エアロロードバイクのタイヤは28mmが主流になるのか?英国ブランドOrroも28mmタイヤとディスクブレーキのエアロロードバイク「Venturi」を発表。
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カーボンハンドルやシートポストなどで定評のある人気のイタリアンブランド、3T。プロも使うチームが多いブランド。
以前、そんな3Tが放つエアロロードバイクについて記事にしたのを覚えとる人おる?おりゅ?おりゅうううう?
これらの過去記事。
25mmタイヤは時代遅れに?今後のエアロロードバイクは、28mmタイヤとフロントシングルが標準になるのか?3Tのエアロロードバイク新STRADA登場。
ついにプロのロードバイクもフロントシングルの時代へ!Aqua Blue Sportが、2018年チームバイク3T Stradaを公開。
またそれらに関連してこれも。
https://bikenewsmag.com/2017/06/09/3tfundi30/
さて、これらはどれも3Tのバイクに関するものやった。これら3Tの考え方を乱暴にまとめてしまうと、
3T「幅広タイヤのほうが速いやろ」
というもの。
この時点では3Tだけの話やった。
しかし、英国サセックスに本拠地を持つロードバイクブランド、Orro((たぶん日本ではほとんど知られてへんやろうけど)が新型エアロロードバイク「Venturi」を発表。このVenturiは、ディスクブレーキ搭載は当然として、なんとタイヤが700x28c。28mmのタイヤを投入してきたんや。
情報源:Orro launches Venturi aero bike with disc brakes and 28mm tyres
3Tに続いてOrroもエアロロードバイクに25cよりもさらに幅広のタイヤを投入。もう25cタイヤですら時代遅れになるのか?
このOrroのVenturiについてのスペックや値段は情報源ページみといて。Orro公式サイトにはこの記事を書いてる時点ではVenturiのページはないようやけど。参考程度に値段だけ書いとくと、電動アルテグラで£3,299.99(約51万円)。電動デュラで£5,499.99(約85万円)。
さて、タイヤ幅についてはかつては700x19cとか21cとかも使われたりもしてたけど、まぁ普通の主流は23cやった。しかし、近年はプロのレース界でも700x25cが流行。
ちなみに、ワシも3年ほど前に23→25へタイヤを変え、「25サイコー!23はクソ!」という現状や。ただし、ワシはVittoriaのRubino Proを愛用しとるんやけど、23時代のそれと25に変えた時点のそれは、実は完全に別物タイヤで、名前だけ同じの実際は別製品になっとるから、単純な比較というわけではないんやけどね。ま、でも23に戻ろうとは全く思わへんほど、700x25cは気に入っとるよ。
そんなふうに23→25への変化というのはここ数年のこと。
しかし、3TやOrroといったメーカーが25mmよりもさらに幅広の28mm(下手したら30mm)というタイヤを推奨し出したこと、そして他メーカーもそれに続くのが出てきたら、今度は25→28へとタイヤの主流が移るかもしれへん。しかも急速にそうなる可能性がある。
この幅広タイヤはディスクブレーキとの相性がいいように思える。ディスクブレーキで強い制動力を手に入れたとしても、結局タイヤが路面に対してスリップ(ロック)してもうたら止まれへん。タイヤそのもののブレーキ時のグリップ力というか、なんかそんなんも必要になる。ブレーキだけ強くてもしゃーない。
この点、細いタイヤよりも太いタイヤのほうがそらグリップ力高いやろ。たぶん。物理とか工学とか知らんけど。
せやから、ディスクブレーキ導入は幅広タイヤの導入とセットという理屈に叶ってると思う。
あとは空気抵抗やけど、たしかに幅広タイヤのほうが単純に真正面からの空気抵抗は大きいと思われる。でも、結局空気抵抗なんて真正面からだけの数値を見ててもしゃーないわけで、総合的・全体的な空気抵抗のデータとか、各角度における乱気流がどうこうというのも重要なわけ。また、空気抵抗だけでなく走行時の路面との関係で転がり抵抗も重要。転がり抵抗は幅広タイヤのほうが低いと科学的に考えられてる。せやからこそ25mmが今の流行なわけで。
そうなると、幅広タイヤだから空気抵抗が増大するとはいちがいには言えなくなる。ま、限度っつーもんはあるやろうけどな。さらに28mm専用のディープリムホイールはフレームを開発すれば、28mmタイヤの時に最も空気抵抗が減らせるということになる。
最近はロードバイクのディスクブレーキどうこうが大きな話題なわけやけど、実はタイヤについても今後は大きなトピックになるかもしれへんね。
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)