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昨日の2024ジロ・デ・イタリア第17ステージも過酷な山岳ステージだったが、その中盤で積極的なプロトンコントロールを見せたのがTeam DSM-Firmenich PostNLだった。見ていたファンは「え、なんで?」と思ったかもしれない。
プロトンの速度をあげて逃げとの差を開きすぎないようにしていると見えたが、実際には逃げとの差を意識していたのではなく、プロトンの総合上位のライバルたちにプレッシャーを与えようという考えだったようだ。レース後にロマン・バルデがそのように語った。
“We went racing how I liked it today. When you can have an impact on the race with the team; I really enjoyed it,”
訳「今日はやりたいようにやった。今日はチーム全体でレースにインパクトを与えられそうやったからね。実際とても楽しかった」
前日の第16ステージでは調子がさほど良くなかっただが、そこから24時間でまたコンディションが良い感じに戻っていたようだ。だからこそレースをよりハードに、そしてライバルたちに攻撃を与えようと動くことができたのだろう。
その日の作戦としてはそもそも本来はバルデを逃げに乗せることだったらしい。だが最初の逃げのペースはさほど速くなかったため、バルデは「このペースなら、プロトンがその気になればすぐに捕まる」と判断。無理に逃げに追いつこうとせず、プロトンで体力を温存し、「その時」に備えることにした話す。
そしてレースが進むにつれて雨が降る可能性もありコンディションがタフになるとわかっていたため、レースをハードにしようと決断。それがチーム総力をあげてのプロトン高速化だった。特に下りで加速しプロトンに分断を引き起こし、そのまま次の3級山岳パッソ・ゴッベラ入ることに成功した。
ただバルデは「ポガチャルがぴったりついてきたことにちょっとびっくりした」と語り、ポガチャルがバルデをマークしていたようなことが想定外だったようだ。ポガチャルがそうすれば他の総合勢もポガチャルについてきてしまう。つまりバルデは他の総合勢から逃げられない。バルデとしてはポガチャルがDSMの動きを見逃してくれると期待していたのだろう。そうすれば他の総合勢も追ってこなかったかもしれない。