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うちのブログで少し前に、以下の過去記事を公開したの覚えとるかな?
トラマドール(Tramadol)と糖質コルチコイド(glucocorticoids)の使用がスポーツ界に蔓延・拡大しつつあるというネタやった。この記事では、UCIは禁止にしたいんやけど、WADAがまだそれに慎重姿勢見せてる感じと書いた。
しかし、UCIはついにそれらの2つの薬物を禁止することにしたもよう。
情報源:UCI commits to banning tramadol and glucocorticoids
上の過去記事でも書いたことやけど、UCIよりもドーピングに厳しいルールを課しているMPCC(ワールドツアーチームの一部しか加入していないけど)では、すでにトラマドールも糖質コルチコイドも禁止されとる。でも、それに加入してないチームには無関係やった。
しかし、UCIが明確に禁止する方針を打ち出したことで、MPCCに非加入のチームの選手もこれからは使用できなくなる。ま、選手間の平等につながるってことやね。
UCIは、上述のようにWADAに対して禁止対象薬物にしろと要求してたんやけど、WADAはそれをスルーしてた。なんでかというと、たぶん、特にトラマドールは鎮痛剤として優秀かつ使いやすいからやと思う。モルヒネの10分の1の効果がある。まぁ使いすぎると依存症あるらしいけど。モルヒネみたいに。
WADAとしたら、いろんな現場での治療で使えるし、使われてるから、禁止した場合の混乱というか、適切な代替手段も提示せずいきなり禁止するとアカンのちゃう?みたいな考えなんやと思う。ブタのただの想像やけど。ただWADAも、こういった薬物のスポーツ界での使い方を監視はしてた。注視はしてたんやね。
UCIの前会長Brian Cooksonもトラマドールの使用禁止は訴えたんやけど実現しないまま会長選挙で落選し、現会長のDavid Lappartientがその姿勢を受け継いで実現にこぎつけたという感じ。
UCIはトラマドールの禁止という方針ついてこう言う。
“Concerning Tramadol, this is a strong analgesic, associated with significant undesirable side-effects such as dizziness, loss of alertness, drowsiness, or physical dependency and risks of addiction to opioids,”
訳「トラマドールに関していえば、強い鎮痛効果がある。同時に重大な副作用もある。例えば眩暈、注意力の欠如、眠気、そして、身体的依存性やオピオイド依存になる危険性もある」
“The UCI has therefore decided to commit to a move towards banning the use of Tramadol in competition for health reasons. This process is currently underway and in the short term will lead to the integration into the UCI Medical Rules of provisions to ban Tramadol.”
訳「UCIはせやからトラマドール禁止の方向へ動くのを決定したんよ。健康上の理由や。禁止への動きは現在進行中やし、わりとすぐにUCIの医療規則に禁止やでと書くことになると思うで」
トラマドールなどの危険性については、テイラー・フィニーがインタビューがなんかで2012年にすでに言及してたもよう。
今後UCIとしてはトラマドールと糖質コルチコイドの使用の禁止を来年2019年1月1日から適用できるよう予定してる。
(今日のおまけ:この記事を書くにあたり、当然BGMは、やはりJudas Priest(ジューダスプリースト)の名曲「Painkiller」や!!ディース!イーズ!ザ!ペインキーラアァァ!)
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)