昨日の第9ステージ終了後のコロナ検査の結果。2022ツール・ド・フランスのコロナ対策
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昨日の第9ステージ終了後には、全ての選手、全てのチームのスタッフ、そして主催者側の主要な人間に対してコロナ検査が行われた。これはUCIがツール・ド・フランス前に改訂したコロナ対策の決まりだ。
そしてこの検査の結果の多くが日曜日の夜(現地時間)には判明している。その夜の時点で判明している結果をご紹介。
情報源:TOUR DE FRANCE COVID TEST RESULTS, UPDATED AS WE GET THEM
第9ステージ終了後のコロナ検査で全員が陰性だったチーム
あくまで上述のように現地時間で日曜日の夜の時点で判明している分だけだが、少なくとも以下のチームについては選手ら全員が陰性であることが確定しているようだ。
- AG2R-Citroën
- Alpecin-Deceuninck
- Intermarché Wanty-Gobert
- Lotto Soudal
- Jumbo-Visma
- Trek-Segafredo
- Quick Step Alpha-Vinyl
- UAE Team Emirates
これらのチームは安心して今日の休息日を謳歌できるだろう。
さきほどUCIから正式発表があった。
ツール・ド・フランス休息日前のコロナ検査で全員の陰性が確認#ロードバイク #自転車 #スポーツ #jspocycle #gcnjapan #gcn #TDF2022 #TDF #ツールドフランス #ロードレース https://t.co/nAaOI06z78
— ワイアードの豚@ロードバイク (@BikeNewsMag) July 11, 2022
第9ステージ終了後のコロナ検査の方法について
今大会における休息日前のコロナ検査については3つの段階で構成されている。
最初の段階は抗原検査だ。
まずゴールしてから再びその登りを下ってチームバスが集まるエリアに戻る。そこに設置された検査会場で抗原検査を受ける。
次の段階はPCR検査だ。
これは上の抗原検査で陽性だった場合にその陽性者全員が対象となる。PCR検査は抗原検査よりも詳しい情報が得られる検査で、CT値というものが重要な情報となる。CT値が高ければ高いほどよい。数値が高いほどそれは他者を感染させるリスクが少ないことを意味する。
そしてこのCT値が決められた範囲以下(30以下か35以下)の場合は、確実にツールから退場となる。
しかし、そのCT値の基準は医学的・科学的に絶対的な基準というわけではなく、研究者や専門の医師によってもある程度ブレがあるようだ。もっと高い数値を基準にすべきという専門家もいれば、もっと緩い数値でOKという専門家もいて見解がまだ統一されていないようだ。
ただ仮に35以上であったとしても「80」と「36」では意味が異なる。
80ならば相当に基準値から高く離れているので他者への伝染性は限りなく少ない。
一方で36ならばたしかに基準値の35以上ではあるが、ギリギリである。
こうした基準値を超えていてもその度合が少ない場合は、最後の3つめの段階に入る。
その最後の段階は、ツール・ド・フランスの医師、UCIの医師、そしてチームの医師という3者による協議だ。この協議で伝染させるリスクがないと判断されれば、ツールを走り続けられることができる。