2018ジロ第16ステージ感想:魔法と自分の力と、やればできるやん!
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フルーム復活!
と言い切るのは無理やけど、この日は、本来の調子にかなり近いレベルにまで戻ってきてたね。前半がけっこう抑え目に走ってたから、「あーこれ今日もダメだな。もうフルームのジロは完全に終わりやな」と思ってたんやけど、なんと後半に爆上げしてきて、結局、上位でフィニッシュ。ついにで、総合成績も大幅にジャンプアップして、表彰台が見えてきたね。
いやーさすがやね。なんだかんだで、力は超一級品やね。やっぱり。
一方デュムラン(大)。個人TTの世界王者。王者として「まぁまぁ」というレベルで走ったわけやけど、しょせんは「まぁまぁ」というレベルでしかなったブヒね。もしかしたら……という期待には遠いタイムで終わった。もちろん余裕でステージ上位のタイムなんやけど、総合優勝に向けて反撃の狼煙として十分かと言われると、足りないブヒね。後半に力を上げきれなかった?
そして、マリアローザ。ピンクイエーツ。決してTT向きの肉体ではないけど、かなりええペースで走ってたね。序盤から映像みてても、「おーええんとちゃう?」みたいな感じは伝わってきてた。
もちろんステージ優勝狙えるようなレベルの走りは、今回のコースやと肉体的に無理なわけやけど、それでも本人史上最高のTTができたんとちゃうかな。結局、想定通り・想定の範囲内のタイムで無事にゴール。ピンクの保持に成功。デュムラン(大)によって奪わるタイム差を最小限にとどめた。やったぜ。
マリアローザの魔法はまだ切れない。いやここまできたらもう、魔法の力ではなく、完全に選手自身の力か。その才能が完全に花開いた。そのきっかけを作ったのが魔法ってだけ。超一流のプロ選手でも、いや、超一流だからこそか、何か1つのきっかけでこうも人間の能力は変わるのかという見本やね。まぁフルームも過去にようわからん覚醒したわけやけど。
そしてステージ優勝はロハン・デニス。目的達成。今年最後かもしれないチームに1つ勲章を加えた。ガチで登れるわけやないから、今後の超級山岳が連続するステージでは絶対に上位狙うのは無理やから、最後の最後に自分&チームの目標をしっかりと達成したわけやね。計画しててもなかなか上手くはいかへんもんやけど、それを達成するメンタルの管理はさすがのスペシャリスト。
あと、最後にファビオ・アルが完全に予想外の上出来で笑った。TTがめっちゃ弱いアルがステージ8位!途中までは3位あたりやったからね。ビビったわ。いや、アルには悪いけど。てっきり休息日前の第15ステージで、「精神も肉体もオワったな」と思ってたんやけど、なにをどうしたか、精神的にアゲてきたのにはホンマ驚愕。
TTは精神力の勝負という側面がめちゃくちゃデカイからね。一体何があったんや。そういう心理面でいえば、アルも強いわ。これ。やるやん。(追記:とかいうてたら、アルはルール違反で20秒のペナルティ課せられたんやね。途中で前を行くバイクのスリップに入ってたから)
さて、ジロはいよいよ最終盤へ突入。地獄のような過酷な1級&超級山岳ステージが連続する。イエーツがどこまで体力をセーブし、どこでしかけるのか。デュムラン(大)の影となる、そんな作戦を続けるだけで終わるのか。それとも果敢にアタックをぶちかますのか。めっちゃ楽しみやね。
あとは上記のようにアルがメンタルを回復させてきたから、これ明らかに今日からのステージどこかを絶対に獲りにくるということやろ?その点でも楽しみやね。
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(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)