2018ツール・ド・フランス第2ステージ感想:フランス人とビッグプーリー、ユキヤ不明、そして日替わり定食。

  さて、ツール2日目。今日もスプリントステージ。だけど一筋縄ではいかないのがツール。ジロ・デ・イタリアと比べるとコースそのものの過酷さは若干低いと言われるけれども、やはり過酷は過酷。何が起こるかはやはり予測不能。今日もそんなレースとなった。       目次1 (1) フランス人のおっさんとビッグプーリー1.1 ①フランス人のおっさん1.2 ②今年のツールではビッグプーリーがトレンド?2 (2)ツールと日替わり定食3 (3)第2 ステージの結果とまとめ動画 (1) フランス人のおっさんとビッグプーリー   ①フランス人のおっさん   まずスタートから逃げ続けたオッサンが、フランス人の大御所シャバネル。元フランス王者にして、現在中年のアイドル(?)。39歳。   今回シャバネルおじさんは絶対に逃げを成功させなければならない重大任務を背負っていた。というのも、今回ツールが通る地域はシャバネルが所属する、ディレクトエナジーのお膝元。目立つことが最優先事項。   集団もそれがわかっていて空気を読んだのか、単に長丁場のツールだけにただ楽をしたかっただけなのか逃げを容認。シャバネルおじさんは4分半ほどの差で逃げる。     地元を通るときにこんなパフォーマンス。両手を広げて地元の声援に応じる。いいね。     ん?   ディレクトエナジーの監督(?)やんけ!わざわざ担いでもらって、何楽しんどんねん!!これも仕事?   やっぱりツールはこうでないとアカンね。みんな楽しめる大イベントであるべきやからね。       ②今年のツールではビッグプーリーがトレンド?     このシャバネル&ディレクトエナジーが使ってるWilierは、何気にディスクブレーキ仕様でもあるけど、画像の〇に注目してほしい。わかるかな?そう、ビッグプーリーが使われてる。   Check out @La_Boud‘s Cento10PRO. A 100% aero set-up which reflect perfectly the young french sprinter. #lovemywilier #TdF2018 #cycling #roadbike pic.twitter.com/dOG2xxbOwE — Wilier Triestina (@WilierTriestina) 2018年7月8日   シャバネルが乗ってるのはたぶん発表されたばかりの新作Cent10PROやと思うけど、このTwitter画像がそのCent10PRO。よーく見てほしいCeramicspeed社のビッグプーリー搭載されてる。   実は、ビッグプーリー自体はずっと前からあるけど、実は最近プロトンでビッグプーリーを使うのが流行しつつあるらしい。メーカーが営業に力を入れているせいなのかどうかは知らんけど。   機材的な観点から言えば、今のプロトンではスプロケの枚数が増えてるのもあるし、スプロケのサイズも11-30tとかワイドレイシオなものを使う場合が多い。それが流行。ワイドレイシオなギア比がよくつかわれる傾向にある。   一般的にクロスレイシオよりもワイドレイシオのほうがチェーンの遊びが増える。そもそもチェーン長に余裕をもってないとワイドな場合やと変速が困難になるしね。チェーンに無駄な遊びがあると、抵抗にもなるし、チェーンが暴れる度合いも大きくなる。チェーントラブルにもつながる。   そこで、ビッグプーリー(さらにロングケージも仕様で)を使うことでは、そのチェーンの遊びをうまいこと調整できる。   そんわけで、なんか最近はプロトン内部でもビッグプーリーが流行りつつあるらしい。このシャバネルのWilierのバイクもまさにそれやし、あとAG2Rが乗るFactorにはデュラエースのコンポに、Ceramicspeed社のビッグプーリーが搭載されてる。   Introducing the O2 @romainbardet Limited-Edition. pic.twitter.com/HNDAKsGrea — Factor Bikes (@FactorBikes) 2018年7月4日   この画像は、AG2Rのエース、ロマン・バルデ仕様のバイクや。よーく見てほしい。Ceramicspeedのビッグプーリーが見えると思う。   今後、山を登るステージが本格的にやってきたら、他チームや他選手でも使うところが増えるかも?   なお、このステージ途中で新城幸也が観戦してるから探そうということになったけど、結局見つからずユキヤ不明。       (2)ツールと日替わり定食     今日はゴール前1.9㎞のコーナーで落車発生。これにマイヨジョーヌのガビリアが巻き込まれてストップ。怪我はたいしたことなさそうで、単に巻き込まれて倒れただけ?   なおキッテルはゴール前5㎞ぐらいやったかな?そこでパンク。集団は超加速しつつゴールに向かってる状態なので、今日のスプリントは無理となり、一人旅が決定。   結果論でいえば、仮にキッテルのパンクがなかったとしたら、ガビリアがこうなっただけにキッテルに勝利の可能性は高かったはず。でも、キッテルもこの落車に巻き込まれてたかもしれへんし、どうやろね。神のみぞ知る。   というわけで、マイヨジョーヌは今日ガビリアの手を離れて、ステージ優勝したピーター・サガンに。   … Continue reading 2018ツール・ド・フランス第2ステージ感想:フランス人とビッグプーリー、ユキヤ不明、そして日替わり定食。