Ineosのパヴェル・シヴァコフとツールと東京五輪
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チームIneosのロシア人ライダー、パヴェル・シヴァコフ(Pavel Sivakov)。現在22歳。将来のグランツールエースとしての未来が嘱望される若手選手である。
そんなシヴァコフは今年のツール・ド・フランス出場を狙っているもよう。
情報源:Pavel Sivakov eyes Tour debut with Team Ineos
“My main goal will be to get the selection for the Tour this year,”
訳「今シーズン最大の目標は、今年のツールに出場することや」
しかし、チームIneosはグランツールエース級が揃う化け物チーム。ツールでの「火力」は十分に足りているチームである。そんなチームで、ツールのメンバーに選ばれることの難しさはシヴァコフ本人も理解している。
“If you on a smaller team and you are the only leader, it’s easier to relax. Here, it doesn’t matter who you are, you have to work and prove yourself. It’s a good rivalry. If you want to hit the top level it’s not going to be easy.”
訳「もしIneosじゃないチームならば総合エースはたった一人やから、ツールに選出されるかどうかにこれほど危機感を持つ必要はないやろね。でもIneosでは話は別や。たとえ誰であろうとチームに貢献し、そして自身の価値を証明する必要があるんや。それは良いライバル関係とも言える。ツール出場ってのはなかなか簡単にはいかへん」
また、将来の野望としてツールで勝利を挙げることを挙げる。そしてチームIneosでこれまでTVで見ていたようなヒーローたち ―クリス・フルームやゲラント・トーマス― と同じチームで走れるのは夢みたいなことだと言う。彼らからいろんなことを学び、成長させてもらえる今の環境に感謝し、彼らにリスペクトを持っていると言う。
さて、ロシア人選手にとって最大の懸念事項がロシアによる国家ぐるみのドーピングが原因で、「ロシアという国として」東京五輪出場が絶望的だということ。よって個人としての出場という可能性にかけることとなる。その場合はロシアの国旗ではなく、「中立ユニフォーム」を着て、「中立旗」を持っての入場行進となる。
ただ、この個人的資格による中立的な参加という点については、陸上界の話ではあるものの世界陸連が「ロシアが国家ぐるみドーピングを認めない限り、陸連は世界陸上はもちろん東京五輪でも、個人的・中立的立場という参加すら容認しない」との方針を取る可能性が高い。
この陸連の方針が自転車業界でも適用されるなれば、シヴァコフの五輪参戦は難しいものになる。
あとザッカリンとウラソフも心配です
いつになったらロシア軍団の扱いが確定するのか気になるブヒね。
陸上選手だけが厳格に扱われるのも可哀そうな気もするし、でもロシア人なら一切出場禁止というのも可哀そうな気もするし・・・