レビュー

Rapha



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2025ロンド・ファン・フラーンデレンは、タデイ・ポガチャルが最後のオウデクワレモントでマチュー・ファン・デル・プールたちライバルを粉砕し独走勝利!
数多くあるロードレースの中で特別な「格」を有する5つのワンデイレースがモニュメントと呼ばれるレース群。その中でもさらに特別なレースと言えるのがクラシックの王様、ロンド・ファン・フラーンデレン。
昨年は雨で濡れた石畳の激坂で自転車を降りて押し歩く選手が続出し、実にロンドらしいカオスな光景が見られた。
→雨の石畳決戦!2024ロンド・ファン・フランデレンの結果とハイライト動画
今年も昨年の覇者マチュー・ファン・デル・プールに加えてワウト・ファン・アールトらスーパースターが勢揃いし、さらに2年ぶりにツール・ド・フランスの王にして世界王者タデイ・ポガチャルも参戦したわけだが、そんなベルギーが最も熱くなる日(?)に再びポガチャルが伝説を作った。
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集団落車が発生 マチュー・ファンデルプールやジョン・デゲンコルプらが巻き込まれています😢 これ以上のアクシデントがおきませんように🙏
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) April 6, 2025
Cycle*2025 ロンド・ファン・フラーンデレン #RVV25 #jspocycle pic.twitter.com/Kj2Yrp7mCx
2度目のオウデ・クワレモント
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) April 6, 2025
ポガチャルが加速、ファンアールトとジョーゲンソンがつく
遅れてマチュー・ファンデルプール、マッズ・ピーダスン
これで先頭グループへ合流を目指します
Cycle*2025 ロンド・ファン・フラーンデレン#RVV25 #jspocycle pic.twitter.com/Bz66fyxdsL
実はこのオウデクワレモントに至るまでの道中はUAE勢には厳しい戦いを強いられていた。本来ならポガチャルを発射するであろうジョナタン・ナルバエスが落車でいなくなり、他のアシストも少なくなり、ライバルチームと比べて不利な状況だった。
それでもこのオウデクワレモント直前ではアントニオ・モルガドやニルス・ポリッツが必死の形相でポガチャルをアシストし、逃げ集団とのタイム差をギリギリに保ったままポガチャルをここまで連れて来ることに成功したという経緯があった。そんなチームメイトの奮闘に応え、同時に個人の力で決定機を作り出す漢タデイ・ポガチャル。
ポガチャルのこの攻撃後しばらくして、逃げていた選手が全てとらえられ、ポガチャルたちが先頭集団になる。
ポガチャル、マチュー、ピーダスンの3人だけが先頭集団となり、その後方にワウト・ファン・アールトとヤスペル・ストゥイヴェン。
ここでポガチャルは最後のオウデクワレモントを前にしたクライスベルグで加速。マチューがくらいつき、ピーダスンが遅れる。ポガチャルとしてはここから、オウデクワレモント、パテルベルグという3連続攻撃を仕掛ける計画だったのか?
このクライスベルグからオウデクワレモントまでは少し距離があり、ポガチャルとマチューはオウデクワレモントを前に力を節約するため少しペースを緩める。ピーダスンは後方から追いついてきたワウト・ファン・アールトとチームメイトであるヤスペル・ストゥイヴェンと合流し、この3人がオウデクワレモントを前に再びポガチャルとマチューに追いつくことに成功する。
そしてこれら5名で最後のオウデクワレモントに入るところで、地元ベルギー勢のワウトが先行してアタック!
おそらく現在の登りの実力ではポガチャルとマチューに太刀打ちできないと考えたのだろう。上手く行けばポガチャルとマチューという二強が牽制しあって遅れてくれればもうけもの。その針の穴ほどの可能性に賭けたか。
だがそんなワウトの願望を粉々に粉砕したのが、この男。
最後のオウデクワレモントでポガチャルがペダルを激踏み!ワウトを追い越し爆走をスタート。これにマチューの体が悲鳴を上げる!マチューが少しずつ遅れる!
うああああああ!マチュー完全に停止!!ロンドの石畳でこんな風に突然に力を失うマチューの姿は初めて見る光景だ。ハンガーノック!?あるいは落車の影響があった!?
.@TamauPogi on his way to his second Ronde! #RVV25 #FLCS pic.twitter.com/v3Elv9Wqft
— Ronde van Vlaanderen (@RondeVlaanderen) April 6, 2025
🐷「マチュー!ミラノ~サンレモの再現ならず!」
ミラノ~サンレモにおいてマチュー・ファン・デル・プールはチプレッサで独走攻撃をしかけたポガチャルを冷静にチェック。ミラノ~サンレモの登りは斜度がゆるいせいで登りであっても速度があがればあがるほどスリップストリームの効果があがる。マチューはそれを利用し、ポガチャルの後輪につき続けた。そして最後はフィニッシュスプリントでポガチャルを仕留めた。
だがロンドの石畳の登りはミラノ~サンレモの比ではない別種の難しさ。そこではスリップの効果はほぼ期待できない。しかも今回は完全にドライコンディションであり、雨でタイヤを滑らせない技術などは不要。純粋に体力勝負またはパワーウェイトレシオ勝負となった。
だがそういったロンドの登りの特徴を考慮しても、マチューが最も得意な勝負の舞台で上述のように突然失速した姿を見せたのは衝撃的な出来事だった。おそらく途中でポガチャルについていくのは無理だと判断し、ワウトらと合流してポガチャルを追走すべくあえて足をゆるめたのだろうとは思うが。
マチューたちはオウデクワレモントの力勝負で遅れた以上、その後のパテルベルグの登りでもポガチャルからさらに差を広げられるのは当然だった。実際にパテルベルグでもポガチャルは追走をまったくよせつけない強力な走りを続けた。
パテルベルグを越えたあとは独走するポガチャルにとって不利な向かい風と横風。しかしそんな不利さをものともせずポガチャルは爆走。4人で追走するマチューたちとの差を逆に広げながらフィニッシュ。
大会ニ勝目を飾り、モニュメントでは8勝目をマークし、モニュメント勝利数については現役選手の中ではトップとなった(2位はマチュー・ファン・デル・プール)。なおモニュメント勝利数の歴代1位は人食いエディ・メルクスで19勝。
なお優勝したポガチャルの平均時速は大会史上最速だったようだ。
2025ロンド・ファン・フランデレンは、大会史上最速だったもよう。時速44.981km。#ロードレース #ロードバイク #RVV25 #ロンドファンフラーンデレン https://t.co/I0flTVjyRm
— 🚴バイクニュースマグ@ワイアードの豚🐷 (@BikeNewsMag) April 6, 2025
のちほど。
1 | Tadej Pogačar | UAE Team Emirates – XRG | 1位との差 |
2 | Mads Pedersen | Lidl – Trek | 1:01 |
3 | Mathieu van der Poel | Alpecin – Deceuninck | ,, |
4 | Wout van Aert | Team Visma | Lease a Bike | ,, |
5 | Jasper Stuyven | Lidl – Trek | 1:04 |
6 | Tiesj Benoot | Team Visma | Lease a Bike | 1:51 |
7 | Stefan Küng | Groupama – FDJ | 1:53 |
8 | Filippo Ganna | INEOS Grenadiers | 2:19 |
9 | Iván garcía Cortina | Movistar Team | ,, |
10 | Davide Ballerini | XDS Astana Team | ,, |
🐷「XDSアスタナとMovistarがしっかりUCIポイントゲット!」
来週のパリ~ルーベもJスポーツで放送され、その後も大きなレースが続くのでまだJスポーツに加入していない人はいまのうちに加入しよう。