チームUAEの秘密兵器はサングラス?視力検査を実施。
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今年のチームUAEは「視界良好」?
昨年末のオフ期間に、チームUAEは極秘(?)ミッションに取り組んだ。それは、専門の眼科医をつれてきて、選手に視力検査を受けさせること。そして選手一人ひとりの目に応じたサングラスを作成すること。
情報源:UAE Team Emirates sent to the opticians for clear view of the racing season
目の悪い選手とサングラスとロードバイク
Hanging tough all week at @TourColombiaUCI 🇨🇴 , our local man @sergiohenaoofic finished 10th on GC! #UAETeamEmirates #RideTogether #TourColombia2020
— @UAE-TeamEmirates (@TeamUAEAbuDhabi) February 16, 2020
📷Photo credit: @juanlacentral pic.twitter.com/SbXheuOw5A
言うまでもなくロードバイクにおいて視界の良好性は何よりも重要なもの。すなわち、サングラスの性能そのものだけでなく、目との相性がとても重要。特に視力が悪い人間にとっては。
ワシも「近視+ちょっとした乱視」やからわかるけど、目の悪い人間はサングラスのレンズ自体に度を入れたくても、そもそもレンズの値段がめっちゃ高くなる。レンズだけで5万円以上とか普通に飛んでいく。総額で10万近くなったりする。
また、レンズに入れられる「度」にも限界があるし、最近流行りの一枚レンズ型の場合、度を入れられる加工技術(サービス)をもつ企業がほとんどない。そこで、非常に視力が悪い場合はサングラスやレンズの選択肢がかなり狭まる。
プロチームの場合は、チームとして、そして選手個人としてサングラスのスポンサーがついている。その場合、最新作のかっこいいサングラスをつけてくれと依頼される、または忖度して使用するわけやけど、当然、それがその選手の目に合うかは別問題。
目の悪い選手の中には、スポンサーのためにもサングラスをコンタクトレンズと併用して使ってる選手が多い。見た目がスマートでいいから。
しかしコンタクトレンズを使っている場合は、目の乾きやコンタクトレンズが目の中でズレて痛みや不快感を感じることもある。集団で密集しながら高速で走ってる場合は、ハンドルから手を放してコンタクトをいじるのは非常に危ない。
そこで、チームUAEはまず選手それぞれにあった「視界」を確保するため、専門家による視力検査を実施。そしてそのデータをもとに、チームのサングラスポンサーであるScicon社が選手一人ひとりにあわせてレンズを加工・調整。
コンタクトレンズを使わなくても良いように、直接レンズに度を入れるための同社独自の最新技術を使って、度入りレンズを作成した。もちろん、ガビリア、クリストフ、アル、ウリシ、ポガチャルなどもそれぞれ自分に最適な「視界」を手に入れた。
Scicon社によると、このようなしっかりとした視力検査を行うのはチームUAEが初めてなのではないかとのこと。
そして、今回選手たちに使われた、コンタクトレンズに頼らなくてもすむような度入りレンズ作成技術は、一般消費者向けの製品・サービスとしても利用できるもよう。
もし、コンタクトレンズとの併用に悩んでいるのならば、Scicon社のサングラスとレンズを検討してみるのもいいかもしれない。もちろん値段はかなりするやろうけど。