雑誌サイスポ(Cycle Sports)の表紙について。日本市場においてこの路線でいけるのか?
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日本市場での一般ユーザー(?)向けの自転車雑誌といえば、Cycle Sports(以下サイスポ)とBiCYCLE CLUB(通称バイクラ)が2強?おまえらどれ読んでる?それとも自転車日和派?
ワシは機材にもペダリングどうこうにもトレーニング理論にもあんまり興味ないから、日本の自転車雑誌なんてまず読まへんし必要もしてない。たまに海外の雑誌RouleurとかRaphaの雑誌を買うぐらい。
しかし、さすがに最新号のサイスポにはたまげたなぁ。おもわず手に取ってみたくなった。
ま、中身に興味はないんやけど。
雑誌サイスポはこの路線で行くのか?行けるのか?
①サイスポ最新号
さてワシ含めて、みんなが「!?」と思ったサイスポの最新号がこれ。
CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2019年 1月号 [雑誌]
どう?この表紙、なかなかイケてるやん?意識高そうなオサレ系な感じがビンビン。
これは2019年度の1月号。つまり新年最初の号となる。記念となる号であり、その年の編集部の気合・覚悟を示す重要な号でもある。たぶん。それがこれ。
でもロゴのフォントがなんか安っぽいと言うか、写真の雰囲気とあってない気がするけど、ワシのきのせいか。22年ぶりのロゴのリニューアル!
あと、Twitterでも書いたけど、赤文字の「サイクリスト~」どうこうはいらんやろと。邪魔でしかないやろ。たぶんデザイナーとしては「アホくさ」と思いながら文字いれたんやと思う。客がそれを求めたんやろなと。
ちなみに今までの表紙はこんな感じ。
CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2018年11月号
いかにも日本人が好きそうな、日本人向けのデザイン。つまり余白が少なくて文字がごちゃごちゃと入ってるデザイン。自転車雑誌に限らず、映画のパンフレットとかTVCMとかなんでもかんでも、日本人向けはこういうデザイン。とにかく余白を少なくして、情報をつめこむのが日本市場では正義。そうしないと売れないらしい。ほんまかどうかは知らんけど。もう何十年もそうやし、そうなんやろう。
一方、サイスポの最高傑作の表紙はやっぱりこれやね。
CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2016年 11月号 [雑誌]
あーイイっすね~。
②フランスの自転車雑誌steel
さて話はもどって、ワシがサイスポ最新号の表紙を見たときに思ったのは、「ん?これ、フランスの雑誌steelに似てるな」ということ。もしかして同じ感想を持った人もおるかもね。
フランスのオサレ自転車雑誌でsteelというのがあるんよ。その表紙デザインはこんな感じ。
Fancy having Steel at your cycle shop or bike café? Get yours by completing this: https://t.co/qkSCx9WqOx. Cheers! pic.twitter.com/a2Smv43Dh5
— Steel Magazine (@Steel_magazine) 2016年4月12日
公式サイト→steel
どう?
サイスポ最新号はこれ。
CYCLE SPORTS (サイクルスポーツ) 2019年 1月号 [雑誌]
なんか雰囲気とかデザインの傾向似てない?
仏雑誌steelのほうは自転車カルチャーとファッションを中心とした雑誌やから、中身の方向性は全然サイスポとは違うんやけどね。
③サイスポはこの路線でやっていくのか?
で、問題はサイスポは今回のような表紙の路線を続けるのか?という点やけど、どうやろね。もちろん今回のこれの売上データが良かったら続けるかもしれへんけど。
たしかに、他社との差別化という点ではこの系統のデザインの表紙ってのは有力なものになるやろう。
でも、
- WEBメディアの台頭と隆盛、そしてさらなる発展の可能性大。
- 出版不況という現実
- 日本市場向けデザインという伝統
- 出版社経営陣やおえらいさんは保守的
- ターゲットとなる客層の好み(バイク乗りはおっさんが多い)
- デザインを変えてもどうせしばらくすれば慣れてしまって新規性はなくなる
- そもそもサイスポという雑誌のテーマは何ぞや
などを考えると、次回からは元に戻るか、あるいは画像の雰囲気はそのままにして、文字だけやたらゴチャゴチャ増えるパティーンとなるか。
すでに余計な赤文字が入ってるあたり、中途半端な覚悟しかなさそうに思えるけど。どうせなら写真&ロゴだけでも良かったんよ。そしたら「お、これ本気やんけ」と会社の覚悟を感じられたんやけど、結局、経営陣の弱気が見えてるような感じがする。覚悟の半端さがね。
よってブタの予想としては、そのうち元の路線にもどるに一票。もちろん、バイクラと似たような表紙が本屋で並ぶなんてアホらしいから、そうならないほうに期待はするけどね。おんなじような本ばかり並ぶ本屋とかクソやろ?
しかし、思い切って表紙デザインを変更してきたその変化を恐れない姿勢はリスペクト。ワシも変わらなきゃ(変わるとは言ってない)。
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冬用装備を揃えようや
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)