【UCI調査結果】ロードレースファンの不満とは?一番人気のある選手は?
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情報源:Pro cycling is too predictable, UCI survey says
ツール・ド・フランス前やったかな、UCIは世界中のロードレースファンに対してアンケートを実施してたんよ。内容は、「今のロードレースに何が不満なのか?」とか「ロードレースをおもしろくするために何が必要か?」、そして「ロードレース人気を広めるにはどうしたらいいのか」みたいな質問。
このブログでも紹介しようとも思ってたんやけど、ツール前はいろいろ他にもネタの多い時期でもあったから、優先度は低いと考えてスルーしてた。
で、今回その調査結果がUCIから発表されたわけ。その報告書そのものは、↓のリンクからどうぞ。もちろん中身は英語やけど。
UCI:PDF直リン「調査結果報告書」
目次
目次
(1)アンケートとファン層
①年齢層など
②ファンの国籍
(2) 一番人気のある選手は?
(3) ファンの不満
①見たいレースが見れない
②レースでこれを禁止しろ!
③チーム間のパワーバランスの不均衡と予算額
(1) アンケートとファン層
①年齢層など
まず今回のアンケートの規模とそれに答えたファン層はこんな感じ。
アンケートに答えたのは2万2364人、134カ国のファンたち。そして年齢層は35~64歳が一番多く過半数53%を占める。34歳以下が42%、65歳以上のじーさんばーさんは5%。そらそうやろな。むしろその5%はPCなりスマホなりを使いこなしてアンケートに答えてるわけで、それはそれですげぇなオイとなる。
②ファンの国籍
次に、どの国のファンがどれくらいアンケートに参加したのかは次のようになる。
意外?にも、アンケートに答えたのは米国のファンが一番おおかった。ま、人口が多いし、なんだかんだでメディア&ITにおいても世界最先端の国やからそらそうなるか。
2位は僅差でフランス、3位に不ペイン、4位にベルギー、5位にイタリア、6位にグレートブリテンおよび北部アイルランド、7位にポルトガル、8位にドイツ、9位のコロンビア、10位にカナダ、11位にオーストラリア、12位にロシア、13位にニュージーランド、14位にブラジル、15位にスイス。
日本?日本人はそもそもこんなアンケートやってたのかどうすら知らなかったと思われる。知ってた?ワシも知ってておきながら紹介せーへんかったし。日本人はたぶん一桁とかちゃう?ひょっとしたらゼロかも。誰か答えた?
誰が英語の文章読んで、英語で答えるねん。日本語で調査しろ。
(2) 一番人気のある選手は?
みんな気になることの1つが、一番人気のある選手。一体だれか?調査では次のような結果となった。
名前の横に順位がついてないけど、アルファベットによる並びじゃないから、たぶん上から順番に1位~となってるんやと思う。たぶんやけど。たぶん。
というわけで、そう考えられるとしたら1位はPeter Sagan。さすがやね。
そして2位はJulian Alaphilippe。おそらくフランス人票がたくさん入った?
3位にVincenzo Nibali。イタリア人票が(ry
4位にPhilippe Gilbert。ベルギー人票が(ry
5位にAlejandro Valverde。世界中から票が入った?
6位にMathieu van der Poel。Amstel Gold Raceでの優勝で一気に知名度・人気が爆発したか。
上述のように順位が正式についてるわけじゃないから、「あくまで名前の並び順が順位通りだと仮定したら」の話ね。
(´・ω・`) ツールを制してるイギリス人選手たちは……
(3) ファンの不満
①見たいレースが見られない
世界中にロードレースが広まりつつあるとはいえ、なんだかんだでやはりヨーロッパこそが本場であり、重要なレースのほぼ全てがそこで行われる。そんなとき、ヨーロッパ以外のエリアでは、見たいレースを見られないこともある。いわば、視聴環境の不自由さが問題となる。
この点に関しては、世界の各地域ごとの不満はこんな感じなっている。
ヨーロッパのファンはその7割が視聴環境に満足しているもよう。しかし、逆に、我らアジア圏のファンはその6割以上(63%)が見たいレースを見られない、あるいは見られるけどなんらかの不満・不自由があると感じている。
そして世界で一番、サービスやメディア&ITが発達してると思われるアメリカ様はファンのうち7割が不満に感じている。世界で最もアメリカンのファンが不満度が高い。なんか意外。アメリカやからもっと視聴環境が充実してそうなんやけどね。
アメリカは権利関係がややこしいのか、ファンの期待度がそもそも高いのか、なんなんやろね。
そのへんの詳細な情報や分析はまだなされていないのか、今回の調査結果には書いてない。
②レースでこれを禁止しろ!
レースをつまらなくさせる最大の原因として、ファンが挙げていることがある。つまり、レースがつまらなくなるから禁止してほしいとファンが思っているもの、それは……
まず、何がレースを退屈にさせるのか、ファンが考えるその要因をベスト5(ワースト5)は次のようになる。
1位 レース無線(イヤーピース)
2位 パワーメーター
3位 チーム予算
4位 コース設定
5位 チーム戦略
そして、それらの要因のどれが一番レースにマイナスの影響を与えているのか、一番悪いのはどれか?という質問では、
1位 レース無線(イヤーピース)
2位 チーム予算
3位 コース設定
4位 パワーメーター
5位 チーム戦略
という順位になった。とにかく、レース無線(イヤーピース)が、ファンから最も嫌われていると言える。ファンからすれば「さっさと禁止しろ」という感じかな。
パワーメーターについては、レースをつまらなくさせる要因の1つとしては容易に思いつくけど、実際のレースへの影響度という点ではあまりインパクトはないとみんな考えてるもよう。
③チーム間のパワーバランスの不均衡と予算額
上述②とも関係するけど、レース無線(イヤーピース)の使用とともに、ファンの不満が大きいのが、チーム間のパワーバランスの不均衡と、それを引き起こしているであろうチーム予算の差。
ファンの多くが、ごく少数の限られたチームがレースを支配していると考えていて、その現状に不満を持っている。
まず上記画像では、「仮にもし少数の限られたチームがレースを支配しているとしたら、その原因はどれ?」という質問に対するファンの答えが示されている。
1位はチーム予算の違い。回答の60%をも占めている。
次に、「少数のチームによるレース支配は、ロードレースにどのような悪影響を及ぼすのか?」という質問について、
観客の楽しみが減る、予想どおりのつまらない展開にしかならない、そして、ロードレースの魅力の減少という、3つの悪影響が挙げられている。
君らの不満はどうかな?調査報告書には他にもいろいろ書いてるあるから、興味あれば読んどいてね。
アメリカは時差の関係で欧州レースを見にくいんじゃないすかね?
時差は6時間くらい欧州が進んでるから、欧州で16時くらいにゴールしたとして、アメリカは10時。
めっちゃ仕事してる。
あーなるほど!時差!たしかにそれかもブヒね。
すっかり時差を考えてなかったブヒ。もっとUSA野郎の気持ちにならないと・・
無線がなくなれば逃げは決まりやすくなるんでしょうけど、それだけでそんなに面白くなるのかな?という疑問も。
個人的には集団落車が減ってほしいですね。見てて萎えるんで。
あとは箱根駅伝的なごぼう抜きを見たいんで、チームTTの代わりに8人が30キロずつリレー形式で走るプログラムを入れるとか…。まあ、無理か。
リレー形式のTTは、今年の世界選に先駆けてヨーロッパ選手権で登場したブヒね。男女混合リレーのやつが。特に大きな問題もなく無事終了したもよう。
無線は安全確保のための手段の1つでもあるので、安全性との兼ね合いで中止すべきかどうかは判断の難しいとこブヒね。こちらを立てれば、あちらが立たず。あちらを立てればこちらが立たず。