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薬物のTramadol(トラマドール)については、過去にこんな記事を書いたの覚えてるかな?
この記事では今年の1月1日から適用か?みたいなこと書いたけど、UCIが3月1日から同薬物を使用禁止にすることを発表した。
その禁止の背景には一体何があるのか?
情報源:UCI bans use of painkiller Tramadol from 1st March
Tramadolは、オピオイド系の鎮痛剤の一種。モルヒネの弱い版みたいなやつ。
いくらモルヒネより弱いとはいえ、やはり副作用(依存症とか)はある。
ま、詳しくは各自調べといて。ワシは化学とかド素人やしね。ワシがごちゃごちゃ言わんほうがええやろ。
さて、今回UCIが同薬物の禁止に踏み切ったのは当然にそれによるドーピングが盛り上がってるから。
この点については、以下の過去記事を読んでみてね。
鎮痛剤やから、痛み・苦しさを忘れて(軽減して)、走り続けることができるわけよ。
しかも鎮痛剤やから、医療の現場やレースでの治療という場面では普通に使われてきた薬でもある。 合法で普通によく使われてる。 モルヒネより弱いということは、乱暴にいうてしまえばモルヒネよりも手軽に処方できるわけ。
そら、ドーピング目的(?)で使いますわ。
ただし、この薬の効果として元チームSkyの選手Michael Barryは、情報源記事で、
「たしかに脚の痛みは和らぐ」
「しかし、レースに集中しにくくなる(注意力が緩慢になる)」
と言うてる。自転車レースはゴミゴミした密集したプロトン体制で走るわけやから、そこで注意力が落ちるとえらいことになるわね。周囲を巻き込んで大落車や。
もちろん下りでも注意力が低下すればえらいことや。
UCIの現会長はこの薬物を早期に使用禁止にしたかったんやけど、アンチドーピング機構であるWADAは、現場での医療行為における重要性・有効性などを重視して、その禁止化に慎重姿勢やった。 そして、UCIはWADAに「早く禁止にしようぜ」とロビー活動を展開してた。
しかし、WADAは、「禁止薬物にはせーへん」と結論づけた。
ここでUCIとWADAは決定的に考え方を対立させることになった。
そして、UCIはこのWADAの結論を無視し、UCI独自の裁量でTramadolの禁止へと踏み切ったわけ。それが3月1日から適用される。
UCIとしては、Tramadol乱用による副作用リスクを強調し、選手の身体・生命のための保護手段として考えてるようやね。