2018ブエルタ第3ステージ感想:デンマーク人、モビ☆スタ、クヴィアトが次の第4ステージを警戒する理由
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さて、ブエルタ第3ステージの感想やで。昨夜は残り40㎞あたりから見てた。
(1) デンマーク人の仕事っぷり。
まずは昨日のラスト1㎞の動画を。デンマークチャンピオンのミケル・モルコフがイタリアチャンピオンのエリア・ヴィヴィアーニをアシストし、ゴール前まで連れていくシーンや。
ワシが注目したのは、モルコフのヴィヴィアーニを切り離した後の動き。
意識してか、勝手にそうなったのかは知らんけど、モルコフはサガンの目の前に出る。ここが勝負の分かれ目やったかもしれへんね。
というのも、モルコフから切り離されたヴィヴィアーニはサガンの横、オープンスペースがたっぷりあいた外側から一気にスプリントを開始する。視界にはゴール以外何もない状態。一方で、サガンの目の前には、ヴィヴィアーニのアシストを終えた、つまり、ちょっと速度が落ちつつあるモルコフがいる。この差。障害があるかないか。
仮にモルコフがクイックステップとは違うチームのスプリンターで、サガンと同じタイミングでスプリントを開始するという仮定ならば、サガンはモルコフのスリップに入ることになるので加速しやすかったかもしれへん。
でも、モルコフはアシストとしての仕事を終えた後、スピードが低下しつつあった状態でサガンの前にいたわけ。
これがサガンのスプリントの計算&タイミングを狂わせた可能性がある。
すなわち、モルコフは2つの仕事をこなしてチームの勝利に貢献したわけ。
- ヴィヴィアーニを集団内からサルベージし、ゴール前まで引き上げる
- サガンの邪魔をする
この2つや。
モルコフにグッジョブと言わざるを得ない。まぁたまたまかもしれんけどね。
(2) モビ☆スタはなぜゴール前スプリントに絡んできたのか?
終盤長い下りから一気にゴール前のスプリントへ流れ込む場面。モビ☆スタが予想外にゴール前近くまでトレインを組み集団を牽引してた。いくらバルベルデがスプリント力があるといっても、それはあくまで総合勢やクライマーといった「非本職」じゃない連中を相手にした場合であって、グランツールでガチになってる本職のスプリンターに勝てるはずがない。それでもモビ☆スタはなぜ集団を牽引したのか?
🗣️🦅 @NairoQuinCo: “Un día sin contratiempos. La idea era pasar adelante en ese descenso final para evitar el peligro y luego ir más atrás en el sprint. Era lo único importante hoy; no queríamos disputar, solo evitar caídas. El equipo nos está acompañando muy bien”. #LaVuelta18 pic.twitter.com/DVosBERO8l
— Movistar Team (@Movistar_Team) 2018年8月27日
その答えが上のチームTwitterに書かれてる。こう書いてある。
“Un día sin contratiempos. La idea era pasar adelante en ese descenso final para evitar el peligro y luego ir más atrás en el sprint. Era lo único importante hoy; no queríamos disputar, solo evitar caídas. El equipo nos está acompañando muy bien”.
訳「いやートラブルのない1日で良かったわ。チームの作戦は長い下りを先頭で下ること、そしてゴール前スプリントでも先頭で走り危険を回避することやった。それだけが今日のステージで大事なことやったんよ。感情的になって余計なことしたくなかったし、結局はちゃんと危険回避できた。チームはみんなええ感じよ」
というわけで、そのステージ1日の重要テーマは、危険回避やったんやね。納得。
(3) なぜクヴィアトコウスキーが次の第4ステージを警戒するのか?
今日の第4ステージは早くも本格的な山岳ステージ。コースプロフィールはこうなる。
Vélez-MálagaからAlfacar. Sierra de la Alfaguaraへ向かう約161㎞。ブエルタらしい山岳がルート中央の51㎞から81㎞地点まであって、最後にもう1つ、斜度はさほどでもないやろうけどもう1つ山が登場。
中央の山は、51㎞地点から66.7㎞地点までがだいたい900m強登るから、単純計算で平均斜度は6%ぐらいか。その後の81㎞地点まで登りがひとまず続くから、登りの距離としては30㎞という長さ。しんどいわ。
すなわち、早くもここで総合勢の力が、クヴィアトコウスキーの登りの力が試されることになる。クヴィアトにこのブエルタを制するだけのクライミング能力があるのか、そして将来の総合エースになり得るのかどうか。クヴィアトの将来とこの登りは切っても切り離せないやろう。
クヴィアトはこう言う。
“You don’t know how you are going to go, until you try it out,”
訳「誰でもやってみなわからんやん」
ま、そらそうやな。
“It [Alfacar] is a summit finish, considering the heat in Spain and the dehydration, conserving energy will be important. It’s hard to say who’s got the legs to go for it tomorrow [Tuesday], this is just the first week.”
訳「最後は山頂フィニッシュやけど、スペインの暑さや脱水症状を考えると、エネルギーを節約することが重要やろうね。誰が勝つ脚を持ってるのか言うのは難しいわ、なんやいうてまだ第1週目やろ」
クヴィアトは今年のブエルタについては一切偵察とか下見をしてこなかったから、全然どんなコースか知らんと言う。せやからなおさら走ってみなわからんのやね。ただしこの第4ステージについては終日「スマートに」走らないとヤバイやろな、ジャージを失うかもしれへんと警戒。
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第3ステージのまとめ動画。