ポガチャル「以前はいつもウ◯コがパンツについてた」。強さを支える補給食の重要性とその進化について
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今年のジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスを圧倒的な力で制し、21世紀最初の「ダブル」を達成したタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)。そんな彼がアメリカ人の医師で作家で研究者でもあるピーター・アティア(Peter Attia)によるインタビューに応じる動画がYoutube上で配信されている。それが次の動画だ。
ここでポガチャルはいろいろなことを語っているが、今回は特にレース中の補給について語った部分を紹介。
まず今年のツール・ド・フランス中の体重については65kgあたりをずっとキープしていたようだ。一方でオフシーズンでは69kgぐらいになるだろうと話す。ということは、だいたい年間で4kg前後の体重の変動幅に意識的に抑えているということだろうか。
そして今年の圧倒的な強さの背景には、バイクトレーニングの方法の変更だけでなく、バイクに乗らないときのトレーニング、特に体幹や筋トレなどのトレーニングを増やしたことを挙げつつ、それらに加えて栄養面での改善も大きかったと語る。
今回の動画では特に1時間あたりの炭水化物消費量について述べ、だいたい1本のボトルあたり、ドリンクの中に30~60gの炭水化物を含ませるようにしているようだ。ポガチャル自身は通常は30gを好んでいる。それぐらいのほうが他の補給食も食べやすい感じの腹具合になるからだ。しかしハードなレースでは60gにして他の補給食の量を減らすようだ。
そしてポガチャルがいうには、ハードなレースでは1時間に120gの炭水化物をとらなければならないとのこと。イージーなステージでは60~90g。
ただポガチャルも昔は「1時間に120g?無理やろ・・・腹ん中がパンパンだぜ」と思ってたようだが、補給食の技術発展などで補給食のクオリティも上がっているおかげで食べやすく、美味しく、そして消化しやすくなった。そして栄養士たちもいろいろ工夫してポガチャル本人に合ったドリンクなどを作ってくれている。これらによって、1時間に120gの炭水化物を摂取しても胃のトラブルが起こらなくなった。
ポガチャルは「5年前はそんな量の炭水化物とると長いレースだといつもパンツ(ビブ)にウ◯コが出てた」と語る。
こうした補給食の進化も今年のポガチャルの圧倒的な強さの理由の1つだったのだろう。
レース中、仮に炭水化物を1時間に100g摂取しなきゃいけないとしたら、普通の食事では絶対に無理ですね。パスタ乾麺100gとしたら、ゆであがりは約250g。大盛りサイズの量です。それを毎時間…。
近年のレースがハイレベル化した一因に、補給食の進化があるかもです。
確実に補給食の中身、そして補給タイミングの進化・工夫はあると思うブヒね。
近年のレースでは、補給のタイミングも昔より徹底的に指示され計画されているのは実況・解説でも言われているとおり。
そうした補給食の進化ももちろん、内臓が丈夫であることも才能の1つになってる感じブヒね。