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UCIが、来年から女性プロ選手の最低賃金額を増額することが決まった。詳細は以下のUCI公式ページからどうぞ。
UCI公式:Women’s professional road cycling enters a new dimension in 2020
2020年から女性プロ選手の最低賃金が、4年かけて漸次的に増加する。まずその1年目となる来年、2020年は最低賃金が€15,000(約180万円)となる。やっす!
次に2022年には€27,500(約330万円)まで増加させ、最終的に2023年からは男子プロコンチネンタルチームの最低賃金(500~600万円)と同額になるまで上昇させることに決まった。
それだけなら選手の権利向上という勝利のように見えるけど、実際どうなのかというと、結局はチームの財政的な体力次第になる。要はチームに金がなければ払えない。
そしてチームに対して誰が金を支払うのかといえば、それはスポンサー。よって安定した大型スポンサーがチームにつかなければ、そのように上昇する選手コスト(言い方は悪いかもしれないが)を払うことが不可能。
結局のところ、女性版ワールドツアーチームでしかもそのような財政的基盤を持つチームに所属する、ごくごく一部の選手だけが、今回のUCIの新方針による恩恵を受けるという現実になりかねない。
女性プロの最低賃金上昇を現実的なものとするためには、やはり女性版ロードレースの人気拡大、そしてスポンサーにとっても魅力的な興行・スポーツイベントになるよう改革していくことが絶対に必要となる。それができなければ、賃金上昇を会議で決定したところで、会議室の中での画餅でしかない。
また、男性版ロードレース業界でのチームSky(Ineos)とも関係するけど、チーム力の均衡をもって、レース展開をおもしろくさせるという手段も、特に女性ロードレース業界には必要となるかもしれない。
というわけで、今回の方針決定が現実的になるにはなかなか困難な道のりが待ってるかもしれないブヒね。