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今年のフレッシュ・ワロンヌ(Flèche Wallonne)が終わった。 「どうせユイの壁だけが勝負どころやし、ぶっちゃけそれ以外の部分はどうでも…」と思いながら最後の20㎞あたりからだけチェックしてた。 で、今年はどうだったのかというと、やっぱり毎年の恒例行事がとどこおりなく終わった。 感想:もうコース変えたほうがええんとちゃう?いやマジで。 結局ユイの壁までは大集団のまま。有力勢もそれまで予定通り残ってた。 そして、ユイの壁に突入。最初は有力勢はみんな抑え目で登り始める。レースが一気に動いたのは登りの中盤を過ぎたころか。FDJの選手が一人アタック。それを有力勢が追いかけて捕まえて、その瞬間から最後のラストスプリント勝負のスタート。最後の最後に圧倒的スプリント力で一人抜け出したいつもの人がいつもどおり優勝。 よって、感想は「まぁいつもどおりやな」で終わり。 まぁユイの壁勝負がおもしろいのも確か。 でも毎年毎年同じような展開もいつも通り。もう飽(ry ぶっちゃけ来年はコースレイアウト変えたほうがええんとちゃう?ユイの壁終わってから5㎞ほど平坦があって、最後にまたきつい登りを1つ入れるとか。モニュメントのフランドルは大規模な改変しとるやん? 一方で、パリ~ルーベはほぼ一貫して毎回同じやけど、パリ~ルーベはレースの内容そのもの、すなわち「予想不可能=伝統」やから、コースは同じでもかまへんねん。展開予想できへんし。コースの改変するまでもなく勝手にレースの内容は毎年変わる。レース中にころころ変わる。 でも、フレッシュ・ワロンヌはただもう伝統が形骸化してるだけみたいなイメージよ。パリ~ルーベのような予測不可能性というおもしろさはそこにはなく、ただユイの壁だけがある感じ。 ユイの壁はおもしろいんや。ただレースそのもののおもしろさは予測可能な予定調和のおもしろさであって、レースの結果が出てしまうと、「まぁ、そうやろな」という感想で終わってしまう。ワシにそとってはそんなレース。 twitterでも更新情報をつぶやいてるで。 (関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで) [google adsense] [wiggle]
2017年のパリ~ルーベが終わった。 今年のパリ~ルーベ(以下PR)はPR史上最速のレースとなった。原因は追い風や。スタート直後からずっと追い風。そのせいもあって、逃げが1時間以上も決まらず、最初の石畳には集団のままつっこむという事態になった。 ま、レース展開の詳細な内容や結果はいろんなサイト・動画みればわかるやろうし、ワシの記事では、いくつかの点ごとに感想だけを書くで。 (1) 最後のパリ~ルーベとなったボーネン 去年のカンチェラーラほどではないけど、ワシとしてはちょっと残念やったな。 本来なら終盤までずっとチームを引いてれるはずのニキ・テレプストラを前半で落車によって失ってしもうた。それがちょっと影響したのかもしれへんな。 後半はスティバールとボーネンの2人しか残ってへんかった。で、スティバールが最後に抜け出して、ボーネンは追走グループに残る。セオリーどおりでいえばボーネンが追走集団の邪魔をして、スティバールをアシストすることになる。 そして案の定ボーネングループは最後の最後はあきらめムードというかのんびりムードで漂って、全力で先頭グループを追おうとせーへんかったし。 でも正直な、そんなぬるい集団で走るボーネンの最後の走り方は見たくなかったし、誰も期待してへんかったやろ?チームとしては知らんけど。おもんない。 逃げるならスティバールじゃなくて、ボーネンであるべきやったやろ。 たとえ最後のベロドームで負けたとしても。せっかく終盤まで元気に走ってたんやから。石畳でグイグイ攻撃的に走ってたんやし。 てなわけで、最後のボーネンの姿はちょっと惜しい。 (2) 勝利の女神にそっぽを向かれ続けたピーター・サガン サガンは今回のPRでも、ゴールまでまだ70km以上残ってる地点からアタックをかけたり、積極的に攻撃してた。 これはいったか?と思う攻撃は2度あったんやけど、なんと、その2度の攻撃のたびに2度ともすぐにパンク・メカトラで停車せざるをえない状況になった。 おかげで後続に追い付かれ、攻撃が水泡に帰した。骨折り損のくたびれもうけや。 最後は石畳で力尽きて遅れていき、サガンの2017年PRは終わった。 一方でサガンと並ぶ、2大優勝候補の片方であるグレッグ・ファン・アーベルマート(GVA)は絶好調かつ運にも味方された。 BMCのチームメイト、ダニエル・オスが幸運にも、TREKのストゥイフェンと2人で後半ずっと逃げるという展開になり、レースをコントロースしやすかった。このオスの逃げこそが実はサガンの上記不運が味方したもんなんや。 このときのサガンの不運がなければレース展開はまた違ってたやろなぁ。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (3)TREKは今回も微妙な結果 TREKは今年のこれまでのクラシックレースではつまらないレースばかりやったけど、今回のPRは違った。しっかりと終盤までチームとして機能し、多くの選手を終盤まで温存できてた。終盤では追走集団を積極的に管理、その集団内にいるエース、ジョン・デゲンコルプをしっかりと守ってた。 なんとしても結果を狙おうという意欲が見えてた。 そして、チームメイトのストゥイフェンも仕事をこなし、しっかりとオスとの逃げに参加。BMCだけでなくTREKにも有利・好都合な展開やと思われた。 でもダメだったよ・・・TOP10内に3人が入るという結果なのに表彰台には誰もおらず。 (4)キャノンデールのランゲフェルドと、チームSkyのモスコンが意外な健闘 正直、この二人のことは予想外やった。ランゲフェルドは、数年前のPRで7位という実績など石畳クラシックでもそれなりの実績あったけど、まさか3位に入るとは思わへんかった。 また、同様にチームSkyのモスコンの強さも予想外やった。モスコンはイタリア人。そしてPRでは2000年からはイタリア人は誰も勝ててない。イタリア人が最後に勝ったのは1999年のPR。そのイタリア人優勝者は通称「イル・グラディエーター」ことアンドレア・タフィ。 モスコンはそんなイタリア人の現状を嘆き、奮闘を誓ってた。次のリンクを参考してくれ。 参考:Moscon hoping to restore…
今年のフランドルが終わった。予想外だった場所でのアタックと、最終盤での波乱がレースを決定づけたな。今年もめっちゃおもろかったで! (1)残り95km。復活した伝統のカペルミュールで、ボーネンが攻撃開始。集団を分裂させ、レースを激しく動かす。 今年は数年ぶりに数々の伝説を生んだ名物の登りカペルミュールが復活した。せやけど、それはゴールまでまだ96kmもある地点。勝負をしかけるには早すぎる登場のため、カペルミュールでは決定的な動きは起こらないと思ってる人間が多かった(たぶん)。 優勝候補の1人、今期絶好調のグレッグ・ファン・アーベルマート(GVA)も同じことを言ってた。この過去記事を参照しておくれやす。 過去記事;フランドルのカペルミュール復活は無意味か?。GVAの考えとBMC SLR01レビュー&紹介。 ところが、なんと今年引退するボーネンがそのカペルミュールでまさかの攻撃へ!かつてのカンチェラーラとの黄金期を彷彿とさせる積極的なペースアップで、集団をふるいにかけてもうた! 今思えば、クイックステップ(QS)勢がカペルミュールの試走をしてる動画をUPしてたけど、もしかしたらそれはQS勢の計画をアピールしてたのか・・・? その動画も過去記事で紹介しといたから見といてな。記事の下のほうにあるで。 過去記事:フランドル直前につき動画特集(?) こうしてレースは、スタート直後から逃げてた先頭、そしてボーネンとジルベールを含むQS勢がいるグループ2、そして、サガン、GVA、デゲンコルプなどがいるグループ3の3つに分裂した。 やっぱりボーネンがNo.1!(やボNo.1!) (2)残り55km。オウデクワレモントでジルベールが独走開始!追走集団ではセプ・ファンマルクとルークロウが落車。 ここで意外だったのが、QSはジルベールを独走させる作戦に出たこと。たしかに、今期のジルベールは調子ええし、フランドルでもQSのエースはジルベールやったけど、まさか本気でジルベールを勝たせにくるとは思ってへんかった。QSは、てっきり毎度のごとくボーネンに花をもたせようとして、勝手に自滅する戦法かとばかり・・・。QSスマンな。 抜け出したジルベールを追う小さな集団グループ2では、なぜか石畳でもなんでもないただの平地で、表彰台を狙える実力者セプ・ファンマルクが落車!ワシが優勝予想してた選手やのに・・・。そらまぁ万に一つの可能性という予想ではあったけど・・・。悲C。 そしてこの落車にセプの背後を走ってたチームSkyのルーク・ロウが巻き込まれて落車。ルーク・ロウはすぐにリスタートしたけど、セプ・ファンマルクはリタイアか?と思われた。でも、痛々しげな姿のままで、代車を待ってリスタート。1分以上?のタイムロスしたから、もう勝利には絡めなくなった。 セプがなんでこけたのかがよくわからない。動画みたら前輪が勝手に滑ったように見える。でも道路上になにもなかったと思うんやけどなぁ。前走ってた選手はなんともないし。 そして、この頃、グループ3にいたサガンがようやくグループ先頭へ積極的に出始めた。 またTREKは今年のクラシックはあまりにも惨めでボロボロやけど、フランドルではグループ2にストゥイヴェンを送り込むことに成功しており、そして、グループ3にもまだまだ人数を十分残している状態。エースのジョン・デゲンコルプもグループ3で待機。サガン、GVAなどをマーク。 フランドルのTREKはいい感じ? なお、グライペルも元気にグループ3。 (3)36kmあたり。ボーネンがメカトラでストップ&サガンが集団を引き始める。 最後のフランドルとなるボーネンは積極的な走りを続けてたけど、石畳の途中、ちょっとしたメカトラブルでストップ! 本人も水を差されて、イライラ。激おこ。 なんとか後続の大集団に取り込まれる前に、バイク交換を終えてリスタート。ジルベールのために、追走集団を牽制する役割へ戻ろうと熱い追走開始。 一方、グループ3ではサガンが積極的にペースアップ。石畳の坂で集団を破壊し、ふるいにかけ、さらにグループ2を吸収。 このサガンのペースアップについていけたのは、GVA、TREKのフェリーネなど7人ほど。TREKのエース、デゲンコルプはまたもついていけず。ついていかず? この時点で、ワシは「あぁTREKは今日もアカンわ。これまでと同じ負けパターンや」と呆れ。サガンとGVAについていかなあかんよ。たとえチームメイトが周囲に何人いようとも。 なおグライペルもまだ元気。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); (4)残り17km。最後のオウデクワルモントで大事件発生!サガンが落車! ①サガンの落車 ジルベールは追走の3人、サガン、GVA、ナーセン(Ag2R)に1分ほどの差をつけて必死の独走中。 ジルベールが黄金のタレをみせなければ逃げ切りの可能性が十分見えてきた頃、サガン、GVA、ナーセンも最後のオウデクワルモントへ突入。 下記ハイライト動画より サガン、ナーセン、GVAの順番に並んで石畳を避けて観客フェンス沿いのせまい未舗装部分を走ってたんやけど・・・…