アダム・イエーツが記憶を失う脳震盪も現場の対応に疑問。2024UAEツアー第3ステージの結果とハイライト動画

昨夜の2024UAEツアー第3ステージは大会最初の本格山岳が登場。ずっと平坦のコースだが、最後が標高1200m以上を駆け上がっての山頂ゴールとなる。

第3ステージのコース

アダム・イエーツが落車で脳震盪。現場の対応はこれで良かったのか？

下の動画のようにレース中にアダム・イエーツが落車した。

レース後にチームメイトが「イエーツは落車したことすら覚えていなかった」と語り、記憶を一時的に失うほどの衝撃が脳に加わった脳震盪を起こしていたことが明らかになった。（情報源：”HE DOESN’T REMEMBER HITTING THE GROUND” – ADAM YATES’ TEAMMATES PROVIDE UPDATE ON THEIR LEADER’S HEALTH）

動画のようにイエーツはその後レースに復帰したが、結局途中でレースをリタイアしDNF。UAEのチームカーに乗っていたマウロ・ジャネッティが、「どうも調子悪そうだ」と判断し、走行をやめるようイエーツに指示。賢明な判断だったと思われる。

いうまでもなく数年ほど前からUCIは脳震盪など脳へのダメージが疑われる場合にはかなり慎重な対処を要求し、選手の安全を確保しようとしている。レース中の落車のときには脳震盪の疑いがあるかないか時間をかけてチェックをしなければならないし、レース後もある程度の期間はレース出場を控えさせるようチーム側に要請している。

今回、イエーツは動画のようにレースへ復帰しているが、脳震盪を起こしたかどうか本当にメディカル側はチェックしたのだろうか？記憶のチェックなどを行っていれば脳震盪だとわかったと思うのだが･･･本人は「大丈夫大丈夫。意識はしっかりしている」と現場スタッフに伝えたようだが、結局あとでリタイアしたとはいえ、その本人の言葉だけをそのまま信用したような対応、そしてレースに一時的に戻らせた判断はそれで良かったのか？と疑問だ。

もちろん現場の風景と外から素人が見ている風景とは異なるわけだが、今回の現場の対応には少し疑問が残ると思われる。

レース全体のハイライト動画

結果

ステージトップ10

総合トップ10

各賞1位