本当にカーボンフレームをローラーやスマートトレーナーで使っても大丈夫なのか?
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情報源:Is turbo training damaging your lightweight carbon frame?
先日、カーボンフレームとローラー台・トレーナーについてこんな記事を書いたのを覚えてる?
Canyonはこれまで、同社カーボンフレームバイクを3本ローラーではない、バイクを固定して使うタイプのローラー台やトレーナーに使うことを推奨していなかった。それで壊れたとしても保証外だった。
しかし、上記記事の通り正式に同社は使っても良い認め、保証対象となることを明言した。これで同社バイクのお客さんも安心やね。
だが、そもそもカーボンフレームは本当に3本ローラー以外の固定式ローラーやトレーナーに使っても良いのか?安全なのか?という疑念は残る。今回はそんなネタ。
2017年のSpecializedの見解
今から2年前、Specializedは公式Twitterでこんな見解を述べていた。
We do not design or test bicycles for trainer use and do not recommend carbon fiber bikes on a trainer which is rigidly attached
— Specialized (@iamspecialized) January 26, 2017
訳「 Specializedとしては、固定式ローラーやトレーナーを使った場合のカーボンフレームのダメージを想定した設計やテストはしていない。よってそのような使用方法は推奨しない」
かつてのSpecializedは、カーボンフレームバイクを固定式ローラーなどで使うことには否定的だったというわけ。
では今現在のSpecializedの見解はというと不明。Specializedの日本公式ページで保証内容の文書を見ても、具体的かつ明確な文言がない。誰か問い合わせてみて。
Wahooの見解
ではローラー台やトレーナーを作るメーカー側の考えはどうか?チームIneosも使うWahoo社の英国マーケティング部門の偉い人Rowley Cliffordは次のように説明する。
“[The trainers in] Wahoo’s Kickr range are absolutely safe to use with any compatible bike,”
訳「WahooのKickrシリーズは100%安全やで!対応してるバイクならどんどん使ってね!」
ま、当然そう言うに決まってるわな。
“Our engineers work closely with some of the industry’s biggest brands to ensure that, when mounted correctly and within the relevant weight restrictions, riding on a stationary bike doesn’t pose any risk to your frame.
訳「うちの技術者は、大きなバイクメーカーたちと密接に協力して製品開発をしてるんよ。せやからバイクメーカーたちもうちの製品で使うことを保証してるわけ。ただし、適切にバイクを固定して体重制限に違反してないことが条件ね。でも、Kickrでバイクに乗ってもなんのリスクもないで、フレームは大丈夫や」
というわけで、Wahoo社の製品Kickrを使う場合には、適切に使っていれば、そしてWahoo社と仲の良いバイクメーカーならば問題ないやろね。そう明言してるわけやし。なんかあっても、バイクメーカーの保証は受けられそう。実際には問い合わせる必要あるやろうけどね。
結局、現状は?
ただ、多くのバイクメーカーはやはりフレームの設計や製造段階では、バイクを固定するローラー台やトレーナーでの使用を想定していない。なのでバイクメーカー側が積極的にそういった使い方を容認するとは言えない現状となっている。
というわけで、もし心配ならば、
・自身のバイクのメーカーに問い合わせる
・3本ローラーだけにする
・筋トレのジムにあるようなマシン(スピンバイク?ワットバイク?)を買う
・Wahoo Kickrを買う
・Canyonのバイクを買う
というのが現実的な手段となる。
Wiggleでブラックフライデーセール始まってるブヒよ。