【2019パリ~ルーベ】 実はチューブレスタイヤはパンクに弱い?クリストフはチューブレスタイヤ使用を後悔!
Share your love
パリ~ルーベは終わったけどもうちょっとそれの関連記事が続くよ。今回は、パリ~ルーベにおけるチューブレスタイヤのお話。「チューブレスタイヤ使ってたけど、パンクしまくったやんけ!どないしてくれんのこれ」みたいな話。
情報源:Kristoff regrets ‘big risk’ after using tubeless tyres in Paris-Roubaix
目次
Alexander Kristoffの後悔
Cobbles, dust and drama. This is #ParisRoubaix 🇫🇷.#UAETeamEmirates #RideTogether #YearOfTolerance #MondayMotivation
— @UAE-TeamEmirates (@TeamUAEAbuDhabi) 2019年4月15日
📸: @bettiniphoto |@PhotoFizza pic.twitter.com/GyivxkKTPe
チューブレスタイヤのメリットの1つ:耐パンク性
一般的にチューブレスタイヤのメリットの1つとして、パンクに強いというのが挙げられる。ただ実際には、パンクしにくいという意味ではなく、
- 一気にプシューっと空気が抜けることがないので、しばらく走り続けられる
- シーラント剤を併用することで小穴なら自動的にふさがる
という意味でのパンク耐性の強さというわけやけど。
クリストフはパリ~ルーベでチューブレスタイヤを使用
そしてまさにそんな性能を期待したんやろう、チームUAEのエース、 Alexander Kristoffは、パリ~ルーベの決戦兵器として、
- タイヤはVittoria Corsa Graphene 2.0 25mm
- ホイールはCampagnolo Bora WTO チューブレスレディ
という組み合わせをチョイスした。
Kristoffの期待をタイヤが裏切る
しかし、見てた人はわかると覚えてるやろうけど、レース中ずっとKristoffは数度パンクに見舞われてた。そのつど止まる彼をカメラが捉えた。
つまり、チューブレスタイヤをチョイスしたこと自体がそもそも失敗だった?
このタイヤチョイスについて、Kristoff本人はこう述べる。
“I took a big risk on the tubeless wheels that I’ve been using the last weeks,”
訳「チューブレスがパリ~ルーベでの大きなリスクとなったわ。先週までずっと使ってたんやけどなぁ」
“In Belgium it was working fine, and in recon, but in this race here you’re in the pack and you don’t really see where there are holes. I punctured twice before the Arenberg Forest and from there I never came back. I had three flats all together and then I changed to a bike with normal tyres.
訳「ベルギーのレースではうまいこといってたし、パリ~ルーベを試走したときも具合はよかった。でも本番のレースでは、集団内で走るから道のどこに穴があるとか全然わからへん。アーレンベルグまでに2回パンクして、それ以降も集団には復帰できひんかった。3回パンクしたんやけど、3回目のときはさすがにノーマルタイヤ(チューブラー)のバイクへとバイクそのものを交換したわ」
Kristoffのパリ~ルーベは実質的にアーレンベルグで終わってたんやね。パンクのせいで。そしてこう続ける。
We’d just not try it again next year.
訳「次からパリ~ルーベではチューブレスタイヤは二度と使わへんわ」
(ノ∀`)アチャー
ただどうなんやろね、 Alexander Kristoffの走り方(コース取りや位置取り)が悪いのか、単にVittoria Corsaのチューブレスタイヤの出来が悪いのか、それとも本当に運だけが悪かったのか。
試走したときにも、どこに穴があって、このセクションはここを絶対走るべき、とかそういうのをきちんと決めておかないとアカンね。Deceuninck-QuickStepはそのへん徹底してそうなイメージ
ま、いろんな意味でパリ~ルーベは別次元・別格のレースなんやね。
他にも不運がチームUAEを襲った
このチューブレスタイヤのパンクの件以外にも、チームUAEを不運が襲ってた。まず、Fernando Gaviriaが前日から病気で出走できず。
さらにレース中でも、Kristoffをアシストするはずだった選手たちが、レース中にコンタクトレンズ失くしたり、落車してたり、とチームメイトたちもワチャワチャとしてた。
まーとにかく、ベルギーでは上手くいってたのがルーベではいきなり暗転したわけやね。だからこそ見てるほうからすれば予測不能で面白いとも言えるわけやけどね。とりあえずご愁傷様。