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マルセル・キッテルが完全引退を発表。引退の理由とは?

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今春の電撃的な所属チームKatusha-Alpecinとの契約解除以来、引退か現役続行かをずっと決めかねていた状態だったMarcel Kittel。現役続行ならば、特にJumbo-Vismaとの契約の可能性も噂されていた。



しかし、本人がついにプロ選手としては完全に引退することを発表した。本人Twitterをどぞ。



Mark Cavendishが唯一「こいつには勝てない」と思った好敵手の早すぎる引退となった。まだ31歳やからね。

ツール・ド・フランスでは14勝を、ジロ・デ・イタリアでは4勝を挙げた。プロ通算では89勝をマーク。



引退の理由



Marcel Kittelは今回の引退の決断を、ドイツの大手紙Der Spiegelにて発表。

独紙Der Spiegel:”Marcel Kittel beendet seine Karriere

そしてこの紙面で自身の考えを述べている。Kittelは次のように述べる。

 “Als Radfahrer bist du 200 Tage im Jahr unterwegs. Ich möchte meinen Sohn nicht über Skype aufwachsen sehen.”



訳「プロ選手なら、年間200日はレースを転戦し、家を空けることになるわけ。 でもワシは自分の子供の成長をSkypeで見るだけの日々なんてイヤなんよ」


↓のTwitterを見てほしい。



このTwitterでわかるように、Kittelは父親になる。そろそろ生まれる予定。もちろん初めての子供で、その嬉しさ、そして子供への愛しさはとてつもなく大きなものになるやろう。

そんな可愛い子供の成長を一年間ほとんど側で見られないのは悲しいというわけやね。あとは奥さんに子育てを任せきりになるのにも抵抗・心配があったのかもしれへん。ドイツの子育て環境がどんなもんか知らんけど。若い世代やから、夫婦2人で協力しあって子育てという想いも強いのかもしれへん。

同時にKittelは自身のWEBサイトでも英語で声明を発表。ファンなどへメッセージを書いている。

Marcel Kittel公式サイト:Dear friends, fans and companions,

そこでは次のように書いている。

Recently the thought on this future without cycling has grown, as has the awareness of the sacrifices that such a beautiful but also very difficult sport like cycling brings with it.



訳「最近は引退した場合の将来について考えることが増えてたんよ、同時にロードレースのように美しくも困難なスポーツで伴う犠牲について考えることも増えてた」

The biggest question of the last few months was: Can I and do I want to continue to make the sacrifices needed to be a world-class athlete? And my answer is: No, I do not want that any more, because I have always found the limitations on a top athlete as an increasing loss of quality of life.



訳「ここ数か月で最も頭を占拠してたのは、『世界レベルのアスリートに必要とされる犠牲を払い続けることができるのか、やりたいのか?』という自分自身への疑問やった。そしてそれに対するワシの答えはNoやったんや。もうこれ以上はそんな犠牲は払いたくない。というのも、これまでずっとトップアスリートの限界というのを感じてきた、それは人生の質がどんどん低下していくという感覚や」

That is why I have a very happy and proud that at this point in my life I can make the decision to follow my heart in a new direction.



訳「そんなわけで、人生のこの時点で新しい人生に向けて自分の気持ちに正直に、引退の決定を下すことに幸福と誇りを感じてる」

注目したいのは、やはり↑で太字にしたけど「犠牲」という言葉やね。プロ選手は、どのスポーツでもそうやけど特にロードレースは他種目よりも生活に制限が多く、いろんなものを犠牲にする必要が大きいように思える。しかも、Marcel Kittelのように超一流選手となれば、そのステータスを維持するのに必要な犠牲も増えるはず。

当然に、ドーピングとそれに対抗するための管理・検査システムどうこうの話とかもあるやろうけど、やはり家族というものへのこだわりがあるように感じるね。


なお、今後どんな仕事をするのか、自転車業界の携わり続けるのかなどはまだ発表されてないので不明。

ま、人生いろいろ、 選手もいろいろ(島倉千代子)

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piginwired
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2 comentarii

  1. レースに戻ってきてくれるだろうと期待してただけに残念なニュースでした。
    ただ、ツールの中継で来てたキッテルがふっくら丸っこくなっていたという辻さんの話からはトレーニングしてない印象もあったので、微妙だなぁとは思ってたんですが…
    恐らく子供が今2、3歳だったら「あと2年頑張ってみよう」という動機付けにはなったと思うんですよ。
    やっぱりスプリントで勝ってガッツポーズする強い姿を子供に見せたいでしょうから。

    • なるほどたしかに子供がすでにそういう年齢だったら、十分それもあり得たと思えるブヒね。

      もう引退は決定しちゃっただけに特に何を言う必要もないブヒが、あとは無事に子供が生まれてくれれば良いブヒね

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