2018ジロ第17ステージ感想:うんまぁそうやろね
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さてさて、この第17ステージは、総合エースを抱えるチームの選手にとっては、今年のジロでは最後のチャンス。というのも、アップダウンはちょこちょこあるものの、基本的にスプリンター向けのスケージ。そして第18ステージからは1級&超級山岳ステージが連続する。最後の地獄が3日続く。
その地獄の3日間では、総合エースを抱えるチームの選手はエースのアシストをせなアカン。自由に走れへん。よって、そういったチームの選手にとっては、自由に逃げることができるのは第17ステージが最後。
そんなチャンスを手にしようと、レース序盤から最高の逃げ職人ルイス・レオン・サンチェス(アスタナ)とデマルキ(BMC)たちが逃げ開始。この二人好き。なお、今年のジロでは逃げが一切成功していない。逃げ切りがない。マリアローザのイエーツが終盤に飛び出して独走勝利とかはあったけどね。
なぜかチームSkyのワウト・プルスも逃げに参加。なんか珍しい光景。次のステージからフルームのアシストの仕事あるうえに、ピュアピュアなクライマーやのに、なんでスプリター向けステージで逃げとるんや?なんやったんやろね。次からの地獄に向けて、強度高めの調整?
かなりの距離をこの4人で逃げてたんやけど、最後のほうはデマルキとサンチェスの2人だけに。デマルキのほうがわりと積極的に牽いてた印象。サンチェスはかつてのツールとかでも「もう無理。しんどくて牽けへん」と周囲&視聴者を騙し、最後の最後に勝つという知的な作戦(ずるい)で勝利あげたりしてたから、今回もそうやろなぁとワシは思ってた。
でも、結局その二人も最後には吸収されてもうた。
その後、ゴールまで残り5㎞ぐらいでカチューシャの選手が一人飛びだして、「お?これ、いけるんとちゃうか?」と思ってたんやけど、それもアカンかった。カチューシャはここでトニー・マルティンを出すべきやったんや。それなら勝利の可能性がかなり高まったと思う。もちろん勝てない可能性のほうが高いんやけど、それでもトニマルならトニマルなら!出すべき選手ミスったな。
で、最後はやっぱりスプリンターによるゴールスプリント。しかし、よくわからん天気でゴール前が局所的に大雨に。日本でおなじみのゲリラ豪雨の軽い版みたいなやつ。それがどう影響するか?落車は?
とかハラハラしてたんやけど、何事もなかった。結果はこの画像のとおり。ちなみに、今日もヴィヴィアーニはディスクブレーキのロードバイクね。これでヴィヴィアーニは4勝目。サム・ベネットは惜しかったね。ヴィヴィアーニ後方からかなり追い上げたんやけど、最短距離での追い上げとはいかへんかったから、無駄な距離を走ってしもたね。もうちょっとゴールが先だったら、ベネットが勝ってたかもね。
ま、そんな感じで第17ステージはフツーといえばフツーに終わった。で、ジロももう終わりかけなんやけど、現時点までの印象やとワールドツアーチームのうち、
- TREK
- ディメンションデータ
- カチューシャ
- AG2R
- EF
は目立たへんね。
まー、カチューシャはトニマルのTTステージ2位があるし、ディメンションデータはヤングライダー賞(マリアビアンカ)3位にベン・オコーナーがいるからたぶんベン・オコーナーに経験つませるのが目標なんやろうけど。
で、AG2Rはツールで天才ロマン・バルデがおるし、フランスチームやからジロはおまけみたいなもんやろ。といいふうに解釈しとこう。
残りはEFとTREK。EFは去年のチーム解散騒動のゴタゴタでジロで活躍できるような強いチームを作る余裕がなかった、ツール用&クラシック用の選手を確保するだけで精一杯と考えて、来年に期待ということで。
最後にTREK。言うちゃ悪いやろうけど、何しにきたんやろね。ディスクブレーキロードバイクまで携えてアピールしにきたのに。それにEFと比べると経営はずっと安定してたはず。カンチェラーラやコンタドールという大金食いもいなくなって、資金面には多少の余裕もできてるはず。それやのに、ジロ向けの強力チームを作ることができひんかった。完全に若手の育成目的?それともやっぱりあれか、ニッツォーロ成分が足りないのか?ジロにはニッツォーロが必要なのか!
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)