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先日の記事「Colnagoから狂った新エアロロードバイク「Y1Rs」が登場か。Trek Madone×Cervélo S5みたいなフレームデザイン」で紹介した、あのイカれたデザインのエアロロードバイクColnago Y1Rsがついに正式発表となった。
この新作エアロロードバイクColnago Y1Rsは本来ならばその全ての情報が発表されるのはもう少しあとの予定だった。本来の計画では、今日から始まるUAE-TeamEmiratesのチームキャンプでタデイ・ポガチャルたちが乗ることになっていて、そこでバイクの姿だけがメディアに捉えられ、それから詳細なスペックなどの完全な情報が発表という流れだったらしい。
だがコルナゴは正式に本日Colnago Y1Rsの詳細な情報を発表することに決定した。このイカれた見た目だけがあーだこうだと話題になるのを望まなかったからだ。見た目だけでなく、なぜそのデザインになったのかなど深い思想まで理解してもらいたいという考えがあるようだ。
そしてどうやらポガチャルはこのバイクでツール・ド・フランス4勝目を狙うもよう。山岳はたぶん違うバイクだろうが。
Colnago Y1Rsの特徴はやはりエアロダイナミクス。この奇抜なシートチューブやダウンチューブなどのフレームデザインは全てエアロ性能を追求した結果となっている。
その特徴の1つとして「CC.Y1ハンドルバー」と呼ばれるハンドルがある。この専用ハンドルは、ガル・ウィング形状のデザインとなっていて、空気抵抗を抑えるための設計となっている。同時に強力なスプリンターの使用に耐えうる高い剛性もあり、また安定性も向上しているとのこと。
そして最大の特徴ともいえる「DEFY シートポスト ジョイント」と名付けられているデュアルYシェイプ形状のシートポストももちろんエアロ性能のためだ。TrekのMadoneと同じ発想だろう。ただ、この新型シートポストの設計もやはり乗り心地や剛性を犠牲にしていないとColnagoは言う。
気になる性能だが、同じエアロロードバイクであるVR4Sよりも時速50kmだと20ワット有利だとColnagoはアピール。特にスプリンターや逃げ屋にとって大きな武器になるとColnagoは述べる。
実際フレーム剛性という点ではこのY1RsはV4Rsの剛性を上回ると資料に記されている。
次に重量だがこのようになっている。
ペイント前の重量ではV4Rsが798gに対して新バイクのY1Rsは972gと重い。さらにフォークもV4Rsが375gだったのに対して450gと重くなっている。
単純に考えればポガチャルは平坦ステージだけでColnago Y1Rsを使うと思われるが、ミラノ〜サンレモでも使うかもしれない。さすがにストラーデ・ビアンケでは使わないだろうか。
以上のようにこのColnago Y1Rsをまとめると、V4Rsと比べて重量を犠牲にしてエアロ性能と剛性にふりきり、それらをV4Rsよりも高めたバイクと言える。
タデイ・ポガチャルが使うチームUAE仕様のShimano Dura-Ace Di2、Enve SES 4.5ホイールという場合は€6,710(約258万円)。