今日をもってトム・デュムラン引退

2ヶ月前に今年限りでの引退を表明していたトム・デュムラン（Tom Dumoulin）だが、今日をもって（現地時間8/15の月曜日）引退することを発表した。本人のインスタを見て欲しい。

2ヶ月前の引退予定の発表では、「もう厳しいトレーニングと得られるものとのバランスが崩れてしまっている」といった趣旨のコメントを述べていた。

トム・デュムランが引退を表明、今年が最後に。

そこでは、もう自分が過去の絶頂期には戻れず思ったようには戦えなくなったこと、仮に黄金期の力を取り戻せたとしてもそれには今以上のとてつもない労力が必要になり、しかも確実にそうなるという保証もない。そしてもはやそういった犠牲を払おうとは考えるだけの余裕が残っていないといった趣旨のことも話していた。

そして今回のこの声明では次のように述べている。

I decided to quit professional cycling with immediate effect.

訳「本日すぐに引退すると決めた」

During last spring, despite my love for the bike, I noticed that things weren’t going how I wanted. I felt that I was ready for a new phase in my life. But, I still had one project on my wishlist to end my career with a bang; the World Championship in Australia. I wanted to tackle that road to the World Championship the way I tackled the road to the Tokyo Olympics.

訳「春の時点では、自転車への愛は変わらなかったが、状況が自分の望むものとは異なっていたと認識していて、人生の次の段階へ移るときが来たんだなと思っていた。でも、最後にやりたいことが残っていて、それが今年の世界選手権。世界選に向けて東京五輪のときと同じように取り組もうと思ってたのよ」

With a sense of freedom, on my terms, with the support of the team and with my intrinsic motivation as the main fuel. That’s what brought me back the joy of cycling back then.

訳「精神的なプレッシャーもなく、そしてチームからのサポートも受けて、自分なりのモチベーションも高くて、それが世界選へのエネルギー源になってたけ」

But I notice that I can’t do it anymore. The tank is empty, the legs feel heavy and the training sessions are not working out as I hoped and I also need to do a good performance and have a good feeling at the World Championship.

訳「でも、もうこれ以上無理やと思ってしまった。自分のタンクはもう空っぽ。脚は重たく感じるし、トレーニングも思ってたような効果をあげていない。でも当然、世界選では高いパフォーマンスと調子の良さが必要となるわけやけど、もうそれは無理だとわかった」

I had to interrupt my efforts to return to my old shape yet again and deal with another disappointment. It was one too many. Even though the farewell didn’t turn out the way I hoped, I look back on my career with incredible pride.

訳「そういったわけで、かつての力を取りもどす努力をやめざるを得なかったし、失望と向き合わざるを得なかったし、その衝撃が大きすぎた。こんな引退の仕方は自分が思い描いていたものと違う結果だけど、これまでの現役生活には誇りを感じてる」

なお、ベルギーのワールドツアーチームのIntermarché-Wanty-Gobert Matériauxが、トム・デュムランをコーチやトレーナー的なスタッフとして獲得したいとの意向を持っている。

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