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Boraにとってサム・ベネットは使い捨てか?

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情報源:Why Sam Bennett feels ‘disposable’ in today’s WorldTour sprint game



さっきの記事でもBoraのアイルランド人スプリンター、Sam Bennett(以下サムベネ)のネタを書いたけど、今回も同選手のネタ。

情報源記事のインタビューで、サムベネはBoraでの処遇について次のように感想を述べる。

サムベネ「Boraでは、自分はまるで使い捨てのスプリンターやなと感じてた」

どういうことか?



サム・ベネットが感じていたこと




サムベネは今年のジロもツールも出場できず、年度最後のグランツールであるブエルタに出場。しかし、ブエルタではさっそく1勝をマーク。さらに、今年はその1勝以外にも、10以上の二けた勝利を記録している。現時点での二けた勝利は、おそらく今年のワールドツアーチームの中では唯一、最速の到達。

つまり、実力・戦績ともに今年は申し分のない働きをみせている。

それでも、ジロとツールに出場できなかった理由はチームの方針によるもの。

ジロについては、チームBoraがドイツチームでありドイツ企業がメインスポンサーであるため、経験不足が心配されてたもののドイツ人スプリンターのPascal Ackermannがエース。そして実際にAckermannは結果を出してしまった。

ツールについては、言うまでもなくロードレース界随一の人気選手・スター選手といえるPeter Saganのグリーンジャージ獲得が最優先。そもそもチームはSaganのために創られたといっても過言ではない。

サムベネという一選手がスポンサーの意向と絶対的英雄に叛逆できるはずもない。



その代わりといってはなんやけど、チームとしてはそれら以外のレースにおいて、サムベネが勝てるレースには全てサムベネをエースとして起用してきた。そしてサムベネは上述のようにプロトン最多・最速で二けた勝利を挙げた。

しかし、そんなチームの扱いが(逆に)サムベネに「自分は使い捨てなのか」との感覚を抱かせた。

サムベネは次のように述べる。

“I feel…what’s the word…disposable,”



訳「感じとしては、なんというか、使い捨てという感じかな」

I think I am appreciated in that when they send me to any race I get a win; any team would love that. But I feel that, yeah, I am disposable…”



訳「もちろんワシとしてはチームには感謝してるんよ。勝てるレースにはいつもワシをエースとして送りだしてくれてるし、どんなチームでもそうするやろうけど。でも、なんつーか、そうやね、ワシは使い捨てなのかなって・・・」

ジロとツールという大事な2大グランツールには選ばれず、逆にそれ以外のレースには引っ張り出される。サムベネはそんなチームでの使われ方に、そんな感覚を抱いていたもよう。

もちろんチームとしては「使い捨て」なんて気持ちは一切ないんやろうけど、誰がどう思うかは結局のところ人それぞれやしね。「よかれと思ってやったことが、相手にとってはムカつくことやった」なんて世間のあるあるやしね。会社でも、もちろん家庭内でもね。なんかやる前にちゃんと奥さんの機嫌を伺ってから、行動しましょう。

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