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ロードレースとロードバイク

ピドコックがレッドブルへ移籍も?

金メダリストのトム・ピドコックがイネオスを捨てる可能性も?

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東京五輪MTBに続いてパリ五輪MTBで金メダルとなった英国の天才トム・ピドコック。MTBだけでなく、ロードレースでもシクロクロスでも超一流の選手だ。

そんな彼は2022年に所属チームのイネオス・グレナディアーズとの契約を延長し、2027年まで契約が残っている。しかし、業界の有力筋の情報によると2027年を待たずにイネオスを離れる可能性もあるらしい。

情報源:Olympic Champion Tom Pidcock could be on his way out of INEOS Grenadiers

なぜそんな噂があるのかというと、ピドコックはイネオスの現状に不満を持っているからのようだ。

以前ピドコックはいつかツール・ド・フランス総合優勝したいと語っていたことがあったが、彼はそれを夢で終わらせる気は毛頭なく、それを現実化させたい気持ちがあるようだ。しかしイネオス・グレナディアーズはピドコックをツール・ド・フランスのエースにする考えはなかったようで、そこで両者の考えにズレが生じている。

そして今年のツールではパリ五輪MTB金メダルを優先させるという事情はあったものの、チームのために総合争いを諦めて第2週目でツールをリタイアしたと情報筋は考えているようだ。

イネオスは昨年までにテイオ・ゲイガン・ハート、リチャル・カラパス、アダム・イエーツら総合系の主力がゴソっと抜けた。

一方で彼らと同じように移籍する可能性が高かったカルロス・ロドリゲスを引き留めることに成功し、ベテランのG、大怪我からの復帰を果たしたベルナルの3人を主軸にしてツールに挑んだわけだが、結局目立った活躍もできず、トップ3には対抗すべくもないままツールが終わった。

そんなチームの現状をふまえると、ピドコックが「なぜ自分をツールのエースにしようとしない」と不満を持つのもわからなくもない。才能・ポテンシャルは十分だろう。だが三週間のグランツールで優勝争いを戦い抜くために、まだまだ改善の余地があるのも確か。連続する超級山岳ステージで優勝を狙えるクライミング能力もまだまだ。しかし、このままイネオスにいればツールで総合エースとして扱われず、そのための進化もできないと考えている可能性はありえなくはない。

仮に移籍するとすればどのチームになるだろうか。ピドコックの年俸は一説によれば年間400万ユーロ(約6億6200万円)と考えられているようだが、それを払えるチームで、グランツールで総合系エースとして扱ってくれるチーム・・・・・・レッド・ブルか?

まぁ今回の記事ネタは単なる与太話にすぎないかもしれないし、今後のイネオスとの話し合いでピドコックの要望どおりにチームの方針が決まるかもしれない。なにせ2大会連続でMTBとはいえオリンピックの金メダリストだ。現時点でイネオスの顔として大きな実績を残しているのはもはやトム・ピドコックだけと言えるわけで、ピドコック中心のチームづくりが進んでいくとしても不思議はない。

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