スポーツ界で薬物トラマドールと糖質コルチコイドの使用が拡大中。
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禁止薬物ではないサルブタモールどうこうでフルーム&チームSkyがいろいろ批判されてるけど、同じく現在ではまだ禁止薬物ではない別の物質、トラマドール(Tramadol)の使用がスポーツ界全体で拡大中のもよう。もちろんロードレース業界での使用が一番多い。HAHAHA!
使用禁止となるか?スポーツ界ではびこるTramadolとGlucocorticoids
情報源:Tramadol use prevalent; Rivera wins in England: Daily News Digest
まぁ次から次へと……
世界アンチドーピング機関(World Anti-Doping Agency:以下WADA)が出した報告書によると、2017年にスポーツ界全体で実施したドーピングテストの結果、そのうち4.3%以上の割合でこのTramadol陽性が検出されたとのこと。
Tramadolがどんな物質・薬物かといえば、Wikipeidaによると、
トラマドール(tramadol)は、オピオイド系の鎮痛剤の1つである。1996年のWHO方式がん疼痛治療法の3段階中の2段階目で用いられる弱オピオイドである。トラマドールには主な2つの機序があり、μオピオイド受容体の部分的なアゴニストとしての作用と、セロトニン・ノルアドレナリンの再取り込み阻害作用とを併せ持つ。
モルヒネの10分の1の鎮痛効力があるとされ、これと比較すると比較的安全で乱用性は低いとみなされているが、それでも乱用や身体依存は起こりうるし、通常の治療用量でまれに起こる副作用はオピオイド鎮痛薬に共通した、抑うつ、昏睡、頻脈、心血管崩壊、発作、呼吸停止といったものである[1]。致命的な中毒は過剰投与や他の薬剤やアルコールとの併用に関連する[1]。現在は経口薬・坐薬・静注・皮下注・筋注・徐放剤・合剤など、幅広い方法で使用できる。
とのこと。よくわかんないけど、とりあえず鎮痛剤のようやね。それの何がスポーツ選手にとってメリットになるのかよくわからんけど。
ただし、TramadolはまだWADAによる禁止薬物リストには入ってない。専門家からは禁止にしろよーしろよー、との声があるものの、まだWADAは状況を調査中。もちろんUCIとしてもまだ禁止にはしてない。
一方プロチームなどがつくる業界団体MPCC(Movement Pour Un Cyclisme Credible)は、UCI規定よりも厳格なルールを使っていることもあり、このTramadolをすでに禁止してる。しかし、このMPCCに加盟してるのは、ワールドツアープロチームの全18チームのうち7チームのみ。よって理屈としては非MPCC勢ならば使っても現状はなんの問題もない。倫理面どうこうは別として。
そして、このTramadolと同様の状況にある、もう1つの物質・薬物がGlucocorticoids。通称、糖質コルチコイド。この作用は、Wikipeidaによると、
タンパク質を糖化(糖に変換(脱アミノ基))して、血糖量を上昇させる。 また、グルカゴン、アドレナリンに対する許容作用がある。 糖質コルチコイドが存在しないと、これらのホルモンの働きが起きない。
中枢神経に対しては成長ホルモン分泌抑制を、肝臓に対してはインスリン様成長因子発現抑制をもたらし、全身での細胞増殖・成長を抑制する。[1] ACTHにより制御され、血中濃度には日内変動がみられる。
とのこと。抗炎症作用とかあるようや。
UCIはWADAに対して、「おい、Tramadolを禁止薬物にせんかい」と要求したようやけど、無視されたもよう。上述のように、まだWADAは使用状況や各種のデータなどを調査中。ま、治療目的で使ってたりもするやろうし、いきなりアウトにすると、健康被害とかあるかもしれへんしね。より安全な代替手段があるかどうかとか検討しとるんとちゃう?
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(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)