスのエース、アダム・イエーツ(Adam Yates)が加速。それについていったのは総合1位のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)のみ。
アダム・イエーツは双子の兄弟サイモン・イエーツを想起させるような華麗で攻撃的なダンシングを連発し揺さぶりをかける。一方で、ポガチャルはほぼシッティングでぴったりとついてくる。
その対照的な走り方が見ていて楽しい。
このまま二人でランデブーで決まりやろと思ったら、後方から遅れたはずのウラソフのチームメイトのジャイ・ヒンドレー(Jai Hindley)と、バーレーン・ヴィクトリアスのぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao)が追い上げてついてくる。
一時的に4人となったが、後方からきたその二人も最後までついてくることはできず、結局最後はアダム・イエーツ vs タデイ・ポガチャルの一騎打ち。
イエーツも最後まで得意のダンシングで攻撃をかけるが、ポガチャルを突き放すことはできず。ついには「こんなん無理やろ・・・」みたいに顔を振って、諦めたような素振りに見えるシーンも。
ポガチャルいったあああああああああ!!!
そして最後は・・・
🇸🇮@TamauPogi of 🇦🇪@TeamEmiratesUAE wins stage 7 of 🇦🇪@uae_tour #UAETour (📺@dubaisportstv) pic.twitter.com/pzwzaf9kqr
— World Cycling Stats (@wcsbike) February 26, 2022
(‘A`)「アカン、強すぎる・・・こんなんどうしようもないわ」
とにかく地元UAEのシナリオどおりの優勝、若き王タデイ・ポガチャルの強さが存分に光ったUAEツアーとなった。
2022UAEツアー総合順位
というわけで今年のUAEツアーの総合順位は次のように決定した。
1 | タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar) | UAE-TeamEmirates | 25時間38分16秒 |
2 | アダム・イエーツ(Adam Yates) | INEOS Grenadiers | +22秒 |
3 | ぺリョ・ビルバオ(Pello Bilbao) | Bahrain Victorious | +48 |
4 | アレクサンドル・ウラソフ(Aleksandr Vlasov) | Bora-hansgrohe | +54 |
5 | ジョアン・アルメイダ(João Almeida) | UAE-TeamEmirates | +55 |
6 | カルロス・ベローナ(Carlos Verona) | Movistar | +77 |
7 | ラファウ・マイカ(Rafał Majka) | UAE-TeamEmirates | +84 |
8 | ジョフリー・ブシャール(Geoffrey BOUCHARD) | AG2R Citroën | +106 |
9 | ロマン・バルデ(Romain Bardet) | DSM | +106 |
10 | ダビ・デ・ラ・クルス(David de la Cruz) | Astana Qazaqstan | +118 |
んんん?ジャイ・ヒンドレーは今年からBORAなので、ウラソフのアシストだったのでは。
ウラソフは肝心なステージでついていけなくて表彰台を逃したのは残念でしたが、それでも昔のBORAみたいに登りフィニッシュの麓までは連れていくけどあとはエースひとりでがんばってねと放り出すよりは、もう少しまともな山岳アシストがつけられるようになって総合の成績も期待が持てそうですね。
おっと、視聴時の勢いだけで書き散らかしたらミスってたブヒね。修正完了ブヒ。
それにしてもロシア出身ということでウラソフはこれからのレース参加できるのかどうか微妙な状況ブヒね。
ウラソフについては選手個人がロシア国籍だからといってレースへの参加の道を閉ざしてほしくはないですね。
ロシア国内でのレースの中止や、ロシア国籍チームのガスプロムのレース参加に影響が出るのはしかたないかもしれないですが…
UCIからの発表があって、Gazprom-RusVeloは無理だけど、ウラソフはなんとかなりそうブヒね。