あえて何も食べずに空腹状態でロードバイクに乗るトレーニング方法。その効能と注意点。
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ロードバイクは流れる景色、移ろう季節を楽しむことで、精神的にも気持ちよく年中楽しめる。雪国は別として。1年中自然を楽しめるという点でもロードバイクはすばらしい趣味や。
さらに、ダイエットやトレーニングという観点からも、ロードバイクは長時間運動し続けることが可能であり、トレーニング強度も自在に変えられるという点で優れたスポーツでありダイエット方法や。
そんなロードバイクに乗るときは、特に数時間乗り続けるときは、カロリー消費が多くなるゆえにしっかりと補給しなければならないってのが常識やね。そうしないとハンガーノックになっちゃうからね。ハンガーノックにのると動けなくなり、脳にエネルギーがいかなくなって、最悪乗車したまま倒れて頭打って、はい終わり。
しかし、実はそんな空腹状態を利用したトレーニング方法も実在し、プロも実行してる。たとえば、ツールを制覇したブラッドリー・ウィギンスも、ツール制覇のために、あえて空腹状態でトレーニングをするというのを実践してた。
今回はそんな空腹状態・飢餓状態(断食状態?)でロードバイクに乗ることで得られる効能、そしてそのトレーニング時の注意点についての記事やで。
情報源:Do fasted rides really work?
情報源中では、RST Sportという自転車選手のトレーニングに関する専門家集団が、空腹状態でのトレーニングについて説明してる。RST Sportはアマチュアだけでなく各国のチャンピオンたちにもコーチについてトレーニング指導を行っている専門家集団。
参考リンク:RST Sport
(1)あえて空腹状態のままロードバイクに乗ることの効能と考え方
①効能
さて、空腹時のだいたい大きくわけて3つの効能がある。
・ダイエット/減量
・脂肪燃焼と脂肪をエネルギー源として使えるようになること
・体力的な効率性の向上
の3つや。
このトレーニングは、特に春先などシーズンインの初期にやれば理想的らしい。また、レースシーズン中に、下記インターバルトレーニングを基本にしたこのトレーニングを行えば、レース本番でのパフォーマンス向上が期待できるようや。
ただし、このトレーニングによる効能ってのは、科学的にしっかりと証明されてるわけちゃうから、その点は留意な。
②トレーニング方法
空腹状態でのトレーニングというけど、どんな状態かといえば、一晩何も食べないこと。でも水やコーヒーやお茶は飲む。ただし、砂糖やミルクなNG。
で、そんな状態でロードバイクに乗るわけやけど、そのトレーニング方法は、
・何を目的とするか(ツールでの優勝?単に減量したいだけ?とか)
・過去にこのトレーニングをやったことがあるか
・各人の空腹状態に対する肉体の耐性の強弱
などによって異なる。
たとえば、このトレーニングの未経験者なら、まずはやっぱり短時間(60分~90分)のライドから始めるべきやし、上級者ならより長時間ライドが必要となるし。
せやから、まずは自分の体と相談しながら何時間、どんなトレーニングができるかを考えるべきやね。
ちなみに、情報源記事によれば、ブラッドリー・ウィギンスはツールを制覇するために、空腹状態で7時間トレーニングしてたらしい。
ま、アマチュアはまずは上述のような短時間ライドから、体の調子みながら始めるべきや。
慣れてきたらインターバルトレーニングを組み込んでいくとええ。
情報源記事ではこう書いてある。
“Then after you’ve repeated that once a week for a few weeks, you could then try extending the ride or adding some aerobic intervals (such as one 15-minute TT effort, perhaps followed by some shorter, harder efforts).”
訳「1週間に1回の頻度で空腹状態で乗ることに慣れたら、より長い時間のライドや、有酸素系のインターバルトレーニングを組み込むとええ。たとえば、途中で。15分間TTを1回やったりな。その後は短めで、強度の高いトレーニングを続けてもええやろね)」
さて、次は注意点やで。
(2)注意点
上(1)のような効能がある一方で、空腹状態で運動するわけやからそれなりに注意せなあかん点もある。
まずライド中は定期的にしっかりと水分は補給すること。ただの水でもええし、電解質がどうのこうと謳うスポーツ飲料でもええ。
次に、インターバルトレーニングの後はすぐに、あるいは、それ以外の場合は1時間後ぐらいして、ちゃんと食べること。
そして何よりも大事なのは、ムチャをせーへんこと。追い込みすぎないこと。ほどほどの強度で抑えることが大事や。
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)