Red Bull x BMCのバイクの興味深い点
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もうすでにみんな知っているように、フランスのワールドチームのAG2Rはエナジードリンクで有名なレッドブル(Red Bull)とBMCが共同開発した新型の未発表バイクを使っている。その詳細情報は現時点でも全く公開されておらず、詳しいスペックは不明だ。
今回はそんなRed BullxBMCのバイクについて興味深い点を5つまとめてある記事をご紹介。
Red Bullと共同開発したBMCの新型バイクの5つの特徴
BMCは、F1チームを保有するRed Bullとの共同開発で、F1で培われた技術・知見をこのRed Bull x BMCの「CREATE SPEED」バイクに採用していると思われる。
そしてそのバイクについて情報源記事では5つの興味深い特徴が紹介されている。そのうち特に気になる3つの点をまとめておく。それは、
- プロトンで最も広いタイヤクリアランスをもつフロントフォーク設計
- Campagnoloの新型無線スーパーレコードが、既存のスーパーレコードとミックスされて使われている。Campagnoloいわく、「新旧コンポのミックスはやめたほうがいい」とのこと。
- 使われているPIRELLIのタイヤはチューブレスではなくクリンチャー
という点だ。
このうち2点目の新旧コンポのミックスという点だが、これについてはCampagnoloは「技術的には互換性があるので可能だが、変速性能などが下がるのでおすすめしない」との立場。だがAG2Rとしては他の選手との間の技術的互換性の確保や、ホイールとの互換性、パワーメーターの対応などの点を考慮して、新旧ミックスという方法を選んでいるもよう。
ただこれも新型スーレコの生産が拡大し市場に普及するようになれば、AG2Rも新型スーレコに統一するようになるのではないだろうか。
そして特に気になるのが1点目と3点目。幅広タイヤクリアランスとクリンチャーという点。
近年のエアロロードバイクは幅広タイヤを履かせるほうが速いとの考えから、フォークのタイヤクリアランスが広がる傾向がある。その中でも最も広いクリアランスをもつ設計になっているのがこのRed Bull x BMCのバイクだ。
(‘A`)「一体どこまで広がるんだ・・・そのうちタイヤは32cがプロ標準になるんじゃね?」
と思う勢いで広がっている。タイヤは長い間23c以下が標準だったが、少し前に25cがプロ標準のようになり、今では28cが当たり前みたいになりつつある。はたして30c、32cがエアロロードバイクの標準になる時代がくるのか?
そしてチューブレスではなくあえてのクリンチャー。PIRELLIはクリンチャーにまだまだ可能性を見出しているのだろうか。我々素人・一般人からすれば便利なクリンチャーがなくならないのは嬉しい。そしてチューブレスに劣らない高性能クリンチャータイヤの開発も続くのならばそれも嬉しい。