レビュー


Rapha



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今年のツールについて、ゲラント・トーマスの予想
今年のツール・ド・フランスは改訂版UCIレース日程により、8/29~9/20までの開催となった。
そのツールについて、優勝候補の本命の1人、チームIneosのGことゲラント・トーマス(以下G)は「最終週に総合エースたちが爆発する」と予想する。その根拠は?
情報源:Geraint Thomas says he expects some rivals to blow up during final week of the 2020 Tour de France
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Gは情報源記事で次のように述べる。
“I think recons and training camps may be jeopardised with travel restrictions, so it’s a totally different build-up to the Tour,”
訳「ツールのコースの下見や各地のトレーニングキャンプ開催は、移動制限の方針に抵触するかもしれへんやん?せやから、今年はツールに向けた準備ってのはこれまでとは全く違うものになるやろね」
“I think some riders might be going super well for the first ten days or so but without that chunk of racing [beforehand] and depending on what training they’ve been doing, I think that last week could see a lot of people blowing up. It will be exciting to watch.”
訳「一部の選手はツール初日からの10日間でめっちゃええ走りをするかもしれへんけど、ツールまでにまとまったレースをこなせていないわけで、そのへんはどれだけ準備できてるかによるやろね。ワシの予想では、総合エースたちの多くが最後の週にエンジン全開で仕掛けてくると思う。ファンは楽しめると思うで」
今年はレース数が圧倒的に少ないので、レース強度やステージレースの過ごし方に心身が慣れないままツールを迎えることになる。ベテランもある意味で初めての体験をする年といえるかもしれない。それぞれがこれまで以上の工夫が調整に必要となるであろう。
そんなわけで、おそらく最終週まではみんな省エネをこれまで以上に徹底し、自分の肉体と相談しながら走ることになる。Gはそういう予想をしているわけやね。裏返せばG自身も(チームとしても)そのつもりなのだろう。
それでは、最終週のコースはどのようになっているのだろうか?
今年の最終週はその初日第16ステージから第18ステージまで、3連続の山岳ステージとなっている。このうちの最低1つのステージで、大きく総合争いがゆれ動くはず。
まず第16ステージは9/15。LA TOUR-DU-PINからVILLARD-DE-LANSまでの164 KM。
アップとダウンしかない。最後も山頂ゴール。ただ、この日は翌17ステージと18ステージ、そして第20ステージのタイムトライアルに向けて体力を温存するかもしれない。そうなると総合勢はみんなお見合いしたままゴールという可能性も高い。なんせまだ最終日の初日である。
翌日の第17ステージは9/16。GRENOBLEからMÉRIBEL COL DE LA LOZEまでの168 KM 。
こちらはコース全体のプロフィール画像がまだ公式サイトにアップれていない。上の画像は、その日のメインディッシュとなる最後の最後の登り、Col de La Madeleineの登りである。
このCol de La Madeleineは、ラスト90m(標高558m)から登場。そして標高2000mまで登る。その差約1540m。登坂距離は17.1㎞、平均勾配8.4%の長く厳しい登り。
3連続山岳決戦の最後は9/17。MÉRIBELからLA ROCHE-SUR-FORONまでの168㎞。
この日もアップとダウンのみ。ただし最後は山頂ゴールではなく、下ってのゴールとなる。
最後のその下りはだいたい距離10㎞で標高差380mを下るものとなる。どのような道かはわからないが、数値的にはさほど危険な下りとは思われない。
だが焦りによる一瞬のミスが命取りになる危険性は十分あるか。疲労で判断力が落ちているとなおさらである。
なお翌日の第19ステージへ平坦基調のコースであるので、この日でほぼ総合優勝争いの趨勢が決せられるはず。
最終日のシャンゼリゼゴールの前日は、この個人タイムトライアルが設定された。
距離は36㎞。そこそこの距離である。そして見ての通り最後に登り。しかも結構登る。標高487m地点から標高1035mまで。その差約550m。登坂距離は8㎞。なので平均勾配は約7%弱。TTバイクだとけっこうつらそう。
そこに行くまでも軽い登り基調。バイクの選択、ギア比の選択が大きな勝負の分かれ目となる?プロだからTTバイクのビッグギアを基本にしてガンガン踏んでいく?どうするのだろうか。各選手の機材に着目する1日となるかも?