ツール・ド・フランス2017第6ステージ感想・レビュー。スプリントの最高速度はデマール。スプリントで勝つコツと要素は?選手のデータで判明。
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Le Tour de France Twitterより |
ツールの第6ステージは、これまでのいろいろあった平坦ステージとは異なり、特になにもない平和な1日で終わった。
せやから、特に感想なし。
レース結果も平穏な1日にふさわしい予想通りの順当なもの。ちゃんとこういう平和な(予定調和な?)日がないとね、やっぱり今後もずっと続く長丁場の大会やからやってられへんよ。しかも気温36度とかやろ?なおさらなんもないほうがええよ。
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目次
(1) 2017TDF第6ステージのゴール前スプリント勝負での選手データ
Le Tour de France Twitterより |
というわけで今回は特に書くべき感想なんて上述の内容しかないから、ちょっといつもとは違った趣向の記事にするで。
今回は第6ステージのゴール前スプリントの走行データのご紹介や。
ワシもロードバイク乗っとるけど、あくまで土日に運動不足解消程度に乗るぐらいのゆるポタ勢やから、別世界の変態であるプロの走行データとかあんまり興味ないから普段は見ーひんけど、ま、たまにはね?
この第6ステージにおけるゴール前スプリントの最高速度と、そしてスプリントのタイミングと勝利との関係を示す2種のデータをご紹介。
①データ1:最高速とそのタイミング
Démare (FDJ) hit the fastest speed with 400 m to go but a very late surge got Kittel (QST) the stage win.#TDF2017 #TDFdata pic.twitter.com/v0YOpvrTtp— letourdata (@letourdata) 2017年7月6日
まず1つ目のデータを見ると、優勝したキッテルが一番速いわけやないんよ。キッテルの最高速は時速71.17km。一方2位になったデマールは時速75.04㎞出しとるからね。圧倒的にデマールのほうが速いわけやけど、それでもデマールは勝てなかった。
それは最高速の維持時間と最高速を出すタイミングという2つの要素が絡んでるからやね。
前者の要素でいえば、もうツールからいなくなったカヴェンディッシュ、あるいはオリカスコットの御堂筋くんことユアンがスプリントで勝利する場面でもわかる。カヴェンディッシュもユアンもプロトンでいつも最速ではないけどスプリントで勝てる。
特にカヴェンディッシュでいえば、そのスプリントの特徴は最高速よりも、最高速近くの速度を維持できる時間が他のスプリンターよりも長いという点にある。
これを示すデータは過去記事にしたような、しなかった?あれ?どうやったっけ。覚えてへんわ。ま、ネット上のどっかにデータ転がってるやろうし、探してみて。
その秘訣はカヴェンディッシュとユアンともに共通する低空飛行スタイルやと思う。空気抵抗少なくなるからね。ま、ポジションどりもあるけど。
で、1つ目のデータに戻ると、キッテルの最高速は残り250m過ぎたところで記録。一方デマールのほうは残りまだ400m近くある場所で記録。だいたい200m弱ぐらいデマールが早めに仕掛けてしまっているのがわかる。そしてデマールが最高速から失速していく場面で、逆にキッテルが最大加速してるわけやね。
次に2つ目のデータを見てみよか。
②データ2:仕掛けるタイミング
Boasson Hagen (DDD) went first, then Démare (FDJ)… but Kittel (QST) edged them all right on the line on stage 6 @letour.#TDF2017 #TDFdata pic.twitter.com/pbO3lrEYZK— letourdata (@letourdata) 2017年7月6日
青い線がキッテル。黄緑がデマール。赤がボアッソンハーゲン。
デマールもボアッソンハーゲンも残り400mあたりで最高速を記録。しかしその後失速し、キッテルは逆にそれ以降に最高速をマークしてるのがはっきりとわかるね。
デマールはボアッソンハーゲンと似たような加速の仕方してる。これはデマールがボアッソンハーゲンにつられてしまってたからやろね。キッテルはしっかりと自分のタイミングを待てたんやろね。
というわけで、スプリントは最高速度の多少よりも、いかに自分のタイミングで加速できるかが大事やというわけやね。
第6ステージまとめ動画。
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(2) 2017TDF第7ステージのコース
ASO公式サイトより |
コースプロフィールはこの画像のようになってる。真ん中にちょっと登りあるけど、プロにとっては斜度も距離も山というよりは丘レベルやろね。せやからスプリンターでも余裕。というわけで、第7ステージも平坦ステージで、ゴール前スプリント勝負となるやろね。
第7ステージのコース動画。
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)