マチュー「できれば今年ツールにデビューしたい」
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今やすっかりロードレース界の若きスーパースターの一角となった、オランダが誇る化け物マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)。そんなマチューが、可能ならば今年のツールに初出場してみたいと語る。いったいなぜか?
情報源:Mathieu van der Poel: ‘If I can, I will make my Tour de France debut this year’
そもそもツールに出場する権利があるのか?
ここでまず問題となるのがツールが仮に開催されるとして、そもそもマチューとそのチームAlpecin-Fenixに出場権があるのかということ。もちろん、現時点では無い。
今年のツールのワイルドカード枠はすでに、Total Direct Energie、B&B Hotels-Vital Concept、そしてArkéa-Samsicの3チームで予定されている。しかしマチューは次のように述べる。
“I think it would be an exceptional Tour de France, with a lot of other types of riders, I would certainly be open to that.”
訳「今年のツールは例外的なツールになるかもしれへんやん。様々なタイプの選手が集まるかも。ワシはいけるで」
新コロ助による相次ぐレース中止で年間のスケジュールはもうボロボロ。みんな暇を持て余しているし、ロードレース界そのものが崩壊する危険がある。
そんな中でロードレースの象徴たるツール・ド・フランスが開催されるならば、かなり特別な意味を持つし、それゆえにこれまでとは異なる方法論が持ち込まれる可能性がある。
ひょっとしたら、ワイルドカード枠の拡大がなされるかも?マチューはそう考えているのやろう。
というか、マチューはどこかからそんな話を聞いているのか?もしかしたら、主催者側からチームになんらかの話がいっている?
なぜ来年ではなく今年が良いのか?
なぜ今年のツールデビューを望むのか?それについてはこう述べる。
“It was a good time to do mountain biking this year and then make my debut next year in a Grand Tour, perhaps in the Tour, that would have been nice.”
訳「今年の五輪でMTBに出場する予定だったから今年はMTBメイン、そして来年にグランツールデビュー、おそらくツールかな。まぁそういうのが予定として良かったんやけどね」
ところが今年の東京五輪は来年へ延期となった。ただでさえ春からレース中止の嵐でマチューは手持ち無沙汰。目標やトレーニングのモチベーションをも失いかけていたかもしれへん。そんな中でツールという大舞台の目標が出来れば、マチューにとってもトレーニングに身が入るというもの。
来年の東京五輪でもおそらくMTBに出場するであろうだけに、来年のグランツールデビュー、特にツールは日程的に難しくなるはず。よって、来年が無理なら今年。という考えやね。